巷で噂です。少なくとも私のツイッターでは。今回ご紹介するのは
Laney DB-PRE
Laney ( レイニー ) / DB-PRE ベース用プリアンプ
先に私なりの感想等を箇条書きにしたいと思います。 気になった方は後半もお読みいただけますと幸いです。 私はただの楽器好きの素人で深いレビューはできませんのでご了承を…。 音だけ聞きたい方はこちらへどうぞ。
≪よかった点≫
- Aux in、ヘッドフォンoutがありこれ一台で曲にあわせて練習できる
- DI outがある
- Send-Returnがある
- イコライザーの効き方が極端でなく振り切っても音が崩壊しない
- LO-MIDはスイッチでいじる周波数帯を変えられいろんな音が作れる
≪微妙な点≫
- TILTノブを高音側へ振り切ると音が崩壊する
- 真空管Ch.とトランジスタCh.の音の違いがそれほどない
- DRIVEノブを振り切ってもほとんど歪まない
(ブースターをかませたり強くピッキングするとブリッと歪む)
≪まとめ≫
単体で自宅練習ができるDI付プリアンプが欲しいときにはおそらく最安で手に入るため、選択肢の一つとしては十分アリ。歪みはおまけ程度。
ここからは私の購入前後の話です。
私の現在のボードはVivieのOwlMighty Proを軸に好きな歪みペダルを並べているようなものになっています。元々は最後段に別のプリアンプを置いていましたが、いらないかな?と思い手放してしまいました。しばらくその状態でしたが、最後段にプリアンプがあるのってなにかと便利なんですよね。ないのが不便に感じるようになってきたので、なにかいいものはないかとサウンドハウスのページを眺めていると…。見つけたのがDB-PREでした。
今回探した条件は次の2点。
1、Aux inとヘッドホンoutがあること
2、DI outがあること
この条件に当てはまるプリアンプは私調べでは次のとおり。
① NUX MLD Bass Preamp +DI
NUX ( ニューエックス ) / MLD Bass Preamp + DI
② Ampeg SCR-DI
AMPEG ( アンペグ ) / SCR-DI ベース用プリアンプ
③ Darkglass一族
Darkglass Electronics ( ダークグラス ) / Microtubes B7K Ultra V2 With Aux IN ベース用プリアンプ
Darkglass Electronics ( ダークグラス ) / Alpha・Omega Ultra V2 Aux In ベース用プリアンプ
Darkglass Electronics ( ダークグラス ) / Microtubes X Ultra ベース用プリアンプ/ディストーション
Darkglass Electronics ( ダークグラス ) / Vintage Ultra V2 With Aux IN ベース用プリアンプ
④ Laney DB-PRE
Laney ( レイニー ) / DB-PRE ベース用プリアンプ
NUXとDarkglassのvintage ultraは使用していたことがあり、Ampegは歪みなしのほうを一時期使用していました。
個人的にはNUXのプリアンプがコスパ的には最強だと思います。IRキャビネットシミュレーター付のためめちゃくちゃ良い音で自宅練習できますし、オーディオインターフェイスとしても使用できます。
それのさらに上をいったのがDarkglass。なんかIRもいろいろ設定できるし、歪みはもう言うまでもなく。評判良いだけあるなといった感じでした。プリアンプの最高峰と謳ってありますが、そのとおりだと思いました。まあその分お値段も張りますので、そこが難しいところです。
そんな中でふと目についたのがLeney。なんだこれは。やたら安い。そしてレビューなんて(日本語のものは)ほぼ皆無。漂う地雷臭。こういう未知な機材をみつけてしまうと気が付いたらお姉さんがお辞儀している、それが私共機材沼住民の性。
はい、爆速で届きました。まあまあ大きめの箱で届いて取り出したところ。

これでもまあまあ大きいですね。いざ開封。

…まさかのマトリョーシカスタイル。どういうことだってばよ。
なんか、いいですね、こういう感じ。変な機材買ったぞ感。
まあLaney自体は結構有名なのでそれほど機材自体に不安はありませんでしたが。
さて、いざ開封。(2分連続2回目)

まあまあ大きいですね。そこにあったよくあるサイズのペダルと比べてみましたが、ちょうど2個分です。つくりは割としっかりした印象。
さっそくいろいろと試してみましたが、やりたい使い方(ボード最後段での微調整、マスターボリュームとしての使用、単体での練習、DI)としては十分な製品だという感想でした。この価格であればいい製品なんじゃないかと思います。例えばsansampみたいに、「音に味付けする」ようなタイプのものではないと思いますので、そうした製品が欲しい場合は他の機種を選んだほうがよいかと思います。
ざっとした感想は冒頭のYouTubeの説明欄に記載していますが、TILTノブが独特だなあと思いました。説明書を読むといわゆるトーンコントロールのようなものとのことで、右にまわすほど高音が強調された音になります。ト音記号とヘ音記号で示されているのが洒落てていいですね。ただ、フルテンにすると低音がほとんど消えてベースとしての役割を果たさなくなります(笑)。確かに説明書にはローを絞ってハイをブーストするとありますね。でもこれはちょっとやりすぎでは…。逆も然りです。ただ、10~14時ぐらいの中であれば手軽にサウンドの方向性が決定できる便利な機能とも取れました。トーンよりもHartkeアンプのSHAPEのほうがイメージが近いかもしれません。でもやっぱちょっと使い勝手が違うかなあ、と。
トータル的には1台あれば何かと便利な機材ではあると思います。自宅練習には必要十分、プリアンプやDIとしての機能もしっかりこなす機材がポイント加味すれば1万円台前半で購入できてしまうわけですので、選択肢の一つとしてはアリだと思います。人と違う機材を使いたい方、ぜひお試しください。
こちらからは以上です。
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