
みなさんどうもこんにちは!名古屋でギター講師などをやっているきとうゆうきです。DTMやってますかー!DAW選びをしている時に「みなさんはどんなDAWを使っているんだろう?」と思っているんですが実際のところどうなのでしょう?
SleepfreaksさんのアンケートではCubase、Logic Pro、Studio Oneなどが所有率高めな感じではありますね。がしかし、Digital PerformerやAbleton LiveにFL Studio、最近だとAbilityなど様々なDAWソフトがありますよね。
僕は普段はLogic Pro X(以下略Logic)を使っているのですが、「やっとこのDAWに慣れてきたな」と思った最中DTM関連の仕事などでDAWを使うことが多くなり、色々あってLogicからCubase 12 Pro (以下略Cubase)へ乗り換える中で沢山の気付きがありました。
そこで、今回は「Logic Pro X → Cubase12 Pro 乗り換えレポート その1」と題して2部構成でご紹介していきたいと思います!かなり長文になると思いますので...
まず、お話しする内容としては
- LogicからCubaseへ乗り換えて感じたこと
- それぞれの便利ポイント
- どう使い分けるべきか?
上記の章立てで書いていきます。
まずその1では、「1. LogicからCubaseへ乗り換えて感じたこと」をお話できればなと思います。
1. LogicからCubaseへ乗り換えて感じたこと
設計思想の大きな違い
DAWソフト購入時のあるあるだと思うんですが、「どこに何があるのか全く分からない...」という状態に半年前の僕もなってました。とにかくプラグインを立ち上げるのも場所が分からないし、音を上げ下げするミキサーの所在も分からない。全て手探り状態からのスタートでした。
まず、LogicのUIから見ていきましょう。

画面中央くらいに各楽器のフェーダーがありそこで音量を調整しつつ細かいMIDIの打ち込みは画面下側で操作します。そして、楽器を変更したい際には画面左側で好みの音色に差し替えることができます。
これは良い悪いの話ではなく、開発者の設計思想や個性だと思うのですが、Logicはとにかく「見やすさ・操作しやすさ」という部分に力点が置かれていることがわかります。
特にGaragebandからLogicへそのまま移行するひとが多いためか、Garagebandの「初見でも見やすい」というポイントを押さえながら全体をグレードアップしていますね。
次はCubaseのUIを見てみましょう。

CubaseやStudio Oneユーザーにしてみたら「いつもみている風景」ですよね。使い方さえ覚えてしまえばこんなに使いやすいDAWがあるかというほど使いやすいのですが、Logicの「視覚的な見やすさ、操作性」とは全く違うところに開発側の力点が置かれているのが見て取れます。
長らく「DAWといえば」と聞かれたらTOP3にほぼ必ず入るであろうCubaseでは、初見の方が一発でマスターできるという所はあまり重視していないかもしれません。
しかし、多種多様なショートカットキーやCubaseでしかできないような制作に役立つツールが豊富に詰まっています。
チャンネルストリップで音作りを完結できるCubaseと、謹製プラグインが豊富なLogic
もう一つ感じた大きな違いが音作りです。ボーカルやギター、ドラムやSEなどなど作曲をする際には少なくとも20トラック、多ければ人によっては100トラックを超える場合もあるかもしれません。
そんな時に、それぞれのDAWでの音作り環境を見ていきましょう。なお、サードパーティーのプラグインまで紹介すると情報過多になるので「買ったばかりで備え付けの謹製プラグインのみ使う」前提でお話していきます。

Logicの場合、とにかく備え付けのプラグインがめちゃめちゃ優秀です。コンプレッサーからPultec的なイコライザー、ディレイやリバーブなどどれを取っても使いやすいし音色の変化が分かりやすいです。
チャンネルに様々なエフェクトを追加することで出音を自分好みに仕上げられるんじゃないかな?と思っています。
また、デザインも全体的にポップとなっており眺めているだけでもテンションが上がってきます。意外とプラグインのデザインって大事ですよね。


一方でCubaseは、プラグインはもちろん多種多様な謹製プラグインが揃っているものの、どちらかと言うと「プラグインを挿さなくても音作りできる」というのが大きな特徴だと思います。
グラフィックEQがサクっと手軽に操作できるだけでなく、チャンネルストリップで一通りのミックスに必要なプラグインを挿すことが可能となります。
サチュレーターやコンプレッサー、ディエッサーにノイズゲートなどなど...かなり充実したチャンネルストリップとなっています。また、全体的に言えるのですがCubase謹製のチャンネルストリップやEQは非常に動きが軽いのがありがたいですね。
本腰を入れてミックス、となるとLogicもCubaseもサードパーティーのプラグインが欲しくなるかもしれませんがミックスの前の下ごしらえとしてサクサク動く謹製プラグインは大いにありだなと思いました。
ということで今回はLogic Pro X → Cubase12 Pro 乗り換えレポートの第一弾を書かせていただきました!第二弾では乗り換えた際に感じたそれぞれの便利ポイントなどについて紹介できればと思いますので引き続きよろしくお願いします。