エレクトロミュージックやポップスを始め、さまざまな音楽で使われる魅力的なシンセサイザーのサウンド。DTMをやっていて「シンセの音にはこだわりたい」とDAWに付属している以外にも、さまざまなソフトを試されている方も多くいらっしゃるかと思います。
ROB PAPEN(ロブ・パペン)は、ソフトウェア・シンセサイザーやプラグインを手がけるオランダのメーカー。創設者のROB PAPEN氏は、ヨーロッパの音楽チャートで1位を獲得したこともあるミュージシャン兼プログラマー。音楽センスやサウンドメイクに対する高い評価を受け、以前は他メーカー音源のプリセット作成を手がけていました。 そんな彼が音に対するこだわりを追及し、自ら生み出したソフトシンセは、そのコンセプトの素晴らしさや優れたサウンドクオリティーによって、ワールドクラスのアーティストに愛用されています。
Rob Papenについて、DTMステーションさんなどでも過去に素晴らしい記事が掲載されていますので、ぜひ併せてご覧ください!
異彩を放つシンセサイザーの数々。シンセアニキ・江夏正晃さんが語る、Rob Papenの魅力
Rob Papenの新作、モーフ・オシレーター搭載の超強力シンセGo2は破格の5,000円!?
今回はそんな気になるRob Papen製品について、こちらでもラインナップの中から特徴的なものをご紹介したいと思います!
ROB PAPEN (ロブ・パペン) / GO2

GO2はモーフ・オシレーターと呼ばれる2つの波形を掛け合わせてモーフィングをすることにより、多彩なサウンドメイクを実現するソフトウェア・シンセサイザー。 画面上部のXYパッドによりモーフィングをコントロール、感覚的に音作りを楽しめるのが大きな特徴です。 しかもXYパッドはRECORD/PLAY機能もついており、マウスで操作した動きを記録/再生できて、簡単に細やかな音色変化を生み出すことができます。 大胆に活用するのはもちろん、定番的な音色を作った場合に微妙な動きを与えて、存在感や深みを出すといったアプローチも可能です。
そして嬉しいことに、サウンドデザインのスペシャリストであるROB PAPEN氏が手掛けた豊富なプリセットも搭載。定番系はもちろん、エッジの効いたリードやSeq系音色などもモーフ・オシレーターや内蔵エフェクトを活かした存在感のあるサウンドになっています。
GO2はROB PAPEN製品の中ではシンプルかつ、同メーカーの優れたコンセプトを存分に楽しめるモデルです。「DAW付属以外のソフトシンセを触ってみたい」という初心者の方から、ちょっと面白いものを探しているというシンセ好きにも魅力的なソフトになっています!
ROB PAPENは世界的なアーティスト/プロデューサーが愛用するシンセ/エフェクトを多数リリースしており、それら26種をまとめたeXplorer 6というバンドルが販売されています。
ROB PAPEN (ロブ・パペン) / eXplorer 6
ROB PAPEN (ロブ・パペン) / eXplorer 6 UPG アップグレード版
eXplorer 6にはGO2など、すでにROB PAPEN 製品を所有しているユーザーが利用できる大変お得なアップグレード版も用意されています。 クラブミュージックはもちろん、さまざまな楽曲の世界観を一段引き上げてくれるような、個性的かつ強力な製品ラインナップを他にも見ていきましょう。
ROB PAPEN (ロブ・パペン) / BLADE 2
BLADE-2 Oddiction Soundbank
BLADE 2は、Harmolatorと呼ばれるセクションにより波形のハーモニクスへ変化を加え、さらにXYパッドによってコントロールするというユニークなソフトウェア・シンセサイザーです。 パッドを動かすだけで音のテクスチャーへ、独特のざらつき感やメタリックな質感を与えるといった効果をもたらします。 多様なソースを利用できるModulation MatrixセクションやArpeggiatorも備え、マイルドにモジュレーションが掛かる音色から、動的なパッド、時間経過に沿って倍音変化をする刺激的なサウンドでも持ち味を発揮します。 プリセットもこの特色が活かされ、楽曲のアクセントやシネマティックな用途に即戦力となるような作り込まれたものが多数収録されています。
ROB PAPEN (ロブ・パペン) / RAW
Rob Papen RAW Trailer
ROB PAPEN の独自性が強く出たシンセといえばこちらのRAW。 EDMやドラムンベースを筆頭に、ハードなダンスミュージックで使われるようなディストーションサウンドにフォーカスしたモデルです。お馴染みのXYパッドではディストーションを調整できて、デモ動画でも分かりますがとにかく過激な音がでます。(笑) プリセットの1番目から強烈に歪んでいて、リードやベース、ワブル系やノイジーで派手なFXと盛りだくさん。轟音とも言えるようなサウンドを生み出すことができて、これ系の音が好きな人にはたまらない事でしょう!
