
今回は楽器から離れて『野外活動と防災活動』について語りたいと思います。
私は自慢できることではないのですが、音楽は指導できませんが、野外活動に関しては人に教えることができます。
実は月に2回ほど地域の子供たちと野外活動を行って、健全な青少年を育成する活動に携わっています。
近年、野外活動に興味を持ってくれる子供は数少なく、限られた子供しか参加しなくなると共に、そうした活動を支える指導者である成人ボランティアも同様に激減しております。
そんな中、長らくそうした活動をされていた会社の先輩よりお声をいただき、約10年前から指導者として私も活動に携わらせて頂いております。
教育内容としては、子供たちには普段の心得として「そなえよつねに」と題して活動しております。
いつ何時大災害が起きても、戦争が起きても、いつでも動けるようにしておきなさい、訓練しておきなさい、学んでおきなさい。
その考えを持って行動すれば、大人になっても社会の役に立つ人になれる。
その様な指導を行っております。(極端な言い回しですが要約するとこのような指導です)
が、しかし相手は子供でそんな堅苦しい言い回しを真面目に聞いてくれませんw(大の大人でもそうなのですが、特に最近の子供はおませさんなので)
そこでいつもやっているのが、野外活動とセットで行う「防災訓練」と「教育」なのです。
セットですることで楽しみながら学ぶのです。
単品で学ぶとより専門的な知識を得ることができるかもしれませんが、実際緊急時に必要なのは「知識」だけでなく「行動力」です。
その行動力を引き出すためには常日頃から、何もない状況から、最低限生活できる環境を組み立てる訓練をしておく必要があるのです。
まず、食う寝るシェルターを身の回りにあるもので建てる、そして火を起こす、等です。
皆さんも野外活動には興味ございませんか?防災グッズ備えていますか?
そこで、皆様の中には興味はあるが、何から揃えればいいかわからない。
普段使わないのにもったいない。そもそも野外活動なんてしたことない。
なんて方がいらしたら【朗報】です!
野外活動(キャンプなど)で使う道具は、実は防災品としても大変役に立つ物なのです!
本格的に野外活動を始める前にお家でも使えて、デモンストレーションを家でやってから外で使うなんてこともまた良いと思います(というか家で一度使ってから実践投入が基本です)ので、家でも外でも役に立って、災害時にも役に立つ物をここで紹介したいと思います。
ですので、今回は野外活動と防災活動はセットでやると楽しさ2倍と題しまして、野外活動を楽しむことで防災装備を揃えていきましょう!
それではどうぞ!
■ 寝具編
野外活動において、寝具とはシュラフや、その周辺の道具を指します。寝具は野外活動の中でもとても重要な物です。
先に言います、寝具は『性能=値段』です。
例えば、ダウンなどはコンパクトにできますし、(史上最高に)暖かいです。しかし、家では広げて干しておく必要があります。
管理が面倒ですが、その暖かさは想像以上です。
その反面安いものはコンパクトになりません、大きいわりに暖かくありません。
実は私も\2,500で買った寝袋を使っていましたが、もう荷物になるので完全家用ですwww
寝袋には大体対応温度の記載がありますので、それを見て、後は価格で決めていいと思います。(命に係わる装備です)
なので繰り返します、コンパクトで暖かいものほど高いです。
ひょっとして「最初だから安物でいいわー」とか思っていませんか?
実はこの野外で使う寝具は家でも使えます(当たり前)
そして野外で使うことを想定しているので頑丈です。
真冬の寒い中停電になっても怖いもんなしですよ!
