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限界のアメリカ便り 時差ボケの最中、夢想の書き込みから本寝言が漏れる。。

2024-04-08

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

アメリカのウェスト・ハートフォード、金曜の夜、真後ろではDJが快適にノリの良いヒット曲をかけまくっている。スピーカーはサウンドハウスが誇る米国の著名ブランドQSCだ。大音量かつ、低音もガンガンとお腹に響く。のりのりで楽しい選曲が続くのは嬉しい。が、ふと気が付くと、何とシンデレラ・タイムだ。いつのまにか夜の12時になってしまった。ここは大賑わいが当たり前のBell Tacoレストランだが、今日に限っては寒さのせいもあるのだろうか、ふと見渡すと、お客さんが半分いなくなってしまった。それまでは大賑わいで、バーカウンター周りには人が大勢いたのに、シンデレラの靴に魔法がかかったような気持ちだ。

これも仕方ないことなのかもしれない。夜中の12時、シンデレラらがデルタコまで自分を迎えに来てくれる訳もなく、現実は厳しい。何でこの歳になって(まだ、めちゃくちゃ若いですが。。)夜中にバーの片隅で、しかもアメリカという別世界でずっと仕事しているのだろうか。しかも忙しい最中に、このWeeklyなるブログの締め切りがやってきてしまった。今、アメリカは金曜、真夜中の12時。が、日本は土曜の昼13時だ。そして総務のうるさいスタッフが、「原稿の執筆をお願いします」と幾度となく書き送ってくるからたまらない。自分が不真面目だったら良かったのに、必死に何とかしようと努力してしまう。これもまたつらい。その結果、バーカウンターの片隅で、ひたすら原稿を書くことになる。華やかであるはずの週末に、つらい現実が自分にのしかかる。

バーカウンターで一人、ひっそりとお仕事する筆者

こういうつまらんことを書くと、社員は喜ぶような気がする(本寝言)。特に昨今の若者の多くは、もはや真面目なコンテンツを期待する訳でもなく、常に刺激を求めているように思う。辛いものを食べ始めて慣れてくると、もっと辛いものが欲しくなるようなことに似ているのかもしれない。そんな風潮に乗るつもりは毛頭ないが、はっきり言って、この時差ボケと仕事に追われている中、まじめな記事など書ける訳がなく、バックでパフォーマンスしているDJが選んだヒット曲の流れに任せて、ありのままを書き綴ることにした。とは言え、シンデレラ・タイムを越えてきたので、眼の寿命はもう限られている。

うぉーーー。12時11分、お店の灯りが突然、明るくなった。早くも閉店の時間なのだ。よくよく考えてみると、2日前は日本だった。そうだ、水曜の夕方、成田から出発してロスアンジェルスに向かった。無論、いつも無料航空券のマイルを使ってシンガポール航空で飛ぶ。9時間飛行機で飛ぶと、時差があることからアメリカには同日水曜日の午後1時に到着だ。そこに取引先の担当者が迎えにきてくれて、空港近くのトーレンスという町のレストランで会合をした。こちらは時差ボケで眠たいが、ここは我慢。仕事には忍耐がつきものであり、我慢比べに勝つものが、結果を出すことができる。

しかしながら想像するには及ばない。既にその時点で脳みそはジェル状態。ピンクフロイドの歌詞だろうか、ルーナティックが脳みそを襲ってくるような心境になり、会合直後、そこから歩いて近くのタイ風マッサージ屋に行き、1時間だけ至福の休息とは言え、寝てしまったので、ふと気が付くともう終わっている。すると瞬く間に夜のディナー会合の時間になり、そこに迎えが来てしまう。仕方ないと思いつつも、いつも会っているアメリカの仲間だけに、彼が大好きな行きつけのステーキハウスに米国製ステラに乗って行く。ところが時差ボケもあり、お腹がすく訳がない。ステーキハウスにも関らず、かろうじてニジマスのソテーをオーダーし、胃をなだめることにした。それでもワインは美味しく、思い切って、3杯飲むことに。何故??

何故なら、ここから本当のチャレンジが待ち受けているからだ。何とその後、ロスアンジェルス発、夜11時の飛行機に乗り、シャーロットを経由して東海岸のハートフォードに行くことになっている。これは当初から苦戦を予測。何しろアメリカに着いたばかりで、会合の直後、かつ時差もあり、疲れきっている。しかも風呂に入れる訳でもない。ましてや夕食をとってから、すぐに飛行機に乗って寝ていいよ、と言えるような状況でもない。どうやって休むことができるのだろうか。

勿論、旅の鉄人である自分は、万全の対策を準備する。自分ほど飛行機を乗りまくっている日本人はまずいない。。。だから限られた時間で体を休ませる手段はいとわない。大前提は、飛行機に乗る時点で体は疲れ切っており、体のあちこちが痛く、まともに寝むれるわけがない状態になっているであろうということ。そんなことはわかりきっている。しかも今回は、途中で乗り継ぎがあり、疲れているにも関わらず真夜中に起こされるようなもの。こんなフライトは絶対に避けるべきだが、今回に限り避けられなかった。

