
今回はここ数年ベース界隈を賑わせているModern Soundの代名詞『Darkglass Electronics』について語りたいと思います!
もう皆さん、この記事を読まれている方の足元(手元)にももうあるでしょう、そのDarkglass。
私も例に漏れず購入しました!
勿論購入したのは『Darkglass Electronics Microtubes B7K Ultra V2 With Aux in』です。
Darkglass Electronics / Microtubes B7K Ultra V2 With Aux IN
なんだかんだ購入まで5年程掛かりました。
理由は(\価格が)お高い!
マジです、\高く感じたのです。(\割高製品だと思っていましたごめんなさい)
私が愛用しているMXR M80 Bass D.I+が3台くらい買える値段に当時は驚愕しました。
が、今回現行モデルは安い!と思って買いました。(?)
理由は、『IR』をDI部、ヘッドフォン部に搭載されたからです。(!)
https://www.darkglass.com/creations/microtubes-b7k-ultra-with-aux-in/
https://kcmusic.jp/darkglass/1706
キャビネットシミュレーションのインパルスレスポンス(IR)を搭載!
しかもヘッドフォンOUT(3.5mm)からその音が出ます!
これが大きな決め手ですね。
これとPCさえあれば、\55,000でDarkglassのヘッドといろいろなキャビネットを(約)10台買った様なものです。(大げさかもしれませんが・・・)
もう、まさしく集合住宅&ワンルームアーティストの『理想郷』です。
こいつとコンプがあればなんでもできそうです。
その理由を深く掘っていきましょう。
■ 本編
- キャビネットシミュレーションのインパルスレスポンス(IR)をロード可能。
- Micro-USB Bポートから PC / Mac に接続し、Darkglass Suite ソフトウェアを使用してヴァーチャルキャビネットをロード可能。
- キャビネットシミュレーション内蔵 3.5mm ヘッドフォンアウトを装備。
- 歪がまさしくモダンサウンド!激歪でも低音が薄れない塩梅。
- EQが多彩
- 『真空管』から発せられる音が聞こえる。
■ キャビネットシミュレーションのインパルスレスポンス(IR)をロード可能。
今回購入の決め手になったこのキャビネットシミュレーションですが、使い勝手が思った以上に良かったです。
シンプルに選ぶだけなので、PCが苦手な方でも簡単操作で行えます。
既にこれは他のメーカーでも採用されている技術ですが、このDarkglass UltraシリーズにはDarkglassから発売されているキャビネットが複数ラインナップされています。
また、勿論他メーカーらしきものもありますが、Darkglass本家がDarkglassのキャビネットをシミュレートしているのでよりリアルな音が体感できます。(他のもそうだと思います)
実はこのIRは本機で初めて体感したので他とは比べておりません。
■ Micro-USB Bポートから PC / Mac に接続し、Darkglass Suite ソフトウェアを使用してヴァーチャルキャビネットをロード可能。
PCで簡単操作できるソフトウェア。こんな当たり前のことと思いますが、これは一番大切なこと。
作り手の自己満足で複雑なシステムにしていないところに共感が持てます。
地味に付属のDarkglass Electronicsのロゴが刻印されたType BのUSBがうれしい。
それと余談ですが、ピックとステッカーがついてきます。(これまたうれしい)
■ キャビネットシミュレーション内蔵 3.5mm ヘッドフォンアウトを装備。
これが最大の購入動機かもしれません。
もうそこにキャビネットがある。それだけで最高ですよね。
ご近所が近い住宅地、集合住宅だって方には夜間好きなように音が出せる環境がヘッドフォンで完結できるって理想ですよね。
夜間の騒音問題も解決されています!
