DTM初心者から上級者まで、曲作りにおいて「ちょっと物足りない」「いい感じのトラックをパッと足したい」と感じる瞬間があるのではないでしょうか?今回はそんな時に手軽に使えて、楽曲クオリティーをグッとアップさせてくれる話題ソフトウェア音源メーカー、Ujamの製品をご紹介します!

https://www.minet.jp/brand/ujam/top/
楽器の演奏が出来なくても大丈夫。
最短3step で、まるでプロが弾いたような
トラックをプロデュースしよう
上記のキャッチコピーが印象的なUJAM。
リズム/ギター/ベース/シンフォニック系のソフト音源を多数ラインナップする同社製品は、各楽器やジャンルに特化したフレーズ込みの高品質なサウンドを収録。謳い文句の通りに楽曲の中核になるようなメイントラックとして手早くそのまま使ったり、制作中の曲と雰囲気のあう収録フレーズを重ねて世界観に奥行きを足したり、もしくは無造作に再生をして偶発的なインスピレーションを元にするといった使い方もできます!
しかも内蔵のMIDIフレーズを演奏するモードに加えて、ドラムやベース系のソフトなどはDAWトラックにフレーズを書き出したり、サンプル・プレイバック音源として単音で打ち込んだり、一般的なソフト音源としても使用できるモードを備えています。
実はUJAMは映画音楽界の巨匠ハンズ・ジマー氏も創設者として関わっており、そこからもクオリティーの高さに期待が持てますね! そんなUJAM製品は主に下記シリーズで展開されています。
Virtual Guitarist | → | ギター音源 |
Virtual Bassist | → | ベース音源 |
Virtual Drummer | → | ドラム音源 |
Beatmaker | → | ダンス系ドラム音源 |
Groovemate One | → | シェイカー/タンバリンなどの補助的リズム音源 |
Symphonic | → | シンフォニック音源 |
Finisher | → | エフェクター(音源なしのプラグイン・エフェクト) |
それぞれのシリーズ内でさらにジャンルに応じて細分化されていて、Beatmakerシリーズの内の「Dope」だとHipHop向けリズム、Virtual Guitaristの「Silk」だとナイロン弦ギターのサウンドのみ収録といったような具合になっています。
各単品モデルの価格も手頃で、自分の必要としているサウンドに狙いを絞って買えるため、まるでサンプルパックのようなイメージで気軽に導入できるのも魅力です。
各ジャンルや楽器に特化しているだけあって、エフェクト込みで作りこまれたプリセットが多く、ジャンルの特徴や楽器の美味しいところが上手く表現されています。ソフト音源ならではの操作性に優れるのも嬉しいポイントです。
それでは簡単に各シリーズのラインナップ、その中から1モデルをピックアップしてデモ動画をご紹介していきます!
ギターに特化したシリーズ。モデルごとに音色/パターンの特徴は下記のようになっています。さまざまな楽曲のバッキングなどに即戦力となるようなサウンドを収録しており、単純に打ち込むだけでは表現が難しいギターならではの雰囲気を簡単に楽曲へ取り入れることが可能です。
AMBER → アコースティックギター系
SILK → ナイロン弦ギター
IRON → パワフルに歪んだロック向けエレキギター
SPARKLE → ポップス系に最適なエレキギター
Carbon → ドロップチューニングされた8弦エレキギター
動画 Virtual Guitarist Iron ※42秒くらいから音が聴けます。
■ Virtual Bassist
ベースのサウンドに特化したシリーズ。こちらも各ジャンル向けに使いやすい音色/パターンを収録。加えて音色を簡単に調整できる「Character」や、その他にも製品ごとに簡単にサウンドを調整できるパラメーターを搭載。どれも効きが分かりやすく、快適に音作りも行えます。
Dandy → ソウル/ポップ/ブルース/ロック向け
Mellow → アップライトベース
Rowdy → パンク/ロック/メタル向け
Royal → ソフトなバラード/ポップ/インディーロック向け(指引き)
