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イン・ザ・シティから40年が過ぎて… ポール・ウェラー東京公演

2018-02-14

テーマ:イベント・ライブ情報, ギター

1月23日、六本木EXシアターで鳴り響いた不朽のモダン・クラシックス

1977年にイギリスのロックバンド「ザ・ジャム」のメンバーとしてデビューしてから40年。その後、1980年代の「スタイル・カウンシル」での活動を経て、1992年に1stソロアルバムをリリースしてから25年。ポール・ウェラーにとって大きな節目である2017年にリリースされた最新アルバム「A KIND OF REVOLUTION」は、1stソロアルバムや同時期のシングル曲で聴いた、クールでスイートなソウル・アプローチが復活した楽曲も多く、25年間、熟成されたポール・ウェラー節を深く味わえる素晴らしい1枚でした。

そんなアルバム「A KIND OF REVOLUTION」を引っ提げ、昨年から行われているワールド・ツアーのセット・リストは、「ザ・ジャム」や「スタイル・カウンシル」の曲をいくつか交えながらも、ポール・ウェラーのソロキャリアを総括するような内容で構成されており、各地で大きな盛り上がりを見せていたようです。そんなワールドツアーの日本公演最終日、1月23日の東京六本木EXシアターに行ってきました。スランプ状況を乗り越えてソロ・アーティストとして成功したポール・ウェラーの奇跡的な道程が生み出した貫禄と、これからの活躍を期待させる圧巻のライブ・パーフォーマンスに感動したファンも多かったことと思います。

前日は記録的大雪に見舞われる中、超満員のオーディエンスでホールは埋め尽くされたそうです。この日も開演20分前にはホール内だけでなく入口付近まで人でぎっしり。

ロビーのグッズ売り場では、スタイリッシュな最新アルバムのカバーデザインをあしらったTシャツなどが人気。かく言う私もアルバムカバーがプリントされたトートバッグを購入。またアルバムの販売は、レコード盤中心の品揃えになっていたところがポール・ウェラーらしいと感じました。ホール内に流れるマニアックなサイケ・ナンバーに感動していると、ビートルズの「TOMORROW NEVER KNOWS」に続いて、遂にポール・ウェラーが登場!1曲目「WHITE SKY」の重いビートに乗ってシャウトするポール・ウェラーの姿は、来日告知で見る写真よりもずっと若く見えます。

サイケ&アンビエントな前作「SATURNS PATTERN」からの2曲でスタート。開演前のサイケデリックなBGMからライブ本編へと移行する流れが実に粋です。オリジナル以上にタイトなスタイル・カウンシルのヒット曲「MY EVER CHANGING MOODS」、ザ・ジャムの代表曲「THE ETON RIFLES」とともに披露される新曲や前作からの曲が、全く違和感なく演奏されていくところが、ポール・ウェラーの現在を証明していると感じます。序盤は「SATURNS PATTERN」からの曲を中心に進んでいき、このアルバムのイギリスでの大ヒットにかなり満足している様子が窺えました。

ライブ中盤では、今回の大きな見どころとなった素晴らしいパフォーマンスが展開されます。まずは、最新アルバムから「WOO SE MAMA」「SHE MOVES WITH THE FAYRE」と立て続けにソウルフルなナンバーを披露。特にライブで聴く「SHE MOVES WITH THE FAYRE 」は、最新アルバムのソウル・アプローチをより顕著に感じました。ソロ時代の幕開けを告げたナンバー「INTO TOMORROW」の後半で展開される、バック・メンバーのインプロもスリリング。「EVER HAD IT BLUE」のスタイル・カウンシル以上にジャジー&ボッサな熱い演奏は、1stソロアルバム、リリース後の来日を思い出させるような懐かしさ。UKロックの首領と呼ばれるようになる今日までの道程が生んだ貫禄がブレンドされた感動的な時間帯を体感しました。

早くもライブは後半戦に突入。ポール・ウェラーがアコースティック・ギターを抱えて「SUZIE’S ROOM」や「SHOT TO THE TOP」などをクールにプレイしたあと、ピアノの前に座り最新アルバムから「THE CRANES ARE BACK」、そしてアルバム「STUDIO150」で取り上げた「LET IT BE ME」の2曲を歌い上げ、ボーカリストとしての円熟味を見せつけてくれました。エレクトリック・ギターに持ち抱えると「22 DREAMS」をはじめとする怒涛のロック・ナンバー5連打がスタート。「PEACOCK SUIT」「FRIDAY STREET」「COMON/LETS GO」と、ポール・ウェラーと息がぴったりのバック・バンドがガンガン煽っていきます。最後にトドメのザ・ジャム・ナンバー「START!」でライブ本編が終了。

1回目のアンコールはアコースティック・セットとなり、ザ・ジャムのナンバー3曲と、「WILD WOOD」をはじめとするソロ時代の代表的ナンバーを披露。ポール・ウェラーがボーカルだけに専念した「ENGLISH ROSE」の味わい深い歌声と、オシャレなアレンジの「MONDAY」等々、実に素晴らしいアコースティック・セットでした。

2回目のアンコールは、ギンギンにロックする「FROM THE FLOOR BOARDS UP」、最後はザ・ジャム「TOWN CALLED MALICE」の大合唱で終了。ポール・ウェラーとバンドのメンバーがステージを去っても、アンコールを求める拍手が長く続いていました。今日までのポール・ウェラーの歴史が凝縮されたこのライブ。ジャム時代の曲もスタイル・カウンシル時代の曲も決してノスタルジックに聴かせるのではなく、今日の音楽として新曲と共存した空間を作り出しており、今でもシーンの第一線を走るアーティストとして君臨するポール・ウェラー自身を見せつける、内容の濃い素晴らしいライブでした。

ホール内が明るくなり、ジェイムス・ブラウンの「NIGHT TRAIN」が流れる中、会場を出ると、3月に来日するザ・ジャムのメンバーであったブルース・フォクストン率いる「FROM THE JAM」の告知チラシが配布され、路上にも宣伝パネルが置かれていました。ポール・ウェラーの目にも留まっていたら嬉しいですね。

営業部 / 市原 雅之

45歳にしてオヤジバンドにベーシストとして参加。バンドでサウンド・ハウスの存在を知りその勢いで入社。 趣味は英国ロックのレコードコレクション。ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイとP.I.L.を愛する永遠の29歳。

 
 
 
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