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原始神母 ライブ追想録 2025年12月30日 第1部

2026-03-09

テーマ:イベント・ライブ情報

毎年当然やって来るファンを、毎年当然のように驚かせる圧巻のライブを前後編にわたってレポート!!

日本のピンク・フロイドファンが毎年年末に楽しみにしている恒例行事。EXシアターでの原始神母のライブ。UKロックファンにはもはや説明不要のフロイド・トリビュート・バンドです。ロックの名曲を完全な再現度とテクニックに焦点を当てて行うトリビュート・バンドが多い中、原始神母は魅力的なエンターテインメント性も兼ね備え、音と視覚でオーディエンスを魅了するスペクタブルなライブバンドとして、現在のフロイドのメンバー以上にフロイドしたパフォーマンスを繰り広げております。

2025年は日比谷野外音楽堂で行われた「輝ける1970's 〜 BRITISH ROCKの2日間」なるイベントでは、雪の降る中感動的なライブを繰り広げたことも記憶に新しいファンも多いかと思いますが、そんな2025年を楽しんだ原始神母ファンの喜びをさらに昇華させた、2025年12月30日「『炎』50周年 完全再現! ~最終回~ + 今年も第九の代わりにAtom Heart Mother」なるライブの模様を2部に分けてお送りいたします。

会場に入ると毎回、いつも圧倒されます。魅力的なグッズが咲き乱れる物販コーナー。抗しがたい程フロイド・ファンの心を擽るデザインのTシャツ、トートバッグなどなど!
かく言う私もフロイドのアルバム『炎』のジャケットをイメージしたTシャツを購入。日本でアルバムが発売された時、宣伝ポスターはこういうデザインの広告だったのかな、などと夢想するデザイン。着るのも勿体なく感じるほどコレクター心を擽りますね。

グッズはバンドの オフィシャルサイト でも販売するようですので会場に行けなかった方や、買わずに後悔した方は是非チェックを!
さて、シアター内に入りますとピンク・フロイドのフィルム作品「ライブ・アット・ポンペイ」を彷彿とさせる文字が入ったモニタースピーカーが目に入りオーディエンスのフロイド心を開演前から煽ります。
そしてドノバンの「メロー・イエロー」が流れる中、場内が暗転。キーボード奏者の大久保治信さん、ドラムの柏原克己さん、ボーカルの冨田麗香さんの3人が登場。一曲目なので超代表的な曲で始まるかと思いきや!

1. 走り回って(On The Run)

なんといきなり『狂気』インストルメンタルからスタート!大久保治信さんによるシンセサイザーサウンドが、柏原克己さんのバスドラムの鼓動をバックにグルグル「輪転」するような音色で鳴り響きます。

曲の舞台と思わしき空港のアナウンスはテープでなく冨田麗香さんが再演。
左側にもう一人キーボード奏者の三国義貴さんが登場し、アルバム『狂気』の世界にどんどん引き込まれます。

ベースの扇田裕太郎さんが登場すると前半の男性の笑い入りトークを。最後はボーカルのケネス・アンドリューさんが登場し爆笑声を放ったあと、大久保治信さんによるドラムの破壊的なフィルインで1曲目があっという間に終了。

意外なオープニングで「月の裏側」に引きずり込まれているのもつかの間。ほぼシームレスで強風の音が聴こえると、ついにギター・ヒーロー木暮"shake"武彦さんが登場!始まったのは…

2. 吹けよ風、呼べよ嵐(One of These Days)

イントロの扇田裕太郎さんによるイントロのリバーブがいつもより強めに聴こえたせいかサイケフレーバーが濃い感じでした。そして登場するのが木暮"shake"武彦さんによるド迫力のスライドギター!

第一音から実にエッジの効いた強烈なギターを聴かせています。
長めのベースブレークの後に、アップテンポになると、赤いライトをバックに踊りながら力強くシンバルをスマッシュする冨田麗香さんの姿が、初期のピンク・フロイドがロンドンU.F.O.クラブで踊る女性を前に演奏している映像をも思い起こさせます。

3. ピッグス-三種類のタイプ (Pigs -Three Different Ones)

お次は、一気に70’sな世界へ一飛びの曲がとびだしました。大久保治信さんと三国義貴さんによるホーリーな響きのオルガン・イントロに導かれて始まったのはアルバム『アニマルズ』の曲。三国義貴さんのエレピに支えられながらここでケネス・アンドリューさんのボーカルがここで初めて聴けます。
木暮"shake"武彦さんのギターソロはさらにエッジがかかり、アルバム『アニマルズ』心を極限までに擽ります!ギターソロに載せるように、木暮"shake"武彦さんがボコーダー(?)を使用して、少しスペースチックな演出。柏原克己さんのドラムと冨田麗香さんのパーカッションによるリズムの躍動感を含めたアンサンブルがモダンポップな味わいで、これぞ輝ける1970'sの醍醐味です!また扇田裕太郎さんのベースソロも素晴らしく、原始神母による「ヘイ・ユー」もいつか聴きたくなりました!!

