こんにちは。私はYouTubeで、主にハードロックのギターコピー(VAN HALENなど)やギターインストのオリジナル曲をアップしているアラフィフギタリストです。
hop guitar channelホップギターチャンネル
https://www.youtube.com/user/guitarhooper

YouTubeにはギターやバンドに関するたくさんの情報があり、Biffy ClyroやMuse、Dizzy Mizz Lizzy、Alice in ChainsなどはYouTubeで知ることができました。私が10代の頃にはなかなか見ることのできなかった昔の映像、例えば70年代のJeff Beckや、もっと遡ってLes Paul、Roy Clarkの演奏シーンなどを見ることができます。ギターを始めたての頃、先輩から「もっと上達したいと思うのなら、今憧れのギタリストが影響を受けたギタリストまで遡ってみることがとても大事。そうすることで幅が広がり、自分のオリジナリティーを見つけやすくなる」とかなり難しいアドバイスを受け、自分なりに遡っていましたが、1980年代当時の情報では、テレビ、ラジオ、ギター雑誌、レコード、CD、先輩、友人からの情報など限りがあり、財布的にも限界がありました。現在では、YouTubeの出現で、様々な時代の映像や音源を見たり聞いたり、いくらでも詳しく遡ることができるようになりました。ギター音楽の歴史を、まさにタイムマシンに乗って行ったり来たりしているようです。
この様に、YouTubeはエンターテインメントとしてとても楽しめるほか、音楽理論や歴史、ギターの構造などとても教養になるものもたくさんあります。

その中でも特に勉強になったのが、1970年代にグレコのエレキ・ギターに付属していた教則カセットテープの 『成毛滋のロックギターレッスン上級編B面』と言う音源の動画。ギター奏法や音楽理論について、詳しく解説してくれます。ちなみに私が1986年にGrecoのレスポールを購入した際には付録は付いていませんでした。 この教則の中で、コードの成り立ちについての話があり、例えば、Eコード、ルートである6弦の開放を鳴らすと、実際はE以外の倍音が鳴っていて、それは人には聞こえないものもあるそうで、5フレットのハーモニクスはEで6弦開放、4弦2フレット、1弦開放、7フレットのハーモニクスはBで5弦2フレット、2弦開放、9フレットはG♯で3弦1フレットとなります。これを6弦から順に並べていくと、6弦開放、5弦2フレット、4弦2フレット、3弦1フレット、2弦開放、1弦開放となり、Eコードが出来上がります。コードとはただ音を並べたものではなく、6弦の開放を鳴らしたときに、人には聞こえにくいまたは聞こえないけど、鳴っている音を並べたものだそうです。私はそのことを30年以上知らずにEコードをかき鳴らしていましたので、このギターの奥深さ、コードは聞こえない音の再現であるという神秘的な感じ、そして何より、成毛滋さんの音楽、ギターに対する知識の深さそして情熱が伝わってきてとても感動しました。他にもギターに関連した音楽理論の解説がとても分かりやすく説明されていました。ギターについて知らないことがまだまだあって、知ることでギターの素晴らしさにまた気付かされた教則でした。
私にとってギターは、飽きることのない本当に楽しいもので、これを超える楽しいものがありません。始めた頃は、まさかアラフィフになっても弾いているなんて思いもしませんでしたし、もちろん当時はYouTubeもないので演奏をアップするなんて想像もしていませんでした。
この成毛滋さんの音源のようにYouTubeで知り得た知識が枝葉のように広がり、よりギターの魅力に気付くことができ、ずっと成長できればと思います。
ご一読ありがとうございました。
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