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素朴な叙情、素顔のプログレ ~スティーヴン・ウィルソン 11月5日 東京 六本木EXシアター公演~

2019-01-17

テーマ:ギター, イベント・ライブ情報

スティーヴン・ウィルソン東京公演

1980年代後半から1990年代初頭に静かに起こっていた、若いアーティストたちによるサイケデリック・リバイバルのムーヴメント。同時期には、オリジナル・サイケデリック時代に活躍した古のレジェンドたちが、ロック・リバイバル・ビジネスを盛り上げていました。
サイケデリック・ロックに再び熱い視線が注がれていたそんな時期、シーンに頭角を現してきた若き新鋭バンド、ポーキュパイン・トゥリー(PORCUPINE TREE)。初期のピンク・フロイドをはじめとする60年代サイケに影響を受けた、新しいバンドたちの中でも幅広い層に衝撃を与え、深く愛され続けたリアルサイケ・バンドです。
グループが放ってきた素晴らしい曲の数々は、時が経つにつれ、純度の高いアシッド・ロックとして、より燦然とした輝きを放っています。ピンク・フロイドやシド・バレットの作品、そしてサイケ~プログレッシブ・ロックを枝の葉まで追及。現代の若者の視点で換骨奪胎した、飾り気なしのクールなサウンドは、今のプログレとして普遍の人気を誇っています。
そんなポーキュパイン・トゥリーの核となるスティーヴン・ウィルソンが、2018年にリリースした最新ソロ・アルバム「To The Bone」。持ち前のフロイド風プログレッシブ・ロックのテイストに加え、最近のリイシューワークス等でも交流の深いXTCを思わせる最強のポップ・キラーナンバー「Permanating」までをも収録。ファンに衝撃を与えました。

Steven Wilson - Permanating (Official Video)

ファンの間ではリリース直後から賛否両論を巻き起こしている衝撃的なアルバムを引っ提げてのソロ来日公演。最新作の曲は勿論、ポーキュパイン・トゥリーのナンバーも披露し、改めてその素晴らしさを肌で感じられる、実に温かみのあるライブでした。ほんの少しライブの模様をお伝えいたします。

スティーヴン・ウィルソン東京公演会場

六本木EXシアターは、ポール・ウェラーや、パブリック・イメージ・リミテッドの公演時のように、立ち見と後方の指定席というライブが多いホールですが、今回は全エリアに指定席が設けられていました。幅広い層のファンがいることを改めて感じさせる光景です。

最新アルバムからの第一弾シングル「Nowhere Now」からゆったりと始まった今回のステージ。バックスクリーンにはロンドンの町に普通にいるような女性の日常にある、小さな喜び、悲しみ、戸惑いを表現するようなドラマ映像。またピンク・フロイド(ヒプノシス)のアルバムジャケットを思い出させるような神秘的な映像もありました。ただ、フロイドのジャケットと比べると、ここで見る映像はもうすこし現実的でリアリティーのある内容といった印象です。アレンジにもフロイドへのオマージュと感じるところもありましたが、ステージそのものはとてもシンプルなライブでした。フロイドはじめ、古のプログレッシブ・ロックのアーティストは大掛かりな演出効果や、超絶テクニックをステージで披露するイメージが強いです。

それに対して、スティーヴン・ウィルソンの演出は大掛かりな仕掛けはなく、曲そのものが持つ世界観をリアルに伝えようとするようなパフォーマンスでした。そのため各楽曲が持つ生命感を肌で感じるようにライブは進んでいきます。最新作からのナンバーを中心とした、第1部が終了すると、20分ほどの休憩を挟んで、第2部がスタート。第2部では、ポーキュパイン・トゥリー時代のナンバーを含む人気曲も披露されていきます。
スティーヴンのMCも増えていき、ユーモラスな内容でオーディエンスとの距離を縮めていく光景が印象的でした。特に前述した「Permanating」のパフォーマンスは象徴的。ピンク・フロイドのライブのように大掛かりなステージ効果で別世界へ連れて行ってくれるような感覚とは対照的に、アーティストとオーディエンスが一体となって楽しめる身近なユートピアの中にいるような、温かみのある世界に感動を覚えました。
そんな、人懐っこさに溢れたスティーヴン・ウィルソンが放つ独自の桃源郷と、肌から伝わるような素朴な叙情性が、現在のプログレッシブ・アーティストとして、長く支持されている所以なのでしょう。

スティーヴン・ウィルソン東京公演会場とAlex Hutchings

Laney (レイニー) / IRT120H

Laney / IRT120H

プリアンプは「クリーン」、「リズム」、「リード」の3チャンネル仕様。各チャンネルはディープ、ミッドシフト、トレブルシフト用にプッシュプルスイッチを搭載したパッシブ3バンドEQを採用し、シンプルなコントロールながら非常に幅広い音作りが可能です。特に第2部での、目まぐるしく変貌していく各曲の表情にも難なく対応していました。クリーンチャンネルでは、歪みのないクリスタルクリーンを出力する為、様々なエフェクターを駆使して、テクニカル&エモーショナルなサウンド音作りをしていくAlexには、不可欠なチューブ・アンプなのでしょう。
アレックス・ハッチングスをはじめとする、バンドのアンサンブル力が織りなす素晴らしい曲たち。今回のツアーは、最新アルバムから感じられる素朴な抒情と感動の密度が濃く、そのパフォーマンスは日本のみならず、世界各地で絶賛されているようです。
スティーヴン・ウィルソンとバンド・メンバーによる素晴らしい演奏を生で聴き、現在進行系のプログレッシブ・ロック、素顔のプログレッシブ・ロックを、身体ごと堪能して温まったような一夜でした。

スティーヴン・ウィルソン東京公演会場
SET LIST
(第1部)
Nowhere Now
Pariah
03. Home Invasion
04. Regret #9
05. The Creator Has A Mastertape
Refuge
People Who Eat Darkness
Ancestral

(第2部)
09. Arriving Somewhere But Not Here
Permanating
Song Of I
12. Lazarus
Detonation
14.Vermillioncore
15. Sleep Together

アンコール
16. The Sound of Muzak
17. The Raven That Refused to Sing

営業部 / 市原 雅之

45歳にしてオヤジバンドにベーシストとして参加。バンドでサウンド・ハウスの存在を知りその勢いで入社。 趣味は英国ロックのレコードコレクション。ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイとP.I.L.を愛する永遠の29歳。

Laney / IRT120H

Laney

IRT120H

¥75,800(抜)¥83,380(込)

ギターアンプヘッド、120W、チューブアンプヘッド、3チャンネル、ECC83、6L6

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