どんよりとした空に晴れ間が多く見えるようになるとともに、虫に刺された箇所の増加を感じる今日この頃です。現時点で13か所刺されています。
ドライブ中に横目に見る牧場の馬たちも、心なしか暑そうに見えてきました。
では突然ですが、これを聴いて下さい。
競馬好きの方なら、これを聴くと一気に掌に汗がにじむのではないでしょうか。
一応軽く説明をしておくと、競馬場で、レースが始まることを知らせる音楽です。駅で流れる発車メロディーに近い立ち位置でしょうか。
日本においては、どんな競馬のレースにおいても欠かせない重要な要素ですし、これを楽しみにしている競馬好きも多いのではと思います。
しかし!
このファンファーレという文化、(ほぼ)日本のみのものであるということ、皆さんご存じでしたか?
僕は存じ上げませんでした。ちょっと前に知って、受けた衝撃のあまりこのブログを書いています。
というわけで、軽く日本競馬ファンファーレの歴史をまとめてみました。
はじまり
そもそもなんでファンファーレというものが流れるようになったのか。調べてみると、理由はかなりシンプルでした。
1959年頃より流れているそうなのですが、当時のラジオ中継の音質では、出走案内の場内アナウンスが聞き取りづらかったそう。そのため、「テープは切られた」を試しに流したところ、中央競馬会から好感が得られたため定着。そこから広まっていったということです。
オリジナル曲の出現
そんな成り立ちのあと、時は1986年まで進みます。あのシンボリルドルフが引退し、メジロラモーヌが初の牝馬3冠を達成した年です。
この年から、ついに中山競馬場開催のレースにおいて、競馬用に作曲されたオリジナル曲が採用されます。作曲者はすぎやまこういちさん。ドラクエシリーズなどで有名なあの方です。
これを皮切りに、1988年ごろにかけて日本各地で続々とファンファーレが導入されていきます。
後述の現行ファンファーレになる前は、こんなのが流れていたようです。リアルタイムで聴きたかった。
そして現在
冒頭で突然聴いていただいたこれが中央競馬、関西開催時のファンファーレ。
こっちが関東。
そして宝塚記念専用なんてのもあります。
上述の3つは主にGIという最もグレードの高いレースの際に流れる曲です。さらに地方やメモリアルなどのレースを含めると、それはもうすごいバリエーションになります。これを聴くために競馬場に行っている節、けっこうあります。

2021年の天皇賞(秋)に行った時の写真。この時は関東ファンファーレを聴きました。
ちなみに、エフフォーリア、グランアレグリア、コントレイルという超豪華Top3を生で観ました。いいでしょ(場内では興奮しすぎて写真を一枚も撮っていませんでした、後悔……)。
と、僕も勉強しつつ書いてみました。日本国内でこれだけ多様化しており競馬の大きな特徴でもあるのに、海外ではそもそも馴染みが薄いというのは面白いと思いませんか?
ちなみに筆者は行動圏が関東のみなので、まだ関西ファンファーレを生で聴いたことがありません。そろそろ遠出して聴きに行くべきですね。というわけで、
今年の目標:関西ファンファーレを生で聴く
に決定しました。よろしくお願いします。
ついでに、サウンドハウスで扱っているフェスグッズには、観戦の際に使えるものも多いので、ぜひチェックしてみてください!