audio technica ( オーディオテクニカ ) / BX9/3.0
audio technicaから2022年7月に発売されたマイクケーブルBX9/3.0です。
導体、シールド線、コネクターなどにプロ仕様の素材を使った、本格的なマイクケーブルです。

これまではaudio technica製のXLRケーブルは安価で質も良いATL458Aくらいでした。

<マイクケーブルのベストセラー ATL458A/3.0>
ATL458Aは安い割に音も良く、丈夫で使いやすいので非常に人気が高いケーブルです。
一方でプロ仕様の高級ケーブルの選択肢がなかったんですよね。
AT4040の利用者など、オーテク製の高級マイクケーブルが欲しかった人は多く、その要望に応えた製品です。

<AT4040をBX9/3.0で接続>
まずはBX9/3.0の製品仕様から解説していきます。
- プロ仕様のケーブル
- ノイトリック社製プラグ
プロ仕様のケーブル

BX9/3.0はプロ仕様で標準的な4芯構造で、導体はOFCを採用しています。
ケーブル径は6.0mmなので、標準的な太さです。

触った感触が高級ケーブルですね。
OYAIDEのケーブルと比べると、細めでしなやかです。

<OYAIDE PA-02>
ノイトリック社製

BX9/3.0は定番のノイトリック製のプラグを使用しています。
プラグカラーもシルバーではなく、ブラックが採用されています。

audio technicaのコンデンサーマイクとは親和性が高いですね。
ライブ配信などに映すにもブラックカラーでまとめたほうが映りも良いです。

なお、ケーブルの長さは3mのみです。
自宅で使う分には3mがちょうど良いです。スタジオで使うには短いかもしれないですね。
それでは、BX9/3.0を細かくレビューしていきます。
メリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。


音も使い勝手も非常に良いです。
マイクメーカーとして有名なaudio technica製のケーブルというのもポイント高いですね。
一方で約6,000円とそれなりの価格なので、音質とコスパのどちらを優先するか迷うところですね。
原音に忠実でピュアな音質

audio technica AT4040、AT4050を使って、色んなマイクケーブルで歌を録り比べしてみました。
録り比べしたケーブル
- audio technica ATL458A
- OYAIDE PA-02
- BELDEN EC-1192A
(使用マイク:audio technical AT4040)
比較してみると、BX9/3.0はOYAIDE PA-02に近いですね。
原音のピュアな音をそのまま運んでくれるイメージです。
2,000円くらいのケーブルと比べると、音の質感に差を感じます。
AT4040などにそれなりのオーディオインターフェイスを組み合わせるなら、BX9/3.0くらいのケーブルを使いたいですね。
程良い硬さでしなやか
BX9/3.0は低価格帯のケーブルと比べると太くて硬めです。
一方でOYAIDEなどと比べると、細くしなやかなので自宅で使うにもちょうど良いレベルです。
この硬さは自宅利用ではかなり重要です。
僕自身、OYAIDE PA-02を使わなくなったのは、硬すぎて撮影や配信での取り回しがきつかったからなんですよね。
自宅だとスタジオと違って狭い空間にケーブルを這わせるので、ある程度のしなやかさは必要です。
その点、BX9/3.0は程よいので撮影・配信に使うにも最適です。
また、ケーブルタイがついており、長さを自由に調整できます。

必要な長さのケーブルだけ取り出して、あとはケーブルタイでまとめておくことができます。
僕の家も普段は1mもいらないのでケーブルタイがあると整理できて便利ですね。
BX9/3.0は下記のような方におすすめのケーブルですね。
- 仮歌やナレーションなどのお仕事を請けている人
- ボーカル、アコギなどマイク録音の品質にこだわりたい人
- 長期でハードに使える丈夫なマイクケーブルが欲しい人
マイクケーブルは宅録で使う分には、そうそう買い換えないので良いものを買っておくと長年使えます。
まとめ
- 2022年7月に発売されたaudio technicaのプロ仕様マイクケーブル
- 素材はプロ仕様だが、自宅での宅録・ライブ配信に適した作りになっている
- 音質は原音に忠実でピュアなサウンド。ノイズも入らない
マイクとケーブルをaudio technicaで揃えたいけど、ATL458Aより高いレベルのものが欲しかった人は多そうですよね。
BX9/3.0はその要望にしっかり応えてくれるマイクケーブルです。
ぜひ、ATシリーズのマイクを使っている人は試してみてください。
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