4. 壁が崩壊した日(A Great Day for Freedom)

ベルリンの壁崩壊についての持論を歌うナンバーで、左右のスペーシーでヘビーなシンセ音が大音量で鳴り響くイントロとライティングが、長い間超えられなかった壁の高さを表現しているかのように身体に直撃。大久保治信さんのピアノの音色に乗って、ケネス・アンドリューさんの歌が始まると高い壁がなくなって平地になったようなライティング演出。冨田麗香さんと廣野ユキさんによるコーラスが曲をとても厳かにしており、心が洗われます!1994年代のアルバム『対』からの曲ですが木暮"shake"武彦さんのギターソロが『アニマルズ』の時の様な音色に聴こえてきて、そのミックス感覚がフロイド・ファンにはたまりません!

5. ウェアリング・ジ・インサイド・アウト(Wearing the Inside Out)

ここでサックスプレーヤーとして阿部剛さんが登場。始まったのが何とアルバム『対』からの裏名曲!リチャード・ライトの作品ですが、ここで聴くこのナンバーはイントロが少しサバービア的に聴こえてきて実におしゃれな演奏。しかしそこは原始神母!木暮"shake"武彦さんのロッキンなギターソロを筆頭にどんどんフロイド・ワールドへ引きずっていくところが本当にスリリング!
ピンク・フロイドのナンバーとしてはあまり知られていない曲ですが、突然こういう曲をやってしまうディープさがあるから、毎回来てよかったと感じる次第です。初めて見に行った時に「ナイルの歌」をやってくれた時のような嬉しさです!

6. High Hopes(運命の鐘)

アルバム『対』からのナンバーが続きます。冨田麗香さんがベルを鳴らし、大久保治信さんのピアノと三国義貴さんによるシンセがささやくように聴こえるなかケネス・アンドリューさんが歌い始めると、じつにドリーミーな空間です!
ギターソロが始まるとスペーシーなシンセ・サウンドが舞い降り、ケネス・アンドリューさん、廣野ユキさん、扇田裕太郎さんが厳かなツインシンセに載ってのトリプルボーカルを聴かせると、以前のライブで扇田裕太郎さんが言っていた「『対』はフロイドで最も平和なアルバム」と言っていたのを思い出しました。UKロックファンの皆さん、『対』をもっと聴きましょう!

『対』の作品が続いたあと、木暮"shake"武彦さんが突如トレモロ全開なギターサウンドを放ちはじめて「シー・エミリー・プレイ」がはじまるかと思いきや……

7. アーノルド・レーン Arnold Layne

おお!なんていう不意打ち!!1967年にリリースされたピンク・フロイドのデビュー・シングルナンバーで永遠のサイケポップ・クラシック!会場を一気にスウィンギン・ロンドンへ持っていってしまうこの演奏!60’S好きな私の心はもうフロイドの曲名で言わせていただければ「理性喪失」寸前!デビッド・ギルモアの2005年のライブDVD『覇響』でこの曲をやっているのを見た時の「なんで日本ではライブやってくれないんだ!」という悔しさを一気に解消させる再現度とパフォーマンス!

DVDではデビッド・ボウイが歌っていますが、ケネス・アンドリューさんは「Two to know」と歌うときのボウイのポーズも再現!更にオルガンソロでは少しイギー・ポップ風な煽りもあって、じつにアガります!
第一部から実に濃い内容のステージがまだ続きますが、曲名を見ずにフロイドのベスト盤『エコーズ〜啓示』を初めて聞いた時のようなこの楽しさよ!

