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サックスがカッコいいJ-POP 4選

2021-10-25

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

J-POPでは様々なアーティストがサックスを使った曲を出しています。
サックス奏者をメインメンバーとして迎えているバンドは少ないですが、サポートミュージシャンなどがツアーやレコーディングで活躍していますね。

歌の合間にオブリガードとして入ったりソロをとったり曲の中でも何かと目立つポジションで、サックスが入ると曲の雰囲気がオシャレな感じに変わります。

今回は多くの人に馴染みのあるJ-POPの中でサックスがカッコいい曲を4曲紹介します。

■ アルトのパワーみなぎる音が特徴的 米津玄師 「感電」


2020年7月にリリースされた米津玄師さんの「感電」のバックバンドにアルトサックスが使用されています。
この曲はTBSドラマ「MIU」の主題歌として書き下ろされました。

ノリが良くお洒落な曲なのですが、米津さん独特の「切なさ」が散りばめられているとっても大人な雰囲気の曲です。

刑事ドラマということから米津さんは、管楽器が前面に出る曲をイメージしたそうです。
イントロのトランペットに劣らないパワーある音色が魅力ですね。
タイトでキレがあり、トランペットのように明瞭な音色が出ています。
歌が入ってからはオルガンとのカラミが絶妙なカッコよさです。

米津玄師さんの性質とは正反対の音色ですが、かえってそれがこの曲の陰と陽のギャップを生み出して曲の深みを生み出しているような印象です。
それまでの米津さんの曲にはない、新しい音楽が誕生したように思います。

■ 星野源 Hello Song ライブバージョン


星野源さんの「Hello Song」は2018年12月にアルバム「POP VIRUS」に収録されています。
元々はACのCMソングで、未来に向かって明るく前向きに歩いていくようなそんなイメージの曲です。

2020年星野源さんの10周年記念に行われたコンサート“Gratitude”では、ソプラノサックスを前面に出した、Hello Song ライブバージョンが演奏されました。
イントロのメロディをソプラノサックスが演奏しています。

私はこの曲自体は知っていたのですが特に好きな曲というわけではなくアルバムの中の1曲というだけの認識でした。
それがこのアレンジを聞いてからは大好きな曲に変わったほどサックスを使ったライブバージョンは素敵で、聞いていると自然と体を動かしたくなる感じです。

ちなみにアルバムに収録されているレコーディング音源ではサックスのところがストリングスになっています。
星野源さんの曲ではよく使われるアレンジですが、ライブではサックスに置き換えるなんてオシャレですよね。

使用されているソプラノサックスとは、サックスの種類の一つで、ベルが曲がっていなくて細長い、クラリネットのような形をしたサックスです。
サックスの中でもサイズが小さく、高い音が出るのが特徴です。

Hello Songでは、そんな前向きな曲調に乗って、とても明るくてポップな音色を奏でていますね。
クラリネットのような丸い音にも聞こえてきます。
他にもソプラノサックスはオーボエのような音を出すこともでき、音色の幅が広いのが特徴です。

■ 3本のサックスが圧巻! 椎名林檎 「長く短い祭」ライブバージョン


こちらもライブバージョンですが、椎名林檎さんの「長く短い祭」は、2015年8月にシングルリリースしました。

「長く短い祭」は2015年のコカ・コーラのサマーキャンペーンCMソングで、東京事変のギタリスト、浮雲さんとのデュエット曲です。
2人が機械のようなオートチューンボイス(いわゆるケロケロボイス)で歌い、その後ろで管楽器や鍵盤が絡み合い、まるでジャズセッションのような曲です。

椎名林檎さんの20周年記念に行われたライブ「(生)林檎博’18」では、左からテナー、アルト、バリトンの3本のサックスが横並びでバックバンドとして演奏しています。
イケイケなオジサン3人が演奏していて、その迫力は凄まじいものです。

静かな曲調のときはしっとりとダーティーに、サビなどの盛り上がる場面では、3本の厚みのある音色がサウンドを盛り上げています。
椎名林檎さんの曲の雰囲気もありますが、3人のサックス奏者がかもしだすセクシーな音色が曲調に一段と深みを与えている感じがしていますね。

■ 輝くサックスが魅力的! Mrs. GREEN APPLE 「Love me, Love you」


「Love me, Love you」は、Mes.GREEN APPLEの6作目のシングルリリース曲で、2018年の2月にリリースされ、後にドラマ「御曹司ボーイズ」の主題歌となりました。

明るい前向きな曲調で、トランペットやトロンボーンと共にテナーサックスがバックバンドとして曲全体で活躍しています。

歌メロのバックで流れているサックスも素晴らしいですが、聞きどころは曲の後半から始まるテナーソロです。
パッションあふれる激しい演奏でブライトな音色が鳴り響き、ついつい聞きほれて胸が熱くなってしまいます。

MVで演奏しているのはフリーランスのサックス奏者、西田剛さんで国立音楽大学を卒業後、多方面で活躍されています。
クールな佇まいに黒いタキシードと金色に輝くテナーサックスが非常によく似合っています。

■ 最後に

色々な音色のサックス曲を集めてみましたがいかがでしたでしょうか?
サックスと言えばジャズやクラシック、ブルースの印象が強い楽器ですがJ-POPにおいても大活躍できる楽器というのがお分かりいただけたかと思います。

今回挙げた曲はハッキリ言ってどれも難しいです。
それでもチャレンジしてみたいと思った人は、まずは入門用としてコスパの高いPLAYTECHのアルトサックスから始めてみてはいかがでしょう?
安価ながら価格以上のクオリティで評判なので練習用にはピッタリです。

⇒ PLAYTECH サックス一覧

コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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キョウ

TUBEのギタリスト、春畑道哉先生を敬愛するおっさんギタリストです。 息子たちも楽器を嗜むので子育て的な観点での記事も書いていきたいと思います。
YOUTUBE https://www.youtube.com/channel/UCnOf2xDJqVutdV59aA83t5wo

 
 
 
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