先日、ヨルシカ LIVE TOUR 2021「盗作」の東京公演1日目に参戦してきました!今回は記憶のメモも兼ねて詳しくレポートしたいと思います。覚えている範囲で記しますが、あいまいな部分も多いのでご了承ください。
私自身、ヨルシカのライブ参加は2019年ツアーの「月光」、配信ライブ「前世」以来3回目。どんな演出・セトリになっているかワクワクしながら会場に向かいました。会場は東京国際フォーラムのAホール、着席での鑑賞でした。
18時に会場がオープンし、いざ入場。36列だったため、会場中央よりも若干後方でした。人生一度でもいいから1桁台の神席に座ってみたいものです。ステージ中央のスクリーンには白いイチリンソウが風に揺れている映像と、ついうたた寝してしまいそうになるような心地よいインスト曲が流れていました。

以前のブログでも紹介しましたが、ヨルシカは一枚のアルバムを通して物語を紡いでいくスタイルが多く、ライブにおいても同じようにコンセプトに沿って作られています。今回のツアーは2020年7月29日に発売されたアルバム「盗作」と、2021年1月27日発売のEP「創作」をコンセプトにした内容になっていました。
とうとうライブスタート。ピアノのインストに合わせたコンポーザーのn-buna自身によるポエトリーでライブスタート。幼馴染の男女が隣町へ夏祭りに出掛けるストーリーが男の子目線で語られていきました。熱量が込もったセリフに自然と鼓動が早まります。流れのまま1曲目の春ひさぎへ。
■ ヨルシカ - 春ひさぎ(OFFICIAL VIDEO)
ヨルシカのライブを見る度思いますが、喉からCD音源以上のクオリティ!suisさんの圧倒的歌唱力に今回も圧倒されました。照明の演出がとてもかっこよかった記憶があります。
■ ヨルシカ - 思想犯(OFFICIAL VIDEO)
2曲目は思想犯。ラスサビの歌声が大迫力で鳥肌が立ちました。3曲目の強盗と花束を終えて、再びポエトリーパートへ。
『バスを降りた先で、女の子が「幽霊と話したことがある。その幽霊は誰かを待っているようだった。前世って信じる?」と男の子に問いかける。彼がふと見上げると頭上には百日紅が鮮やかに咲いていた。』
4曲目の昼鷺のイントロでn-bunaさんがギターリフを少しミス。(ミスしていてもかっこいい!)このようなアクシデントもライブの緊張感ならではです。5、6曲目はアルバムで個人的に一番好きなレプリカントと花人局の流れを再現。バックスクリーンに男女の恋愛動画が流れ続ける演出にn-bunaさんの擦れた性格を感じ、ニヤリとさせられました。そして再度ポエトリーパートへ。
『乗ろうとしていた列車が事故のため運休となり、隣町まで山道を小一時間かけて歩くことに。男の子は草原に咲く真っ白なイチリンソウを女の子の髪にこっそりと刺した。』(ライブ前に映っていたイチリンソウのことか!)
■ 『よふかしのうた』PV ♪「逃亡」 ヨルシカ
7曲目は逃亡。歌詞を見ると今回のライブコンセプトにぴったり当てはまっています。2人は現実からの逃避行のような気持ちで歩き続けたのでしょうか。アルバムではサビでのn-bunaさんのハモりが印象的ですが、ライブではsuisさんのみ歌唱だった気がしました!(公演によって違うかも)8曲目の風を食む、9曲目の夜行、10曲目の嘘月など、優しくて少し切ないような曲が続き、ライブもだんだんとクライマックスに向かっているように感じました。そして祭りに着いた2人。
『夜空に大輪の花が咲き、君が嬉しそうにこちらを振り向く。その髪にはまだイチリンソウが刺さったまま。君はいつ花に気づくだろうか、ひょっとしたらずっと気づかないかもしれない。そんなことを考えていると急におかしくなって笑った。』
■ ヨルシカ - 盗作(OFFICIAL VIDEO)
11曲目はライブタイトルでもある盗作。ステージの中央にはPVでも印象的な「破壊」のモニュメントが登場しました。ライブのアレンジとして、ムソルグスキーの「展覧会の絵」のメロディーがピアノに混ざっているのに気がつきました。もしかしたら他にもいくつかの曲を盗んでいるのかも。(私はこれ以外気づきませんでした。)12曲目の爆弾魔のインパクトも相まって、感情の高ぶり・ライブのピークを感じました。
■ ヨルシカ - 春泥棒(OFFICIAL VIDEO)
13曲目は春泥棒。命を桜に喩えた曲です。某テレビCMに使用されている曲なのでご存じの方も多いのではないでしょうか。スクリーンに映る桜の木が、曲の終わりまで満開で美しかったのが印象的でした。
ラストは花に亡霊。セトリを知らない状態でも「きっとこれが最後の曲だ。」とライブがそろそろ終わってしまうのを感じ、少し切なくなりました。盗作歌唱時の強い歌声とは打って変わって、優しいsuisさんの声に聴き惚れました。そして最終ポエトリーパート。
『ふいに過去の記憶がよみがえる。そうだ、僕は前世で確かに君と出会っていた。君が幼少期に見た幽霊は僕の前世の姿だ。その日から、僕は生まれ変わりを信じている。』 -end-
以上、ヨルシカ LIVE TOUR 2021「盗作」ライブレポートでした。ヨルシカらしい、MC・アンコールのないライブでしたが、まるで1つの映画を見たかのような充足感と余韻を残して終演。しばらく興奮で動けませんでした。ヨルシカの次回作もさらに楽しみになりました!
セットリスト
1.「追憶」
2. 春ひさぎ
3. 思想犯
4. 強盗と花束
5.「バスを降りて」
6. 昼鷺
7. レプリカント
8. 花人局
9.「山の草原」
10. 逃亡
11. 風を食む
12. 夜行
13. 嘘月
14.「夏祭り」
15. 盗作
16. 爆弾魔
17. 春泥棒
18. 花に亡霊
19.「前世」
ヨルシカofficialホームページ https://yorushika.com/
YouTubeヨルシカ / n-buna Official
Twitter@ nbuna_staff
Instagram@yorushika_official_
最後に、今回のライブでn-bunaさんが実際に使用したといわれている機材をご紹介します。
Walrus Audio ( ウォルラスオーディオ ) / Slo
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