そこで爆薬が投入され、ハルシオンの出番となる。無論、旅行中の不眠症ということで処方箋はもらっている。ただ、それだけでは満席の飛行機で寝られる訳がない。そこで旅の達人のマル秘道具が登場する。まずは小さな鞄にも入る薄手のパジャマ。着替えることにより、睡眠の質が多少なりとも上がることは請け合いだ。次のマストは耳栓だ。しかも良質な耳栓でなければならず、つまんで思い切りしぼめた後に、すぐにガーンと膨張してくれて耳を塞ぐようなタイトなものが良い。さらにはアイマスクも必要。目隠しをしないと、機内がやや明るいため、睡眠を妨げることになる。よって、これらをフル装備したうえで、離陸直後に深い眠りにつく体制を整えるのだ。

ところが飛行機の場合、離陸前に寝てしまうことができない。何故なら離陸してからしばらくしないと、シートを倒すことができないからだ。よって、機長からアナウンスがあるまでは起きて待つしかない。シートは少しでも倒れた方が寝やすいことから、離陸後およそ5分から10分は待つことを覚悟しなければならない。そして今回はビジネスクラスの席だったので、とりあえず離陸後はワインやビールが出る!「ワインで乾杯!」と自分を慰めつつ、寝ることに努力することを目論む。と思いきや、何と。

今回のフライトで隣に座ったおばちゃんは、素敵な白人の方で、年齢はぱっと見70歳くらいだろうか。当初は楽しそうにくつろいでいると思いきや、飛行機が離陸し始めてガタガタと揺れたとたん、「怖い!」と言い出して、突然、自分の手をぎゅーっと握ったのだ。「おっと!」、ここでおばちゃんから手を握られるとは思わなんだ。飛行機が初めてなのだろうか。そして彼女は、「こんなに揺れて大丈夫??」「ほんとに大丈夫?」と話しかけてくるのだ。とっさにおばちゃんをいたわらなければならないと思い、「大丈夫だよ、安心して!」と返事をする。そのとたん、あ、自分はこのおばちゃんの面倒を見ることになる、と覚悟した。

そうそう、おばちゃんが僕のことを親しく気に入ってくれたのには、きっかけがあった。飛行機が離陸する前に、ドリンクのオーダーがあった。その際、まずおばちゃんが「白ワインをください」と言った直後に、自分も「同じものを!」と言ったことが運命の出会いだった。「あなたも白ワイン好きなの!」と親しげに語り続けてきた。隣に座っていることから、もうこれは避けることのできない現実。相手にしない訳にもいかず、お話に付き合うことになる。が、自分の頭の中は、どうやって寝るか、と言う戦略で精いっぱいだった。そして飛行機は飛び立ち、やがて水平飛行に入る。すると一時、恐れ慄いていたおばちゃんも、揺れが収まってくると同時に眠たくなったのだろうか、黙ってくれた。Good Night,Baby!

こんな状況からたった4時間45分のフライトで、ノースカロライナまでぐっすりと寝るのは至難の業。無論、ハルシオンに少しは助けられたものの、アッという間に飛行機は到着してしまう。時差もあることから朝6時半だ。そして乗り換えには40分しかないことから、早歩きで7時10分発のハートフォード行の搭乗ゲートまでさくさくと進む。その2時間後には、ボストンの西、ハートフォードに到着した。そして空港からすぐにレンタカーを借りて昼過ぎ、仕入れ先との会合に向かうことになる。ほぼ、ノンストップのスケジュールに自分でも驚くことがある。やはり我慢が大事だ。その結果、会合は成果に結び付き、会社の事業が発展する起爆剤となる。やれるだけのことはやっておけば、人生悔いなし。

一連のスケジュールを振り返ってみると、リラックスできるような時間などどこにもなく、ひたすら時間に追われながらも、プラン通りに着実に動いている自分の姿が見てとれる。こんなことを何十年も繰り返してきているのだが、そろそろ御仕舞にしたいと最近、つくづく思う。誰か一緒に仕事してくれる人はいないのだろうか。一番大事なことは、人の気持ちがわかること。相手を敬う気持ち。その次に、海外通であり、井の中の蛙ではなく、世界に目が向けられていること。そのうえで、商品知識や音楽の経験があれば、なお、素晴らしいと思う。ハードルは高いぞ!でも実は大したことはない。ごく当たり前のことを一生懸命やり続けていれば、誰でも歩む事ができるようになる道だ。今年こそ、そういう助け手が現れることを夢とし、これから深い眠りにつくこととする。良い夢が見られますように。。。明日はボストン、明後日は愛する日本だ。。。早く帰りたい。

金曜夜、多くの人で賑わうWest Hartfordのバー

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。1993年サウンドハウスを創業。楽器、音響機器のネット通販を手掛け、日本列島を音楽を通じて元気にすることを目指す。会社経営に精励する傍ら、地域活性化のプロジェクトに取り組み、全国を駆け巡りながら、古代史の研究を手掛ける。日本シティージャーナル(地域新聞)主宰。Historyjp.comのサイトを通じて新しい切り口から歴史の流れをわかりやすく解説し、日本のルーツを解明することにより、国家の精神的復興に貢献することをライフワークとする。
■ 日本とユダヤのハーモニー&古代史の研究 https://www.historyjp.com
■ 一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団 https://www.kodomozaidan.org

 
 
 

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