

素晴らしい音楽を残したミュージシャンは素晴らしい言葉を残しています。そのお題を素敵に解釈。日々の生活に無理やりでも役立ててしまおうというコーナーです。
さて、今日のお題は?
リッチー・ブラックモア
「何か言いたい時は俺のギターが語ってくれるんだ」

いや、そういうことじゃなくて。ギター喋らないし…。
さて、中学時代の同級生:中村くんはロック好きでした。卒業文集の寄せ書きコーナーには確か中村くんによるこのセリフが残されていたはずです。
「何か言いたい時は俺のギターが語ってくれる」
当時はなんかカッコいいなーと思ったものですが、今から考えると「あれ?中村君、ギター持っていたっけ?」という記憶が…。何にせよ、中学時代の文集なんて、赤面直下型のものが多かった記憶があります。野球部の選手であれば、「一球入魂!」空手部であれば、「一撃必殺!」柔道部であれば「柔よく剛を制す」などと書いていたはずだし、女の子であれば「この想い出、永遠(とわ)に…」みたいな、センチメンタルな寄せ書きも多かったはずです。そんな中において、自分の言いたいことはギターが語ってくれる!と言い切った中村君。カッコいいけど、どういうつもりだったのでしょう。
ディープ・パープルの時代より、リッチー・ブラックモアといえば、メンバーを首にする頑固者という印象でした。インタビュー嫌いということもあり、「あぁ、こういうこと言いそう」というイメージはとても強かったです。そんなところもカッコよかったです。だが、そのギタープレイにおいては、楽器好きの中学生をロックの道に引きずり込むほどの影響力を持っていました。確かにギターが語っていました!しかも卒業文集にまで登場です(笑)。その後、中村君が大人になって、会議の場などでいちいちギターを弾いたという話は風の噂にも伝わってきません。。。

言いたいことは、得意分野で伝えるというのは王道ですが、この名言の本質は突き抜けたカッコよさにあるということです。70年代の同時期に「男は黙ってサッポロビール!」というTVCMがあり、当時サッポロビールの入社面接で無言の男に面接官が「なぜ、君は黙っている!」と問いかけたところ「男は黙ってサッポロビール!」とだけ答え、内定をゲットしたという都市伝説的な話がありました。そうした奔放な振る舞いがある種のカッコよさとして受け入れられた、大らかな時代であったと言えるのかも知れません。
なかなか機会が無ければ使えないカッコいい名言ですが、どうしても伝えたいことがあったら、まずはギターを弾いてみてはいかがでしょうか?…なんて、無責任なこと言っちゃったよ。
とりあえず、座布団一枚! え?ギターがいい?