今回はポッドキャスト配信を行う際の音声データ収録/編集について、どんなやり方があるのか、またはとりあえず始めるにあたって、どういった商品を購入すれば良いのかご紹介してみたいと思います。
【レベル0】
PC、スマートフォンを利用して音声配信!
必要なものはPC・タブレット端末、もしくはスマートフォンのみ!端末に内蔵されたマイクを使いポッドキャスト用の音声を録音する方法です。場所も選ばず、とりあえず始めてみることができます。
【レベル1】
PCに繋ぐだけ!USBマイクを繋げて高音質配信!

USBマイクをPCに繋ぐパターン。用意するのはPCとUSBマイク、録音ソフトのみ!
シンプルな録音/編集ならば、無償で配布されているものやMacだとGarageBandなどでも十分利用することが可能です。
【レベル2】
オーディオインターフェイスで高音質収録

ファンタム電源対応のマイク入力付きオーディオインターフェイスがあれば、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを使ってPC/Mac上でレコーディングができます。
録音用のマイクにこだわりたいという場合は、オーディオインターフェイスを使用するのが人気です。ミキサーにインターフェイス機能がついたモデルは、視認性も高くて音量調整の行い易さに優れます。
※生配信やビデオ会議に使う場合、インターフェイス側のマイク入力が複数あっても、配信アプリ側の性能によって入力数やインターフェイスの機能に制限がかかる場合があります。
入出力数が多く、多機能なオーディオインターフェイスは、DAWソフトと組み合わせた場合にフルでスペックを発揮するようになっています。
【レベル3】
DAWソフトで、音声の収録、編集

収録した音声をDAW上で編集してみましょう。好きなところで音声の切り貼りや、全体の音量調整、場面転換のジングルや、好きな音声データ/背景BGMを挿し込むなどの編集を行い、ワンランク上のポッドキャスト番組を作成することができます。
【レベル4】
プラグインソフトウェアでさらに音声のクオリティアップ

DAW上で利用できるプラグインソフトウェアを利用し、さらに音を調整してみましょう。
大抵のDAWソフトにはリバーブやディレイといった空間処理エフェクトや音質を調整するEQやリミッターといったものが付属しています。うまく使うことで、音声をより聴きやすく調整したり、番組の一部分でエフェクトがかった音声にするなどの演出にも役立ちます。
外部のプラグイン規格に対応したDAWソフトならば、条件を満たした多彩なプラグインを後から追加することもできます。
収録時のノイズ処理や、全体の音圧調整、ラジオボイス等のフィルター処理など、プラグインソフトウェアを利用することにより、編集の自由度もさらに高まります。
【番外編】
あると便利な配信ツール その1. モニターヘッドホン

配信音声のモニタリングや録音データの確認、マスタリングの際に活躍してくれます。一般的なリスニング用途のヘッドホンと異なる点は原音に忠実な音質であること。モニターヘッドホンはその用途から、解像度が高くフラットな特性の製品が多く、マイクを通してどの様な音声で取れているか確認するのにうってつけです。モニタリングしながら収録を行う場合はヘッドホンから聴こえる音声をマイクで拾わないよう密閉型のものがおススメです。
あると便利な配信ツール その2. 吸音材

録音する環境によっては部屋の反響音がこだまして、自分のイメージしたような音で収録できない場合もあります。吸音材は部屋の反響音をある程度沈め、録音環境を整えてくれます。収録する場所が限られており、そこで反響が気になる際には活用してみてはいかがでしょうか。
いかがでしょうか。ここに紹介したもの以外にも配信・ポッドキャストに役立つ機材を豊富に取り揃えています。皆様の目でも色々探してみてください。
(2020-12-29公開 2021-02-25更新)