R&Bシンガー、aimiです。地元が成田ということもあり、サウンドハウスのスタッフのみなさんとは何度も地元のイベントでお世話になっています。
今回は気になっていたWARM AUDIOのマイクをレビューさせていただきます!
R&Bアーティストとして憧れのマイクといえば、やはりSONY C-800Gです。今や120万円以上する超高級マイク。なかなか手が出せないですよね。。 WA-8000 は20万円以下という低価格で近い空気感の歌が録れると聞きつけて、今回試させていただくことにしました。



R&BプロデューサーのShingo.Sさんのプライベートスタジオを使わせてもらって、今回は録音しました!
ちなみに普段、私の作業場で仮歌をレコーディングする時は、NEUMANNのTLM 102を使っています。本番レコーディングでは、レコーディングスタジオにあるChandlerのReddを使っています。

① WARM AUDIO WA-8000 dry
何も通さなくても、クリアでクリスピーで派手な録り音で、歌っていてとにかく気持ちいいです。噂に聞いていた通り、R&Bボーカルにはぴったり。私の自宅でも同じようにマイクをオーディオインターフェイスに挿して録っていますが、なぜかピッチの精度が悪く、何度も録り直してしまいます。メロディと歌詞をなぞるだけで、ストーリーがないつまらないボーカルになりがち。(こうなるのは私だけでしょうか?)今回はボリューム調整のマイクテストをのぞいて、一発録り、無修正のボーカルです。正真正銘のFIRST TAKEですので、どうか粗探しはしないで(笑)
② WARM AUDIO WA-8000+WA73-EQ
プリアンプを通した場合、さらにブライトで声に艶が出る気がします。ハイエンドが伸びて感じませんか?ハイエンドが伸びると、よりモニタリングしやすくなり、ピッチの到達スピードが早くなっていると思います。精度が上がって声にスピード感が出るようなイメージです。R&Bボーカルは「ボーカルスタック」といって、同じコーラスラインでも何本を重ねたり、メインボーカルをダブルやトリプルで録ることが一般的です。声にエアー成分を多く含ませて全体を馴染ませる歌唱は私もよくやりますが、ハイエンドが伸びていると、エアリーなボーカルもしっかりキャッチしてくれるし、モニタリングしやすく重ねやすいですよね。
ちなみに今回はプリアンプに付随するEQは何もいじってないですが、宅録で余計な低音をカットするために50Hz以下をローカットしました。
③ WARM AUDIO WA-8000+WA73-EQ+WA-2A
さらにコンプをかけた場合、声のダイナミックスが抑えられて、声の粒が揃っている感じがしますよね。中高域が少し押し上がる感じがあるので、まとまった感じが出るのかなと思います。生々しさがないので、歌い出した瞬間から声がトリートメントされてる感覚になります。最初のブレスから歌の最終形が想像できるというか、出したい声色やブレスの量などを明確にモニタリングでき、より繊細に表現できます。レコーディングスタジオと同じような環境が宅録でも実現できるのはありがたいです。プリプロからこの環境で歌っていれば、レコーディングスタジオでレコーディングする頃にはよりパフォーマンスが上がりますよね。正直、宅録のボーカルでリリースを視野に入れられるクオリティだと思います!

プロデューサーShingo.Sさんからも一言もらいました。
宅録レベルでR&Bボーカルを録ろうと思ったら、十分すぎるクオリティで録れます。あの名機に似た(笑)サウンドをお手頃価格で導入できるのはとてもクリエイターにとってありがたいことです。購入の参考にしてみてはいかがでしょうか?
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