マウスピースは、音を作り出すための重要なパーツです。また、マウスピースの種類を変えることにより、様々な音色で演奏することができます。
■マウスピースとは

ネックのコルク部分に装着するパーツです。リード・リガチャーを付けて演奏します。
■マウスピースの素材
マウスピースは様々な素材で作られており、音色・ジャンル・リードとの相性により決定します。
●ハードラバー
ハードラバー(硬質ゴム)とは、天然ゴムに硫黄を混ぜ、加熱・硬化させたものです。エボナイトとも呼ばれます。暖かな音色で口当たりがよく、最もポピュラーな素材です。
代表的なブランド: Selmer(セルマー)、Vandoren(バンドーレン)、MEYER(メイヤー)、Theo Wanne(セオワニ)、YANAGISAWA(ヤナギサワ)
SelmerParis ( セルマー・パリ ) / S80C* アルトサックスマウスピース
●メタル
メタル(金属)はジャズやロックを演奏する方に人気のある素材です。明るく金属的なサウンドが特徴。メタルといっても、ブラス(真鍮)・ステンレス・ブロンズなど素材も様々。表面の仕上げ(メッキ)によっても音色や吹奏感が異なります。
代表的なブランド: OTTOLINK(オットーリンク)、YANAGISAWA(ヤナギサワ)、Theo Wanne(セオワニ)、WOOD STONE(ウッドストーン)
MINDI ABAIR CUSTOM アルトサックスマウスピース #7
●プラスチック
プラスチック(樹脂)は軽量で丈夫な素材です。低コストで生産が可能なため、初心者向けのモデルに付属していることが多いです。
代表的なブランド:YAMAHA(ヤマハ)、Syos(サイオス)
YAMAHA ( ヤマハ ) / アルトサクソフォン用スタンダードマウスピース4C
■さいごに
サックスの音色に大きく影響を与えるマウスピースの素材について紹介しました。マウスピースによる音色・吹奏感の違いは、素材だけでなく、バッフルやチェンバーなどの内部構造も大きく影響します。これにリードやリガチャーのマッチングも組み合わさりますので、非常にマニアックで奥が深い世界ですね。