動画 Virtual Bassist Rowdy ※35秒あたりから収録されているベース音色デモが聴けます。
■ Virtual Drummer
生系ドラムに特化したシリーズ。各モデル共に、そのジャンルのドラム音色で気持ちいいところが上手く表現されたサウンドになっています。さらに、同じドラムキットを選択していても1ボタンで音の質感をガラッと変えられる機能を備えていたりと、直感的なドラムトラック構築が行えます。
Deep → ソウル/ファンク向け
Heavy → ロック/ポップ/グランジ向け
Phat → G-FUNK/レトロ・ソウル向け
Solid → さまざまなジャンルに対応するベーシックなサウンド
BRUTE → グランジ向け
動画 Virtual Drummer Deep
■ Beatmaker
ダンス系ジャンルのドラムに特化したシリーズ。豊富なバリエーションが用意され、どれもツボを押さえたサウンド/パターンが収録されています。例えばポップチャート系のKandyは、ポップさの中にグルーブ感を際立たせてくれるような腰の強い中低域、絶妙な質感をもっていたりと、その他モデルもですが全体的にセンスの良さが光ります。各商品ページ内にデモ動画もあり、似たジャンル向け製品の音の違いなど、ぜひ試聴してみてください!
Dope → HipHop系
Glory → トラップ系
Hustle → トラップ系
Eden → EDM系
Hype → プログレッシブ・ハウス/EDM系
Void → ドラムンベース
Nemesis → サイバーパンク系
Kandy → ポップチャート系
Vice → 80年代ドラムマシーン系
動画 Kandy ※1分7秒あたりから収録されているドラム音色を含むデモが聴けます。
■ Groovemate One
シェイカー、クラップ、タンバリン、ワンショットシェイカーなどリズムに彩りを加えて際立たせるのに役立つパーカッションに特化。現在のところラインナップはGroovemate Oneの1モデルのみですが、打ち込みで出しづらいグルーブ感も演出できるため実はかなり使いやすい逸品です。
動画 Groovemate One
■ Symphonic
映画音楽界の巨匠でもあるハンズ・ジマー氏が、世界最高峰の奏者を使って録音した秘蔵のシンフォニック系サンプルを収録するシリーズ。バックグラウンドの音楽制作はもちろんのこと、壮大かつスリリングなエッセンスを手軽に楽曲へ加えることが可能です。
Strings → ストリングス系
Drums → パーカッション系
動画 Strings
■ Finisher
UJAMが手がけるプラグイン・エフェクトのシリーズを同社はFinisherと名付けられて展開しています。このシリーズは、フロントに表示されるわずかなつまみを操作するだけで内部的にセットアップされたディストーション/ディレイ/リバーブなどのエフェクトが連動してサウンドに大きな変化を得られるというユニークなものになっています。
内部にセットアップされている各エフェクトの内訳や詳細パラメーターは見ることや調整することはできないようになっていますが、UJAMが用意しているフロント表示のつまみ部分を動かすだけで感覚的な音色変化のコントロールがおこなえます。
RetroやVoodooはコンセプト通りに、分かりやすい効果を手軽に得られます。NeoとFluxxはどちらも深いリバーブやディレイ、強いモジュレーシを伴うプリセットが多く収録されたイメージ的に近い製品ですが、Neoは特にモダンなクラブミュージックなどにマッチするようなプリセット収録。Fluxxはキャッチフレーズとして「1人の天才科学者が生み出した、さまざまなクリエイティブなエフェクトを同時に発動させる究極のエフェクトプラグイン。」との謳い文句通り、過激な効果を得られるプリセットが多く用意されています!気になった方はぜひデモもチェックしてみてください。
Neo → モダン系エフェクト
Fluxx → クリエイティブ系エフェクト
Retro → 60年代-90年代ヴィンテージ系エフェクト
Voodoo → ギター系エフェクト
さて、高いサウンドクオリティーと使い勝手の良さを両立する魅力的なUJAM製品をご紹介させていただきました。快適なDTMライフにぜひご活用ください!