

素晴らしい音楽を残したミュージシャンは素晴らしい言葉を残しています。そのお題を素敵に解釈。日々の生活に無理やりでも役立ててしまおうというコーナーです。
さて、今日のお題は?
人名:ブルース・スプリングスティーン
名言:発売日は一時のことだが
レコードは永遠だ

何を当たり前のことを言っておるか?というセリフなのですが、その背景にはアーティストとして、こだわりの一面がありました。このセリフの主人公はブルース・スプリングスティーン。すでにアルバムの核となる楽曲群は半分以上制作されていたのですが、どうしても彼の頭の中で鳴っているサウンドに仕立て上げられずレコーディングに手間取っていたそうです。彼が目指したかったのは、ボブ・ディランのような詩、フィル・スペクターのような音作り、デュアン・エディのようなギター、ロイ・オービソンのような歌唱。アルバムに先行して一部のラジオ局で流した「明日なき暴走」も好評を博し、新しいアルバムへの期待が高まっていました。いよいよスプリングスティーンの時代が来る!と周りの声が大きくなってきた時に、彼の言ったのがこのセリフ。録音やミックスがツアー日程と重なり、一部のライヴをキャンセルにしてしまうほど。その信念を曲げない姿勢により、結局制作には14ヵ月もの月日を費やした結果、「明日なき暴走」は全米3位の歴史的名盤となりました。

なんか色々やり遂げたいことってあるでしょ。俺もやりたいことだらけだよ。期日の迫ったものには、いろいろな言い訳もしたくなるけど、そりゃ駄目だね。たまには自分が納得してとことんこだわってやってみるということは大切な気がするんだ。スプリングスティーンの場合、アルバムの途中からジョン・ランドーという共同プロデューサーが参加するんだけど、スプリングスティーンの姿勢に感銘を受けた元音楽ジャーナリストなんだって。というわけで、やり遂げたいことのためにも協力者や賛同してくれる人も必要。1人じゃ出来ないことも、仲間がいれば加速するかも。ま、何にしても、何を優先し、死守するか?だね。彼の言葉にはそれが詰まっているからこそ、心に響くんだ。
永遠のレコードを創り上げた不屈の精神は見習うべきところ、ソー・マッチ!
あっぱれ!座布団一枚!