ROB PAPEN (ロブ・パペン) / SubBoomBass 2
SubBoomBass 2 Presets demo 1
ROB PAPENの個性的な部分を感じられるもう1台がこちらのSubBoomBass 2。 超低域を伴うシンセベースに特化したソフトシンセ。国内代理店のキャッチコピーが「地鳴りサウンド生成マシン」というだけで、そのすごさを感じ取ってもらえるのではないでしょうか?(笑) 気持ちの良い低域はダンスミュージックの欠かせない要素の一つですが、実は大物プロデューサー達もSubBoomBassを愛用しているという事からもクオリティーの高さが窺えます。 超低域を補強するような用途はもちろん、フィルターやエフェクト込みで作り込まれたトラックになじみ易いシンセベース系プリセットも多数収録。こういった用途のシンセとしてはファーストチョイスとしてさまざまなトラックメイクで活躍できそうな1台です。 ※動画は低域のでるヘッドホン/イヤホンでの視聴が推奨です!
ROB PAPEN (ロブ・パペン) / RP-REVERSE
■動画中のデモ部分
※動画の大半はチュートリアルになっていますが、下記ではデモ的な音声が聴けます。
0:17~ ドラムデモ
2:03~ ボーカルデモ
11:29~ 各種デモ
エフェクトの中で特徴的なのがこのRP-REVERSE。トラックに立ち上げるだけでリバースサウンドを得られます。動画を見ていただくとより効果が分かりやすいかもしれません。
リバースされるポイントやエンベロープを調整することでドラムループやシーケンストラックの隠し味として、さらにはボーカルにもユニークな演出を加えることができます。
RP-REVERSEのようなリバース機能を備えるプラグインとしてRP-VERB 2というリバーブもリリースされています。深く心地良い残響を得られるのに加えて、リバースによって下記の動画冒頭のように、ドラマチックな効果を手軽に得られます。
今回、優れたサウンドクオリティーに加えて一貫したコンセプト、こだわりを持って作られたROB PAPEN製品の一部をご紹介させていただきました。
他にもアナログシンセ・サウンドをフィーチャーしたB.I.T.やPREDATOR2など、魅力的なソフトがeXplorer 6には収録されています。
プロモーションを兼ねての来日や、自ら生配信でソフトシンセの紹介など表舞台でも精力的に活動を行っているROB PAPEN氏。
本国メーカーサイトでは、スペック紹介に終始するような商品説明にとどまらず、時折まるで話しかけるようなフランクな言葉も交えて商品の特徴が書かれています。
ソフト製作者の考え方やコンセプトが分かり、表情が見えるというのは、製品の出音以外にもインスピレーションや特別な思い入れを与えてくれる素晴らしい事だと感じます。
ROB PAPEN製品は国内代理店ディリゲントのWEBページで配布されているデモバージョンを無償で試すこともできます。みなさんもぜひ試してみて、自分にぴったりのプラグインを見つけてDTM環境のグレードアップにお役立てください!
※無償デモバージョンはサポートなしとなります。予めご了承ください。
ROB PAPEN氏自ら、毎週木曜日(日本時間 金曜未明 4時~)に製品の使い方やティップスをYoutubeでライブ配信!気になる方はぜひチェックしてみてください!
https://www.youtube.com/user/robpapen