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歌の表現力がアップするボーカルテクニックまとめてみた

2022-02-10

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

バンドのボーカルやカラオケ、YouTube投稿などで歌を歌っている方は多いと思います。毎日歌の練習をしていれば声がよく出るようになり、それなりに上手く歌えるようになります。しかし、さらに歌のレベルアップをするにはテクニックの習得が欠かせません。そこで、歌の表現力をアップするボーカルテクニックをまとめてみました。

■ 簡単にできる歌のテクニックご紹介

比較的簡単にできる5つの歌のテクニックをご紹介します。

ビブラート

声の音程を一定のピッチで上げ下げするテクニック、一番有名なボーカルテクニックですね。宇多田ヒカルさんのような細かいビブラートや美空ひばりさんのような大きな揺れのビブラートまでいろんなビブラートをかける方がいます。

ビブラートは自然にかかってしまう方もいると思いますが、意識してかけるには3つの方法があります。「喉を使う」「横隔膜を使う」「あごの動きでかける」の3つです。

「喉を使う」方法は比較的簡単にできます。喉(男性だったらのどぼとけ)を上げ下げするイメージで音程を変えます。喉を開いたり閉じたりするイメージともいえます。ビブラートの揺れの大きさのコントロールがしやすいのでおすすめです。

「あごの動きでかける」方法は声を出しているときにあごを動かすとかけることができます。「あ~~~~」だったら「あぁあぁあぁあぁ」といっているイメージですね。

「横隔膜を使う」方法は一番安定して自然なビブラートがかかります。複式呼吸をイメージして横隔膜を上げ下げします。最初はお腹を出したり引っ込めたりして感覚を掴んでいくといいです。仰向けに寝た状態で練習するとお腹の動きがわかって練習しやすいです。

しゃくり

出したい音の少し下の音から出したい音に向かって音程を上げるテクニックです。カラオケの採点でポイントアップしやすいテクニックです。表現に深みをだすことができ、比較的簡単に使えるのでおすすめです。

しかし、多用しすぎるとうっとうしく感じるので、歌い始めとか、盛り上げたい部分とかここぞというポイントで使うのが効果的です。

フォール

しゃくりの逆で、正しい音程から音程を下げるテクニックです。歌手のaikoさんがよく使っていました。フレーズの最後に使うと不安定な感じと憂いを感じさせることができます。しゃくりとフォールを組み合わせて使うと歌全体に抑揚がついて表現の深みが増します。

ロングトーン

その名のとおり、長く出す音です。サビの最後などに5秒以上くらいの一定の音程の声をだします。出し方のコツは息を出しすぎないこと、息をお腹に留めた状態でなるべく大きな声をだす、息が抜けないようにするイメージです。フレーズの最後につかうことが多いのでロングトーンを出す前の歌い方にも注意して、息を使いすぎないようにしましょう。

エッジボイス(ボーカルフライ)

「あーーーーー」と声を出して、徐々に声帯を閉める(喉の開きを狭めていく)と途中でガラガラした声に変わります。そのガラガラ声をエッジボイスまたはボーカルフライといいます。幾田りらさんがよく使われています。

エッジボイスはフレーズの初めの音の最初の部分に少しいれるのが効果的、感情がこもっている歌い方に聴こえます。基本的には母音(あ、い、う、え、お)にたいして使います。

■ 声の種類を変える

細かいテクニックも大切ですが、歌声全体のイメージを変えることも大切です。そこで、声の種類をご紹介します。

ファルセット

裏声です。2~3個の音を裏声で出して、すぐ地声(チェストボイス)に戻すと効果的です。裏声に変わる瞬間、戻る瞬間に綺麗に地声に繋げられると非常におしゃれで深みのある歌い方になります。裏声にビブラートをかけるとさらに歌が上手く聴こえます。裏声は地声よりも息をたくさん出すので、地声よりもをコントロールする必要があります。一曲通して裏声で歌うと息を出しすぎないで歌う練習になるのでおすすめです。

ミックスボイス

裏声(ファルセット)と地声(チェストボイス)の中間の声です。声帯を締めた状態で鼻腔に共鳴させ、喉を開いて出します。が、とても難しいです。普段は裏声を使うような高い音程が地声に近い声で楽にだせるようになればマスターしたといえます。ぜひ、チャレンジしてみてください。

ウィスパーボイス

ささやき声です。通常歌う時よりも息をたくさん含ませた声です。ビリーアイリッシュさんやCharaさんの歌い方をイメージされるといいと思います。息が多いかすれた感じがはかなさや切なさを感じさせるボーカルテクニックです。

■ その他のボーカルテクニック

その他カッコよく歌えるボーカルテクニックをご紹介します。

シャウト

叫びです。ロックを歌う時によく使います。地声で叫ぶ方法もありますが喉をいためやすいので気をつけましょう。おすすめはファルセットの声を出して若干喉を締める方法です。歪んだ声が出せるようになれば成功です。

フェイク

フェイクとはメロディを自由に変えてしまうことです。装飾音を追加したり、シンコペーションを使ったり、リズムを変えたりします。やりすぎると歌が聴きにくくなるので、原曲のイメージを崩しすぎないくらいに使うのがおすすめです。

■ ボーカルテクニックを身につけて歌を楽しく!

ボーカルテクニックを使うと自分の歌が上手くなったのがすぐにわかります。ぜひ、いろんなボーカルテクニックをマスターして歌を楽しく歌ってくださいね。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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オカリナスナイパー

エレクトーンを10年習い、18歳のときにエレクトーンの教師かウエディングプレーヤーになろうとしたが、実力不足とさぼりぐせのため挫折。35歳ぐらいのときに植村花菜のトイレの神様を聞き、ギターに目覚める。その後子どもにギターをゆずり、自分はボーカルに専念(車の中で練習)。現在、子どもと一緒にyoutubeで弾き語りをアップしています。チャンネル登録者大募集中の、しがないグラフィックデザイナーです。たまにライターもやってます。サウンドハウスLOVE!!
youtube https://www.youtube.com/channel/UCdSDgzYLNQKnYUCGSJ0RUsA
twitter https://twitter.com/ppcuu3AMiZuDH20

 
 
 
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