それとこのモデルには『AUX in』が搭載されてます。
前回紹介したALBIT A1BP VINTAGE MARKⅡと同等の装備です。
この辺の装備って今じゃ当たり前かもしれませんが、素晴らしい気遣いだと思います。
■ 歪がまさしくモダンサウンド!激歪でも低音が薄れない塩梅。
DarkglassファンのほとんどがあのB3Kの歪から興味を持たれたのではないでしょうか?(まさしく私はそうです)
まるでベースこそがリードだ!みたいな。
正直BOSS ODB-3でもすごい歪なのに、こいつときたらもう激劇歪!危険物の様な音が出せますね。
何がすごいかって?どこまでも深く歪むこの音、普通なら低音が消え去ってしまいそうですが、低音や音の輪郭は残しつつ歪んでくれます。
どう設定しても、意外といい塩梅になるのです。
単体で聞くと激歪でも、合わせると輪郭が出てくる。
おそらくEQが良いところをついているのだと思います。
また歪具合をスイッチで切り替え可能です。
実はドンシャリからフラット、山型まで意外と柔軟に操作可能なのですし、マイルドな歪も作れましたよ。(あら意外)
B7Kという名にドンシャリモダンだと思い込んでいる方がいらしたらそれは間違いだと言いたいです。
■ EQが多彩
先ほどの歪同様、ここもまた多彩です!なんなら選び放題が故、選択に困るほどのラインナップです。
Bass,Trebleの他Lo-Mid,Hi-Midのノブがあり、そのLo-Midは500Hz,1kHz,250Hzから選択、Hi-Midは1.5kHz,3kHz,750Hzからの選択になります。
ここだけ弄ってもかなり幅広い音作りが可能ですし、かといって極端に弄っても破綻しないあたりは最近のプリアンプと同様な気がします。
お持ちのベースのピックアップの種類で選択肢が大きく変わると思います。
しかもこのEQの特徴はEQの位置が歪の後にくる所です。
実はそうすることによって、歪方をEQで大きく変えることが可能なのです。
それらを丁寧に説明されているのが、今大人気の「ベースライン研究所」のたぺさんです。
愛用のMXR M80 Bass D.I+はこの逆で、EQの後に歪があるので、私は一時期2台使って歪具合を変えたりしていました。(今思えば合理的か)
それにしてもたぺさんの説明は分かりやすい。
■ 『真空管』から発せられる音が聞こえる。
今やスロバキア、China、ロシア(戦争中により輸出停止)しか生産していない絶滅危惧種『真空管』の音をシミュレートした素晴らしいクリーンサウンド!
『歪』に注目されがちですが、実はクリーンが素晴らしい!
実は先日書いた記事の本物の真空管アンプと比較した所、あまり違いが分からないくらい良い音がします(素人Parazio調べ)
ですが、一言いいたいのは、少し表現が大袈裟。
真空管アンプって音に角がないのが特徴だったりしますが、わざとらしいところが少しありますね。
もう少し音がシャープになっても違和感ないのにって思いました。
変な話、本物の真空管アンプと比べても「やわらかい音」なのでソロ演奏なんかもってこいだと思いました。
少し話が脱線しますが、KORG×ノリタケ伊勢電子より発売中の『Nutube』という新しい発想からできた次世代真空管が日本にはあります。(https://korgnutube.com/jp/)
今後こうした製品を使った製品が出てきても面白いなと個人的には思っています。(既にIbanezやKORG、VOXで採用されています)
■ 最後に
Darkglassファンの皆様には退屈な記事で申し訳ございませんでした、これから購入を考えている方に向けて一言いいたいのが、欲しいなと思ったら試奏もいいですが、「とりあえず買ってみてとことん使ってみる」方がいいと思います。
自分の環境に置くことで、見えてくるものがあります!(私の個人的見解です)
何故なら、フリマサイト(https://www.soundmart.co.jp/)で簡単に売れる時代だからです。
逆に簡単に買えるからです。
手元にあれば試奏し放題ですし、気に入ればずっと持っておけばいいのです。(コレクター談)
私のように、来る日までため込む必要が今はないのです。(小遣い制サラリーマン談)
何より、ここで得た体験が今後の自分の役に立つのであれば安い投資です、思い切って理想を追い求めましょう。
ということで、昨年私を含めた仲間の買ってよかったものも是非チェックしてみてください。
Rāmsar Bass Designs 買ってよかったものを紹介したい2021
割と皆さん攻めてます。
年齢も趣味もバラバラなベーシストの集いなのでまた笑えますwww
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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