8. タイム〜ブリーズ-リプライズ (Time〜Breathe-Reprise)

アルバム『狂気』からの代表的なナンバーで、原始神母のライブでも定番ですが、ケネス・アンドリューさん、扇田裕太郎さんによるハーモニー部分はいつ聴いても素晴らしく、木暮"shake"武彦さんのBメロの鋭いギターソロと、ロッキンな演奏をソウルフルにコーティングする冨田麗香さんと廣野ユキさんのコーラス。フロイドのトリビュート・バンドという事を忘れるほど原始神母ワールドに引き込まれます。

9. 虚空のスキャット (The Great Gig in the Sky)

原始神母ワールドに引き込まれたまま、期待を裏切らずこの曲へなだれ込みます。イントロの男性ナレーションはケネス・アンドリューさん。大久保治信さんのホーリックなピアノの上で鳴り響くドリーミーなスライドギター、三国義貴さんによるオルガンの波と柏原克己の力強いフィルインにと導かれて歌いだす冨田麗香さんのゴスペルチックな素晴らしい歌。
扇田裕太郎さんのうねるようなベースが歌の素晴らしさをさらに盛り上げていますが、冨田麗香さんによるこの歌を毎年聴けることを祈って年末まで頑張って働いているオーディエンスも多くいる事でしょう。場内では私が今まで見た中で一番大きな拍手が沸き起こっていました。

エンディングでは廣野ユキさんとの掛け合いボーカル背筋が凍るほどの素晴らしさ。第一部はここで終了となりますが、第一部ラストにふさわしい、じつに印象深い再演でした。

さて、続きまして第二部は1975年のアルバム『炎〜あなたがここにいてほしい』の再演!聴けば聴くほど味わい深い、フロイド・ファンのための感動的な名作です。
次回のブログでは第二部でのライブの模様をお伝えします!心に火をつけながらお待ちください!

…と筆を置こうかと思ったところで、原始神母の次のライブ情報が入ってきましたので、最後にお知らせします。

原始神母、そしてLed Zeppelinのトリビュート・バンドMR.JIMMYによる、大阪・名古屋・東京の三大都市を巡る東名阪ツアーの開催が決定しました!2025年3月に日比谷野外大音楽堂で開催された「輝ける1970ʼs BRITISH ROCKの2日間」で初共演を果たした、日本を代表する2大トリビュート・バンド。その競演が「輝ける1970ʼs vol.2 ~ TOUR 2026 ~」としてスケールアップして帰ってきます。今回は東京だけでなく、大阪、名古屋での開催も決定!ジミー・ペイジの完全再現に人生を捧げ、本人からも“公認”されただけでなく、その生き様が映画にまでなったことで知られるギタリスト、ジミー桜井氏率いるMR.JIMMY(ミスター・ジミー)との、一大トリビュート・サーキットです!70年代のロックシーンを激震させ続けてきた2大ロックバンドの世界を、徹底したトリビュートで一度に体感できる夢のようなイベント。全ブリティッシュ・ロックファン必見と言えるでしょう!!

〈LIVE SCHEDULE〉

  • 2026/6/28(日) 梅田 CLUB QUATTRO
    OPEN/START 17:00/17:30
  • 2026/6/29(月) 名古屋 Electric Lady Land
    OPEN/START 18:00/18:45
  • 2026/7/4(土) 東京 Zepp Shinjuku
    OPEN/START 17:00/18:00
  • 2026/7/5(日) 東京 EX THEATER ROPPONGI
    OPEN/START 17:00/18:00

詳細は 公式ページ をチェック!!

原始神母 メンバー(敬省略)
木暮"shake"武彦(Guitar)
三國義貴(Keyboards)
大久保治信(Keyboards)
扇田裕太郎(Bass, Guitar, Vocals)
柏原克己(Drums)
ケネス・アンドリュー(Lead Vocals)
冨田麗香(Chorus)
廣野ユキ (Chorus)
ラヴリー・レイナ(Chorus)
阿部剛(SAX)
画像提供:原始神母

最後に!サウンドハウスで取り扱っているフロイド心をくすぐるアイテムをここでひとつ!

Crazy Tube Circuits ( クレイジーチューブサーキット ) / Venus

Crazy Tube Circuits ( クレイジーチューブサーキット ) / Venus

全てのペダル・バージョンとラック・バージョンにインスパイアされた本物のチューブ・オーバードライブで、スムースでライトなオーバードライブ・トーンから、ハイゲインで意地悪なディストーションまで生み出します。
オリジナルのBK Butler Tube Driverの様々なバージョンは、デビッド・ギルモアも『Division Bell』『Pulse』、またその後のソロ・アルバムで使用しています!

営業部 / 市原 雅之

45歳にしてオヤジバンドにベーシストとして参加。バンドでサウンド・ハウスの存在を知りその勢いで入社。 趣味はUKロック、60年代ソウルやソフトロック等のレコード・コレクション。最近はSPレコードも愛聴しています。ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイとP.I.L.を愛する永遠の29歳。

Crazy Tube Circuits / Venus

Crazy Tube Circuits

Venus

¥44,500(税込)

ギター用エフェクター、オーバードライブ

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