ある時、お気に入りのディレイをONにすると音量が落ちることに気づきました。ソロでディレイをかけて盛り上がりたいのに音が引っ込む。サウンドや操作性は気に入っていたため、なんとか使いたいと、ブースターで補正するなど試すものの使い勝手が今ひとつ。その時に出会ったのが XOTIC / X-Blenderでした。
XOTIC (エキゾティック) / X-Blender
SEND/RETURNに接続したエフェクトをON/OFFできるのは通常のループボックスと同様。この機種にはパラレルモードがあり、原音にエフェクト音をブレンドしていくことができます。ブレンド量を調節することができるのです。PAミキサー等では一般的な機能をペダルエフェクトで実現してくれます。接続するエフェクターの設定を、エフェクト100%(WET)にすることをお忘れなく!
気になった方はこちら→ アナログミキサーの使い方 AUX編 をご覧ください。
原音は音色や出力レベルも含めそのままに、エフェクト音が追加されるようになり、音量の変動はまったく気にならなくなりました。さらに、EQやブースト機能があり、エフェクトの音質調整ができるのもGoodでした。

もう少し小さな物がないかと物色すると、今ではたくさんのメーカーからブレンダーがリリースされていました。
One Control (ワンコントロール) / Mosquito Blender Expressio w/BJF Buffer
ブレンドノブを右に回し切るとスイッチャーとしても使用できます。バイパス時に「BJF Buffer」をONにするか、トゥルーバイパスにするか選択可能。BLEND KNOBをエクスプレッションペダルで操作することもできます。シンプルな見た目ながら高機能な1台。赤いボディが好きです(^^)
VOCU (ヴォーキュ) / Magic Blend Room Spec.B
なんと2系統のパラレル・エフェクトループを搭載!ローカット/ハイカットフィルターによる音質補正や、4種類のレベル(バイパス、Loop A のみ、Loop B のみ、Loop A + Loop B)を制御できます。紹介しきれないほど高機能!
Umbrella Company (アンブレラカンパニー) / Fusion Blender
こちらもデュアル仕様のブレンダーです。Fusion Blenderは、原音ブレンド、2台のエフェクターのパラレル・ミックスが可能。歪系エフェクト2種のミックスを想定しているのかと思いきや、内部ディップスイッチの設定により空間系エフェクトのブレンドに使用できます。ローインピーダンス設定にすればスタジオ機器にも対応する高音質設計。測定器のようなルックスがイカニモです。
One Control (ワンコントロール) / Minimal Series Mosquito Blender Trail with BJF Buffer
今どきのスモールサイズなのがよいです!DRY/WET個別に音量を調整できるのは重宝しそう。TRAILスイッチにより、空間系エフェクトの残響を残したままエフェクトをOFFできるのもプレイヤーよりの設計だと思います。ナチュラルな音質に定評ある「BJF Buffer」のON/OFFも可能。なかなかの高機能です。スペース取らなくてよいですね(^^)
ちょっとした出費と工夫により、プロのラックシステムでは当たり前に使われている、原音を大事にしたシステムを足元で組むことができます。一度使うと離れられなくなるかも。ディレイやリバーヴの好きな方はぜひお試しを!