こんにちはコンセルバリオです。
バレーコードというものを知っていますか?
一つの指、大抵は人差し指が複数の弦を押さえるコードを指します。
セーハとも呼ばれます。
苦手な方が多いバレーコードを押さえるコツを紹介します。
バレーコードに関しては様々な考え方や押さえ方がありますがとにかく初心者の方はシンプルに考えて下さい。
出来るだけ分かりやすくシンプルに説明します。
バレーコードは大きく分けると4つの形があります。
Eの形、Emの形、Aの形、Amの形の4つです。

細かいテンションなども考え始めるとキリがないのでまずはこの4つだけ覚えて下さい。
そしてこの4つが押さえられるようになれば他のバレーコードも押さえやすくなります。
それでは4つの形を1つずつ見ていきましょう。
■ Eの形

中指、薬指、小指でEの形を押さえて人差し指が6本(正確には6弦と2弦と1弦の3本)全て押さえるフォームです。
有名なあのコードと同じだと気づいた方はいますか?
そうですFというコードです。
初見殺し、ギターを辞める原因の上位、みんな嫌いなFのコードです(笑)
コツとしては人差し指は側面を使って押さえます。
人差し指の爪をナット(ヘッドと考えてもOK)の方に向ける感じです。
側面で押さえましょう、と言うと爪をボディーの方に向けて押さえる方がいるのですが反対の側面です。
人差し指以外の指はきちんと立てて指先で垂直に弦を押さえます。
指が寝ていると指のお腹が他の弦に触れて音が綺麗に鳴りません。
ストロークでジャン!という感じで弾くと鳴っていない弦があってもよく分かりません。
必ずアルペジオで1本ずつ弾いて全ての弦が綺麗に鳴っているか確認して下さい。
■ Emの形

先程のEの形から中指を離すとEmの形になります。
この状態で人差し指を押さえるとFmというコードになります。
押さえる指が1本減ったので多少楽かもしれません。
しかしFのコードを徹底的に練習してきた方は指の押さえた感覚や角度も変わるので戸惑うかもしれません。
先程も書きましたが押さえたら1本ずつ弾いていって綺麗に全て鳴っているか確認して下さい。
人差し指の側面を使っているし他の指も立てて真っ直ぐ押さえてるのに綺麗に鳴らない!という方もいるかもしれません。
ギターでコードが綺麗に鳴らない時は2つの原因が考えられます。
①押さえる力が弱い、②指の先やお腹が上下の弦のどこかに触れている、このどちらかです。
鳴らない弦はこの2つの原因を考えながら対処して下さい。
■ Aの形

中指、薬指、小指でAの形を押さえて人差し指が5本(正確には5弦と1弦の2本)全て押さえるフォームです。
先に紹介したEとEmの形は6本の弦全て使いましたがAとAmの形は5本だけ使います。
6弦は使わないので人差し指の先で軽く触れて音が鳴らないようにします。
Aの形で人差し指も使って押さえるとB♭というコードになります。
今回紹介している4つのコードのフォームでこのコードが一番難しいと思います。
そのまま3本が同じ3フレットを押さえようとしてもはみ出てしまいます。
なので角度をいい感じに調整する必要があります。
いい感じ、という言葉を使ったのは正解が人それぞれ違うからです。
極端に角度を付けた方が押さえやすい方もいれば、あまり角度は付けずに指を上手く重ねた方が押さえやすいという方もいます。
自分が一番やりやすい方法を探して下さい。
■ Amの形

先程のAの形の中指を2弦の2フレットに移し薬指と小指を太い方の弦にずらすとAmの形になります。
有名なAmのコードに人差し指が足されたと考えた方が分かりやすいかもしれません。
B♭mというコードになります。
実はAmの形とEの形は似ています。
人差し指以外の指は形が全く一緒です。
しかし押さえている弦が違います。
なので混ざってしまわないように注意して下さい。
押さえるコツは側面を使い指をしっかり立てるという事です。
何度もしつこく書いていますがこれを守らないとバレーコードを上手く鳴らす事は出来ません。
無理はせず4つ全ての形に挑戦してみて下さい。
■ まとめ
バレーコードのコツを紹介しました。
文章で書くとどうしても伝わりづらい部分があるので画像をよく見ながらフォームを確認して下さい。
さて、そもそもどうしてバレーコードを押さえる必要があるのでしょうか?
練習している曲に出てくるから?教則本や動画で紹介されているから?
私の個人的な意見を言わせていただくと、どうしてもバレーコードを押さえたい!という方やプロ志向以外は押さえられなくてもいいと思っています。
なぜなら他の押さえ方やコードに変更出来るからです。
もちろん経験や音楽理論などの知識は必要ですが、バレーコードを弾けなくても曲を弾く事は可能です。
しかしバレーコードはその大変さに見合う程のメリットを多く持っています。
いつか紹介しますがバレーコードはずらすだけで色々なコードを弾けます。
例えばFのバレーコードを形はそのままに右に2個ずらす(人差し指を3フレットまでずらす)とGというコードになります。
Gのコードが弾ける方は弾いて確認してみて下さい、音が同じというのが分かります。
コードを色々弾けるようになりたい方はぜひバレーコードを習得して下さい。
コードを弾くのが更に楽しくなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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