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トロンボーンを背負いたい。が、ケースを買い直す覚悟はない。

2026-10-27

テーマ:管楽器

PlaytechのテナートロンボーンPTSL-200を買った。

PLAYTECH ( プレイテック ) / PTSL-200 テナートロンボーン

PLAYTECH ( プレイテック ) / PTSL-200 テナートロンボーン

楽器を買うときというのは、どうしても「どんな音がするんだろう」とか「何を吹こう」とか、音楽的なことを考える。私も考えていた。これから始まるトロンボーンのある生活。伸びるスライド。天使の歌声を思わせる音色。いいですね。夢があります。

ところが、いざ手元に来てみると、音楽より先に考えなければならないことがあった。

これ、どうやって運ぶの・・・。

重い。

テナートロンボーンは、トロンボーンの中では軽いほうだ。だが、こちらは元々フルート吹きだ。

私の中の「楽器ってこのくらい」という感覚が、完全にフルートの形に仕上がっている。そこにトロンボーンが来た。重い。大きい。

楽器を始めたつもりが、運搬という新しい種目にもエントリーしていた。

いや、買う前に気づけよという話ではある。形を見ればわかる。フルートより大きいことぐらい、考えなくてもわかる。

だが、わかることと、自分の肩が納得することは別だった。

背負いたい。ただしケースは買い直したくない。

電車で移動することもあるので、手で持ち続けるのはつらい。

では肩に掛ければいいのかというと、ワンショルダーも、結局どちらか片方の肩に仕事を集中させることになる。右肩を休ませるために左肩に掛ける。左肩がつらくなったら右肩に戻す。

肩の間で業務を引き継いでいるだけで、私全体としての仕事量は減っていない。

リュックにしたい。

両肩で背負いたい。

私には肩が二つある。こういうときこそ協力してほしい。

だったら最初から背負えるケースを買えばいい、という、たいへん正しい意見があると思う。

しかし、ここでプレイテックユーザーの皆さまにお尋ねしたい。

楽器本体より高いケースを買うことに、心が1回止まりませんか。

いや、良いケースにお金をかける意味はわかる。楽器を守るものだし、持ち運びやすさも大切だ。大切だからこそ、今こうして悩んでいる。

でも私は、コスパを重視してプレイテックを買った人間なのである。

本体の値段に納得し、「よし、これなら始められる」と思って買った。その直後に、本体以上の金額をケースへ投入する。予算の組み方として、私の中の何かが激しく首を振っている。

