こんにちはコンセルバリオです。
ストロークとはまた違った雰囲気を作れるアルペジオ。
ちなみにアルペジオとは音を分散させて弾く奏法のこと。
ストロークは4本の弦全てをジャンジャン!と弾く感じで、アルペジオは1本ずつポンポンポンポン!と弾く感じです。
バラードのようなしっとりした曲には相性抜群の奏法です。
しかしストロークとはまた違った難しさがあるのがアルペジオ。
アルペジオが苦手、という方も結構います。
そんなアルペジオを綺麗に繋げる方法を紹介します。
■ コツ① コードの全ての音が綺麗に鳴っているかチェック
アルペジオをする時にはほとんどの方が右手を意識して弾いています。
ストロークの時とは右手の動きが全く違うので当然です。
しかし、右手に集中するあまり左手のコードの音が潰れていても気にしないで弾いている方が多いです。
ストロークの時は上手く押さえられずに鳴っていない弦があってもそこまで目立ちません。
ジャンジャンジャンジャン!と一気に鳴る弦が多いからです。
ですがアルペジオは弦を1本ずつバラバラに弾いていく奏法。
なので鳴っていない弦が1本でもあるとかなり目立ちます。
ポンポンブチッポン!のような演奏では曲が台無しです。
アルペジオをやる時には、必ずコードの音が全て綺麗に鳴っているかどうか?を確認して下さい。
アルペジオの練習は右手の動かし方云々よりまずコードの押さえ方です。
ちなみにコードが綺麗に鳴るか細かくチェックしてアルペジオの練習をしておけば、ストロークの時でもコードが正確に押さえられるようになるので全体的な演奏のクオリティーが上がりますよ!
■ コツ② 次のコードの直前まで前のコードの音を伸ばす
これもかなり大事です。
はっきり言ってこれさえ出来ればアルペジオでの演奏は綺麗に聞こえます。
初心者の方がよくやってしまいがちな悪い演奏は、コードチェンジのタイミングが毎回適当でブツブツ途切れがちになる演奏です。
本来の綺麗なアルペジオの演奏を言葉で書くと、
ポンポンポンポン→一瞬でコードチェンジ→ポンポンポンポン……という感じで途切れずに、リズムよく繋がって演奏が続きます。
しかしコードチェンジが適当だと、
ポンポンポンp→変なタイミングでコードチェンジ→ンポポポンポン……という感じで急に音が止まったりリズムも乱れたまま演奏が続きます。
これでは音楽的な演奏とは言えません。
何故このような演奏になってしまうのかというと、リズムというものを意識せずに弾いているからです。
音さえ綺麗に鳴っていればいいだろうと、リズムや音の長さを意識せずに弾いていると、一瞬でもその音を弾けたらOK、という考えの演奏になってしまいます。そうなると、ブツ切りの演奏になっていても、弾いている本人は気づきません。
このような考え方と演奏が癖になっていると、どんなに練習してもいつまでも綺麗なアルペジオは出来ません。
そのような方にはリズム練習というものをオススメしています。

基本的で簡単なリズム練習のやり方を紹介します。
どのようにやるかというと、楽器は何も使いません。
ウクレレはどこかに置いておいて下さい。
そしてゆっくり手で膝を叩くのと同時に1、2、3、4を口で言いながらカウントします。
ワーン、トゥー、スリー、フォー、という感じです。
これを少し続けて下さい。
慣れてきたら手の動きは止めずに、口でのカウントをアルペジオを弾いている時の演奏のようにします。
ポーン、ポーン、ポーン、ポーン、という風に口で言いながら(歌いながら?)続けて下さい。
お疲れ様です、一旦止めて下さい。
1、2、3、4を感じながら均等な長さでポーン、ポーン、ポーン、ポーン、と歌えましたか?
このようなリズム練習が最終的には綺麗な演奏への近道だったりします。
やはりウクレレを持ったままだとフォームや指使い、出てくる音が気になってリズムに集中出来ません。
なので楽器を持たずに行うリズム練習がオススメです。
■ まとめ
アルペジオを綺麗に弾く方法を紹介しました。
コラム後半ではリズムの話が大半でしたが、結局音楽はリズムが大事なんです。
一番大事と言ってもいいかもしれません。
チューニングが多少狂っていても、1フレット押さえる所がズレても、それに気付くのは本人と、楽器や音楽の経験がある方だけです。
しかしリズムは素人でも「なんか変だな……」とすぐに分かります。
意図せず早くなったり遅くなったり止まったりしたら、それはもはや演奏ではありません。
どんなに難しいコードを押さえられても、複雑で速い右手が弾けても、リズムがボロボロだと、とんでもなく下手に聞こえるのが音楽というものです。
シンプルで簡単なリズムの練習から始めるのが個人的には一番オススメです。
コードチェンジの指の動きなどは後で細かく修正していけば必ず出来るようになります。
まずはリズムを意識しながら弾けるようになると、今後のウクレレ人生が豊かなものになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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