WARM AUDIOとDirty Boy Pedalsのコラボレーションによって生まれた「Dirty Boy Jr. Fuzz」。
まず弾いてみて感じたのは、Fuzz Face系のあのサウンドとフィーリング。
良いファズでストラトキャスターが喜んでいる。そんな印象です。
試奏環境
- ギター:Fender ストラトキャスター(センターPU)
- アンプ:Marshall JVM210H(CLEAN ch)/ 1960A
- マイク:SHURE SM57
- オーディオインターフェース:RME Babyface Pro FS
- DAW:Logic Pro





試奏内容
今回の試奏ではFuzzを最大に設定し、Volumeは適切な音量に調整。
特徴的な6ポジションのFreqセレクターを順番に切り替えながら、コード、アルペジオ、単音フレーズ、そしてギター本体のボリュームを絞った状態でのフレーズを収録しました。
■ Fuzz MAX / Freq 6ポジション
サウンドの印象
基本的な音のキャラクターは、前述の通りFuzz Face系を思わせるヴィンテージファズ。
豊かな歪みとサステインを持ちながら、ピッキングやギター本体のボリューム操作にしっかりと反応する、音楽的なファズです。
特に面白いのがFreqセレクター。
6段階で周波数特性を切り替える機能ですが、EQとして考える事や6種類のファズが入っていると考える事もできます。
僕はこの機能を「フォーカスを合わせる」という感覚で捉えました。
ギターやアンプにはそれぞれ異なる特性があり、組み合わせによって気持ちよく鳴るポイントも変わってきます。
Freqセレクターを動かしていくと、その組み合わせに対して音のピントが合っていくような感覚があるのです。
太さが欲しいのか、抜けが欲しいのか、あるいはもう少し歪みの輪郭を整えたいのか。
その時々の機材や演奏に対して、どこかにちょうど良いポイントを見つけられる。
ファズはギターやアンプとの相性が大きく出るエフェクターですが、この機能はその相性をプレイヤー側からコントロールするための、非常に実践的なアイデアだと思いました。
そしてFuzz Face系の定番ともいえる使い方として、後段にブースターを接続してみました。
今回は同シリーズの「Dirty Boy Jr. Booster」を使用しています。
これが素晴らしい。
単体でも十分に魅力的なファズですが、後段からプッシュすることで、より芳醇で密度のある、満足感の高い歪みが完成します。
さらに、この状態からギター本体のボリュームを絞っていくと、鈴鳴りのようなクリーントーンが現れます。 ファズの荒々しさを持ちながら、手元のコントロールひとつで澄んだ音色へ移行できる。
この反応こそ、Fuzz Face系のファズに求めているものでしょう。
総評
音色とは少し離れますが、筐体のサイズも気に入りました。
Fuzz Face系のエフェクターは、その歴史的な外観を踏襲して丸い大型の筐体を採用しているものも多くあります。
もちろんそれも魅力のひとつですが、これだけコンパクトにまとまっているとペダルボードにも組み込みやすく、持ち運びも楽になります。
些細なことのようですが、ギタリストにとってはありがたいポイントです。
ヴィンテージファズの持つ音楽的なレスポンスをしっかり備えながら、Freqセレクターによって幅広い機材との組み合わせにも対応できる。
古典的なファズの魅力を損なうことなく、現代の使用環境に適応させた、非常に完成度の高い一台だと感じました。









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