ケースも欲しい。でもその金額を見ると「もう1回、楽器買う気か?」という声が聞こえる。

ちなみにマウスピースも、付属のものでいけるところまでいこうと思っている。

最初から装備を充実させるより、まずは今あるものでやってみたい。付属品にも働いてほしい。私に選ばれた以上、しばらくは同じチームで頑張ってもらう。

そういう方針なので、ケースだけ急に大型補強するわけにもいかない。

背負いたい。

でもケースにお金はかけたくない。

この二つの希望が、私の中で一歩も譲らず向かい合っていた。

純正ケースをどうにかできないか。

買い替え候補として見ていたのが、こちらのケースだった。

PLAYTECH ( プレイテック ) / PTCTB トロンボーンバッグ

PLAYTECH ( プレイテック ) / PTCTB トロンボーンバッグ

ただ、テナートロンボーンを入れると、ケースの中にかなりスペースが余る。

【写真:候補のケースにテナートロンボーンを収納したところ】

入る。ちゃんと入る。

でも、ケースに対して楽器が小さい。「まだ何か入れる予定でしたっけ?」というくらい余白がある。

この隙間のせいで、運んでいる最中に楽器が動くのも避けたい。タオルとかを詰めれば、いけそうではある。

ただ、背負って楽に移動したくてケースを買い替えるのに、今度は楽器と一緒にタオルを詰める生活が始まる。

トロンボーンをしまうたびに「よし、タオルも入れたな」と確認するのか。私は今、楽器のケースを探しているのか、トロンボーンの荷造り方法を考えているのか。

使えそうではある。でも、買い替えを決めるには、もう一押し足りなかった。

そこで考えた。

もう、純正ケースをDIYするしかないのでは。

今あるケースを背負えるようにすれば、ケースそのものを買い直さずに済む。非常に筋が通っている。買い替えたくない私と、背負いたい私が、ようやく同じ方向を向いた。

そこから調べまくった。

純正ケースをどうにかリュックにできないか。背負うためのベルトを後付けできないか。都合よく私の悩みを解決する何かが、この世に存在していないか。

楽器の練習に向けたい集中力を、楽器を運ぶ方法の調査に注ぎ込んでいる。トロンボーンを買った人間が、トロンボーンを吹かずに、トロンボーンの背負い方を調べている。

でも、運べなければ始まらない。

家から出る前に肩が負けるようでは困る。

そうして探し続けた結果、正解は近くにあった。

そう、サウンドハウスに。灯台下暗しにもほどがある。

散々ネットを調べまくって、最終的に自分の勤め先にたどり着いた。

買ったのは、ギター用のこれ

結論、これを買った。

KAVABORG「Case Saddle」ギターハードケース用キャリングポーター

KAVABORG「Case Saddle」ギターハードケース用キャリングポーター

トロンボーン用のケースを探していた私が、最終的にたどり着いたのはこれだった。

商品名にはっきり「ギターハードケース用」と書いてある。でも、今の私が求めているのは、手持ちのケースを背負えるようにすることだ。

そして、トロンボーンのケースに付けてみたのがこちら。

【写真:純正ケースにCase Saddleを取り付けたところ】

良い。

良いです。

まず、リュックになる。

「リュックにしたくて買ったものがリュックになる」という、文章にすると当然すぎる感想なのだが、こっちはその当然にたどり着くまで、ずっと調べていたのである。

背負える。

両肩が参加できる。

今まで片方の肩、あるいは片方の手に任せようとしていた荷物を、背中に持っていける。この形にしたかった。私は最初から、これがしたかった。

ケースを買い直したいわけでも、DIYそのものを趣味にしたいわけでもなく、今あるトロンボーンを背負いたかったのだ。

その希望が、ようやく形になった。

ベルを上にしたい人にも、下にしたい人にも

もう一つ、良いと思ったのが、背負う向きを選べることだった。

トロンボーンのケースを背負うとき、ベルを上にしたい派と、下にしたい派がいると思う。

こういうのは好みがある。実際に背負ったときの感じもあるし、自分がしっくりくる向きにしたい。

これは、どちらの向きにも対応できる。

私にとっては、ここも良かった。

背負えるようになったものの「ただし向きはこちらで決めさせていただきます」と言われたら、また小さな悩みが増えるところだった。運び方を楽にするための買い物なので、自分の背負いたい向きに合わせられるのはありがたい。

【写真:Case Saddleをベルが下になるように取り付けたところ】

もちろん、気になるところもある。

まず、若干重い。

ここまで「重いから背負いたい」という話をしてきて、追加したものにも重さがある。

数字だけ見たら何をやっているんだという話なのだが、私が困っていたのは、重さに加えて、その持ち方だった。手や片方の肩で持ち続けるのがつらいから、背負えるようにしたかった。

その目的はかなっている。

ただし、付けることで重さが増えるのは確かなので、そこは気になる点として書いておく。背負えるようになった喜びで、重さそのものが消滅するわけではない。

そして、取り付けがちょっと手間。

ここも、何も考えずに一瞬で完成、というわけにはいかなかった。ケースに取り付ける作業は必要だし、そこには少し面倒くささがある。

あと、若干はみ出る。

ケースよりも「Case Saddle」のほうが少し幅が広いので、取り付けるとケースの横からはみ出す。

【写真:若干「Case Saddle」のほうが幅が広い】

でも、これは私にとってはどうでもよかった。背負える。それで十分だった。

「重さは増える」「取り付けには少し手間がかかる」。

こうした点を含めたうえで、それでも私は買ってよかったと思っている。

ケースを買い替えずに、背負えるようになった。

いちばん大きいのは、やっぱり、今あるケースを使ってリュックにできたことだ。

本体以上のお金をケースにかけたくない。でも電車移動のために背負いたい。その、なかなか折り合わなかった希望に、ようやく着地点ができた。

他の楽器のケースにも使えそうだな、と思う。ただ、使えるかどうかはケースの形や大きさにもよるはず。今回は、PTSL-200の純正ケースに取り付けた感想として受け取ってほしい。

少なくとも、私の「トロンボーンを背負いたい問題」には、これが良かった。

楽器を買うと、楽器そのもの以外にも、いろいろなことを考えるのだとわかった。何を吹くか。その前に、どう運ぶか。音を出すまでの道のりには、文字どおり移動が含まれていた。

ひとまず、運び方には決着がついた。

ケースは続投。マウスピースも付属のまま続投。新しく加わった「Case Saddle」には、トロンボーンの運搬を手伝ってもらう。

そして私は、検索する手をそろそろスライドに戻したい。

営業部/平光

岐阜県出身。吹奏楽部でフルートに出会ったのをきっかけに、音楽大学へ進学。楽器業界で活躍できる人材になることを目標に卒業後、管楽器リペアの技術を学ぶ。楽器店・音楽大学の勤務を経て、サウンドハウスへ入社。使用楽器はMuramatsu/DS、好きなフルーティストはジェームズ・ゴールウェイです。

PLAYTECH / PTCTB トロンボーンバッグ

PLAYTECH

PTCTB トロンボーンバッグ

¥7,980(税込)

バッグケース、テナートロンボーン用

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PLAYTECH / PTSL-200 テナートロンボーン

PLAYTECH

PTSL-200 テナートロンボーン

¥29,800(税込)

テナートロンボーン、B♭管、イエローブラス、クリアラッカー仕上げ

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KAVABORG / Case Saddle ギターハードケース用キャリングポーター

KAVABORG

Case Saddle ギターハードケース用キャリングポーター

¥5,720(税込)

ギターハードケース用キャリングポーター

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