皆さんこんにちは!管楽器担当の牧野です。さて吹奏楽コンクールの全国大会も終わり、クリスマスコンサートに向けて練習を始める学校も多いのではないでしょうか。今回は2023年度全日本吹奏楽コンクールの中でも全国大会、そして高校の部で演奏された自由曲でおすすめの5曲を筆者の独断と偏見でご紹介します。
① 吹奏楽のための風景詩《陽が昇るとき》 (高昌帥)
第1楽章「陽が昇るとき」は、太陽が海から昇る様子を描いています。冒頭の静かなフルートの旋律から始まり、徐々に音量や音色が増していきます。 金管楽器や打楽器の華やかな響きで太陽の輝きを表現しており、この作品は吹奏楽の魅力を存分に引き出しています。
② ブリュッセル・レクイエム (B.アッペルモント)
この曲はブリュッセルで起きたテロ事件に対する追悼と反省の意味を込めて作られた作品で、レクイエム・ミサ(死者のためのミサ)の形式に沿っています。この作品は、テロ事件に対する悲しみや怒りだけでなく、希望や愛も感じさせる力強いメッセージを持った作品だと思います。
➂ バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り (M.ラヴェル)
フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1912年に発表したバレエ音楽「ダフニスとクロエ」から抜粋された吹奏楽用編曲です。美しい旋律や色彩豊かな音色が特徴的な作品で、吹奏楽の魅力を最大限に引き出しています。
④ 楽劇「サロメ」より 7つのヴェールの踊り (R.シュトラウス)
ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウスが1905年に発表した楽劇「サロメ」から抜粋された吹奏楽用編曲です。この作品は、吹奏楽によくある明るく華やかな音楽とは対照的に、暗く重厚な音楽です。しかし、それだけに吹奏楽の可能性を広げている作品です。
⑤ 吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」 (J.マッキー)
この作品は、ギリシャ神話の英雄オデュッセウスの冒険を音楽にしたもので、さまざまな場面や感情を表現しています。豊かな音色と力強いリズムで、吹奏楽の可能性を広げています。特に、打楽器や金管楽器の使用が印象的でおススメです。
以上が2023年度吹奏楽コンクールで演奏された自由曲のおすすめ4曲でした。どれも個性的で魅力的な作品なので、ぜひ聴いてみてください!