どうもみなさま、こんにちは、こんばんは。サービスマン日記を始めていきます。

今回は、DMXコントロール用のキャノンコネクタが破損してしまったELATION UNIPAKIIの修理をしていきます。
ELATION ( イレーション ) / UNI-PAK II ディマーパック
1chタイプのディマーパック。コンパクトで手軽な構造になっており、本体フェーダーはもちろん、付属のリモートフェーダーで直観的な操作が可能です。さらにはDMXコントロールにも対応。最大10Aまでの調光が可能で、スポット的に使いたい時、万が一の予備としても最適です。

本体を診ると、XLRコネクタ(メス)のロック金具が破損しています。
一応、この状態で動作確認してみましたが、ロック金具が破損しているだけで基板側に不具合などは無さそうです。
点灯動作は正常に行うことができました。
ロック金具がなくとも一応使えると言えば使えるので、この状態で使用する人はいるかもしれませんね。
ただ、もし本番中にケーブルが抜けたらそれは大変な事態になります。
そんなリスクはできるだけ減らしたい、という依頼主様の意向をくみ取りまして、コネクタの交換でお見積りをさせていただきました。

少しばかり期間が空いて修理希望の意思の返答が来ましたので、作業を進めていきます。
いざ、中を失礼しまして。破損したコネクタを取りはずして、代わりのコネクタを取り付けていきます。

コネクタはごく一般的なキャノン(XLR)コネクタと同じ規格でよさそうです。
今回はNEUTRIK製の汎用パーツを採用しました。
NEUTRIK製のパーツは当たり障りなく安定感がありますね。さすがコネクタの世界トップメーカーです。いつも助かっております。
NEUTRIK ( ノイトリック ) / NC3FAH2-D

新しいコネクタをはんだ付けします。
はんだ付けの基本は、①ランドを温める・②糸はんだの送り出しは多すぎず少なすぎず・③すばやく、です。
はんだの形が富士山のようになれば上出来でしょう。


組み上げをしてコネクタの着脱確認です。
正常にロックがかかり、なおかつロックピンも正常に機能していることを確認し、修理完了です。

コネクタ交換が完了したので、ご依頼主様のもとへご返却致します。
まだまだ長くステージの一員として活躍してきてほしい、と願いを込めて画面外でサムズアップ。
以上、サービスマン日記でした。
また次回もよろしくお願いします。