こんにちはコンセルバリオです。
いきなりですが読者の皆様は練習中にストラップは付けていますか?
ストラップを知らない、という方のために説明すると、ストラップとはギターのピンに付けてギターをぶら下げる事が出来る道具の事です。
ライヴで立って弾く時には必ずストラップを付けると思いますが、普段家で座って練習する時も付けた方がいいのでしょうか?
迷っている方の参考になるように解説していきます。
結論から先に言います。
”ストラップは練習中も付けて下さい。ライヴ、練習関係なく演奏中はストラップを付けるものです”
そもそもストラップは何のために付けるのか考えましょう。
立って弾く時に支えるため、と考えている方は惜しいですが違います。
適切な長さのストラップは”演奏を安定させる”事が出来ます。
それを知らないと家で座って弾く時は邪魔だと感じて外してしまいます。
ストラップへの考え方を今すぐ変えましょう。
始めにストラップの”演奏を安定させるために”適切な長さの目安をお伝えします。ストラップをギターに付けておいて下さい。
まずは椅子に座ります。
そしてギターを構えて下さい。
ここまでは普段通りだと思いますが、少しだけ背筋を伸ばして姿勢をよくして下さい。
やはり体の前にある楽器を構えていると姿勢は少し前傾姿勢になります。
なので前傾しないように体を意識して真っ直ぐにして下さい。
姿勢を良くした時、足に乗っているギターが少しだけ浮かぶ感じがしたらそれが適切なストラップの長さです。
結構短くしていないと姿勢をどんなに良くしても、ギターは全く浮かぶ感じになりません。
ストラップを一旦かなり短くして下さい。
一番短くした場合、ギターは全く足に届かず胸の辺りにくるかもしれません。
これはさすがに高すぎますし弾きづらいです。
ギターの全ての重さが肩にくるので座って弾いているのにすぐ疲れてしまいます。
少しずつストラップの長さを調整していきます。
姿勢を良くした時に、肩と足でバランスよくギターを支えている状態、これが理想です。
ギターごとにピンの箇所も違いますし、体格も人それぞれなので、○○センチがいいよ!と明確な数字は出せません。
姿勢を良くしたらギターが少しだけ足から浮く感じ、これを1つの目安として下さい。

ストラップの適切な長さは分かったと思います。
ではなぜストラップを使うと演奏が安定するのでしょうか?
皆さんは、自分が普段練習している姿を鏡や動画を撮ってチェックする事はありますか?
ライヴではなく家での練習の姿です。
動画投稿などをしている方は見慣れているし、撮り慣れているかもしれませんが、ほとんどの方はあまり見た事がないかもしれません。
気づかない事が多いのですが演奏中というのは結構ギターが揺れています。
ストロークやパワーコードを弾いている時はもちろん、ヴィブラートやチョーキングなどのテクニックを使うと上下にかなり揺れる人もいます。
この弾いている人は気づかない揺れが、実は演奏に大きく関わっているんです。
プロ目線で見ると楽器演奏において1mm位置が動くというのは大きな意味を持ちます。
音色も弾き心地も変わるんです。
ハーモニクスなどが分かりやすいかもしれません。
普通のハーモニクスもピッキング・ハーモニクスも1mmズレたら綺麗に鳴りません。
この微妙な位置のズレが最終的に大きくなって演奏中色々な所に影響を与えます。
ストラップが適切に使えているとそれだけでかなりギターの位置は安定します。
余計な揺れを気にしなくていいのでプレイも良くなります。
座って家で弾いている時も、というかそういう時こそストラップは必ず付けて下さい。
ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) / 4037 POLYPRO STRAPS Black 定番ギターストラップ
■ まとめ
ストラップを付けた方がいい理由と適切な長さを紹介しました。
今回紹介した利点は演奏上の利点のみです。
見た目の事はあえて触れませんでした。
ストラップが短いとダサい!長い方がカッコいいし上手そう!このような意見も多く聞きます。
実は私もそう思います(笑)
長過ぎるストラップは座っている時には全く影響もなく邪魔なだけなので外していてOKです。
演奏よりも見た目やパフォーマンスがメイン、という方はストラップはどれだけ長くしてもいいと思います。
お好きな長さで弾いて下さい。
私はコラムの読みやすさを優先してあえてはっきり書く場合も多いですが音楽に正解はないんです。
ストラップの長さもプレイスタイルや考え方によってガラっと変わります。
それで全然いいと思います。
正解が1つじゃないからこそ面白い、と感じる方が音楽家はお得です。
もし私が紹介した適切な長さよりもオススメが見つかったらぜひ教えて下さい。
音楽は日々進化していくものなので、考え方もどんどん進化させていく方がいいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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