ROOT SOUL 池田憲一です。 ベーシスト、トラックメイカー、サウンドプロデューサーで自身の作品ではミックスも行います。
今回は WARM AUDIO のコンプレッサー「WA76」 のレビューをやっていきます!
スタジオのド定番であるまさに名機Urei1176 タイプのコンプですね。
こちらもプラグインでエミュレートが各社からたくさん出ていますね。
宅録完結型 トラックメイカー目線でのレビューで皆さんの参考になればと思います!
アウトボードとして使用したいのでいつものようにLogicのI/Oプラグインを使い、
UA Apollo x4のアウト → WARM AUDIO WA76 → UA Apollo x4のイン
で接続しました。
I/OプラグインはDAWの中で任意のトラックにインサートで 外部のハード機器にセンドリターン接続できる便利なLogic純正のプラグインです。

まず 外観、ノブの配置もモロに1176です!w
このタイプは スレッショルドが固定でInputのレベルでゲインリダクションをどれぐらい引っ掛けていくか調整します。
Input ノブ、それに伴いOutputノブを 一番触るので、この二つが両手で同時に触れるのは 感覚的に嬉しいです。
ノブが大きいのもとても良いです。
(マウスだと交互に調整しないといけないので。)
WA76はモノラルなので、ドラム、ベース、エレピ、それぞれモノラルでかけていきたいと思います!!!
① Drums
まずはバイパス
■ Drums WA76 bypass (モノラル)
■ Drums WA76 オン
音はすでに ある程度イメージ通り出来上がっているのでドラムバスコンプ的な使い方をしました。
ほんのり軽めにゲインリダクションしました。

- Input: 46
- Output: 27
- Attack: 5 遅め
- Release: 16 速め
- Ratio: 20:1
- Gain Reduction: -1.5dB ぐらい
( 1176と同じように Attack、Release はミリセコンドではなくただの目盛ですw)
ちなみに Urei と同じく
アタックタイム: 0.02ミリセコンド~0.8ミリセコンド
リリースタイム: 50 ミリセコンド~1セコンド
のようです! なのでアタック リリース すごく速い まさに1176系コンプですね。
② Bass
■ Bass WA76 バイパス
■ Bass WA76 オン

- Input: 26
- Output: 46
- Attack: 11 中ぐらい
- Release: 18 速め
- Ratio: 8:1
- Gain Reduction: -6~-4dB ぐらい
ベースが締まったと思います。
このWA76さすがというか 良い感じに サチュレーションするので、WA76の中のOutputで少し高めに設定してみました。
■ Bass WA76 オン

- Input: 34
- Output: 22
- Attack: 11 中ぐらい
- Release: 18 速め
- Ratio: 8:1
- Gain Reduction: -5~-3dB ぐらい
粘りを感じます!!!
アナログ機材でこういうのはテンション上がりますね!!
ちなみに Output高めにした分は、I/Oプラグインの戻した入力部分で、0dBから- 16dBに下げてつじつま合わせてます。

③ Electric Piano
■ Electric Piano WA76 バイパス
■ Electric Piano WA76 オン
音量のムラを揃えつつ、少しモッチリ感が出ました。

- Input: 30
- Output: 45
- Attack: 9 中ぐらい
- Release: 17 速め
- Ratio: 4:1
- Gain Reduction: -7~-5dB ぐらい
■ 全体の 2mix WA76 オン
パーカッション足して少しリバーブかけてますが、WA76後にEQはしてません。
BassはハイレベルでWA76の中で出力している方をチョイス。
粘りと輪郭があって よりアナログ感が出てすごく好みです!!
エレベにはバッチリです!
WARM AUDIO WA76 お手頃な値段で実機が手に入り、音も良い!
VUメーターの揺れを見ての作業、ノブを直で触って大胆にグイッと回し、サチュレーションしていく感覚はものすごくテンション上がります!
これは実は非常に大事! w
慣れが少し必要ですが ひと手間かけた分のものは確実にあると思います!!