
2022年11月に3日間にわたって開催されたInter BEE 2022。自粛ムードも徐々に和らいだ後の開催だけに実に多くの来場者で賑わい、中に入れないほど大盛況のブースもありました。
さて前回のブログ(PART 1)に続いて、大勢の来場者でにぎわう中、何とか入り込んで体感できたブースをいくつかご紹介いたします。紹介するブースの順番は適当に歩き回った順となります。
■ Libec

常に品質と操作性に優れたプロダクトを生み出し続ける日本のカメラ三脚ブランド、Libec(リーベック)。
グッドデザイン賞を受賞した製品も多く生み出しているブランドだけに、こだわりを感じるブースの内装にも惹かれました。ブース内の壁は和の雰囲気を取り入れており、こういったところにも「ニッポンの三脚ブランド」としての熱量を感じます。
中に入り、まず目に入ったのは、軽量カメラ向けモデルHS-150のバリエーションとして、カーボン脚と組み合わせた、グランドスプレッダータイプのHS-150CとミッドVスプレッダータイプのHS-150MC。

ミラーレスカメラやDSLR、小型カメラに最適なモデルで、75mmボール三脚とフラットベース三脚、どちらにも取り付け可能なヘッドを搭載。無段階式のカウンターバランス機構は、どのティルト角でも確実にカメラを止めることができるという点もあってか非常に注目されているモデルです。実際ブース内でも多くの人の注目を集めていました。
そしてリーベックブースの今回の目玉はPTZカメラ用電動ペデスタル「LX-ePed」。

今春発売予定のグランドスプレッダーとドリーの2つの仕様で、有線リモコンで遠隔昇降操作ができる製品という事です。
■ SIGMA

さてさて、リーベックの三脚でテンションがあがってきたところで、次に向かったのがレンズのブース。高品質なだけでなく、さまざまなブランドとの互換性と、広角から望遠まで幅広いラインナップにより、多種多様な撮影現場で信頼性の高いSIGMA(シグマ)。

自前のカメラで撮影体験ができる貸出し体験のイベントはじめ、カメラ好きなユーザーへの愛情溢れるプロモーションも評判のブランドです。さて2022年のInter BEE、アーティスティックなブース内には撮影スタジオをはじめとした撮影現場を再現しておりました。
最新モデルFF High Speed Prime Line 65mm T1.5 FF(以降、T1.5 FF)とFF Classic Prime Lineの65mm T1.5の展示も話題になっていました。T1.5 FFは8Kクラスの高解像撮影に最適な最高レベルの光学性能を類したシネマレンズ専用設計のハイエンドモデルです。既存のレンズとの統一感はそのままにしながら、フォーカスブリージングをはじめとした、機能のグレードアップをしているところにも、これまでのSIGMA愛好家に配慮した設計といえるでしょう。

同じく8K撮影に対応する解像感と、コンパクトなサイズ感を実現したFF Classic Prime Lineは最新技術によるレンズ性能を基盤とした高解像感や低コントラストとクラシカルな表現が融合された極上モデルシリーズ。
■ CANARE

個人的には学生の頃からギター用ケーブルで愛着があるカナレ電気のブース。中でも興味深いのは4K映像伝送システムの新しいブランド“CAADITZ”の製品とそのシステムについての展示でした。

Software Defined Video over Ethernet (SDVoE) と呼ばれる技術で、AVマトリックスシステムに代わる新しいソリューション”Canare 4K AV-over-IP Solution”。

ソフトウェア上でAV制御を行うため、ビデオプロセッサーや分配器など、専用の装置がなくても、低遅延かつシンプルでコストメリットの高い4K映像伝送システムを構築することができるというもの。コントローラーや送受信機はじめこのシステムで使用する機器も展示されていましたが、実にコンパクトになっているところにも注目です。
現場においてケーブルの距離や機器の選択で悩んでいた方には、実に興味深い展示となっていました。

さて、私が回ったブースはまだまだございます!注目の新商品や、大迫力のブース等々見どころは尽きませんが、続きはこのブログのPART 3にてご紹介いたします!