『LOGOS/抗菌防臭丸洗い シュラフ』
これなんかお勧めです。
理由は洗えるからです。そして抗菌加工。中々洗えない季節でも安心できると思います。
こうした機能は普通の布団にはない良い所なのです。
お値段もまたお手頃価格です。
私の経験からですが、シュラフは冬場はマミー型、夏場は封筒型が良いと思いますので、使い分けをする方は参考にしてください。
また、野外で過ごす上で地熱対策は必需品です。
普通は『銀マット』など使って回避しますが、簡易ベットの様なこのコットもお勧めです。
家でこれ使う?となるとどうかわかりませんが、もしこの先、キャンプで快適性をお求めになられるのであればこのコットお勧めです。
組み立て簡単で、幅が広い!お値段お手頃です。
LOGOS / Tradcanvan コンフォートベッド
災害時を想定する場合以外でも、ブルーシートやレジャーシートは多めにあってもいいと思います。
LOGOS / 断熱防水ピクニックサーモマット(195×155cm)(LOGOS LAND)
最悪これの上で寝袋ってのもありです。
私はこうしたシートを敷いて、上にブルーシート、つっかえ棒でブルーシートを建てて寝泊まりしている指導員を何度か目撃しておりますwww
■ 調理器具
調理器具は普段の生活でも、野外活動でも使える物です。
私も実際家で野外調理用の調理器具を普段から使っております。
理由は、「いざ必要になった時にすぐに使えるように」です。
普段から使っていれば、野外でも、災害時にも役に立てることができます。
大体初めて買ったものは一度家で開封し、使ってくるよう子供たちにも指導しています。
何より、調理器具は洗い方から慣らしまで拘りだせばいくらでもやらなければならないことがあるのですが、普段から使っていればそれら細かいことを気にしなくて済みます。
では、お家でも使える野外調理器具を紹介します。
シェラカップは持っていると便利です。
LOGOS / シェラカップ
あれば便利なシェラカップ。
ソロキャンプでは基本だと思います。
この商品はそのまま火にかけてお湯を温めることができる最高に便利なものです。
それと、メモリがあるので、粗いですが計量カップとしても使うことができます。
そして、家族で使うならケトルなんかがいいと思います。
LOGOS / 大型吊りケトル
災害時の備えにはこれとセットで飲料水もお忘れなく。
また基本中の基本、クッカーです。
LOGOS / LOGOS クッカー・SOLO KIT 900
私は野外活動の際は90%以上「クッカー」でご飯を炊いたり調理したりしています。
他にもいろんなタイプがあります。
できれば大小のこうしたタイプをおえらびください。
片方でご飯を炊いて、片方で鍋をやったり、カレーを作ったりできます。
調理器具としても、食器としても便利なクッカーは持っていて間違いないです。
また素材も「アルミ」「ステンレス」「チタン」があり、それぞれの特徴を見ながら選んで下さい。
持ち運びしやすく扱いやすいのがアルミ、ハードに使いたいならステンレスですが少し重い、軽くて丈夫はチタンですが、少し高い¥¥¥。
私は使用頻度が高いのでステンレスを使っていますが少数派で、周りは持ち運びを考えてアルミを使っている方が圧倒的に多いです。
フライパンが欲しい!という方はこちら
LOGOS / LOGOS グリルサンドパン
片側だけでも使えますし、パンも焼けます。
今流行りのお洒落な装備品です!休日の朝はホットサンドから始まる・・・なんていいじゃないですか!
私はよく子供たちが寝静まった後、枝豆を焼いて夜な夜なビールのお供に食べてます。
意外に万能です。(私の主力)
あと、割り箸です。
災害時、野外で水道がない場合を想定して「割り箸」を沢山持っておきましょう。
使い捨ての箸は必要です。
使いまわしのものだと、洗えないときに困ります。(食中毒等を防ぐため)
あと、紙皿もあればなおのこと良しです。
そして、使い終わったこれらの割りばし(木材)と紙皿(木材)は焚きつけの燃料にもなります。
★Point★
この調理器具なのですが、ソロとファミリー(多人数3~)とは考え方が変わってきます。
なので、ファミリーなら家庭用品を活用するのもありありです。
逆にソロはこだわりの装備で揃えると愛着も持てて、使いたくなるので、常日頃から訓練を含めガシガシ使うのもあり、そして子供にも言っていますが、気に入った装備を身につけなさいと。
そうすれば道具も大事にしますし、使いたくもなるものです!(ほら楽しくなってきた!)
そして、ここからはソロとファミリーに分けて紹介していきます。
〇 ソロ編
一人暮らしの方、ソロキャンプ派のあなたにはこれがおすすめ!
今話題のこの装備!
LOGOS/ヒバリン
マジで可愛いしインテリアにも、防災用品にもなります!
ガスコンロは鍋をやるだけのものではなく、災害時に非常に役に立ったと災害被災者の方に教えていただきました。
でも、普段使いにはもう十分です!
ホームセンターや近所のスーパー、100均で購入可能な「CB缶(長細い缶)」が使えるところが実用的でGood Pointだと思います!
〇 ファミリー
もうすでにコンロは家にあるって方は、鉄鍋はどうでしょう?お家にありますか?
意外と鉄なべはないんです。
これは野外においても、お家の鍋でも、野外で使うのにも「鉄」はお勧めです。
やはり熱が逃げにくくて良いです!
欠点は重いことだけです、後はメリットしかない!のが鉄の良い所です。
LOGOS / LOGOS グリルサンドパン
ちなみにですが、こいつを取り扱う際には「木綿100%」の軍手が必需品です。ナイロン系の繊維が入っている軍手だと溶けてしまう可能性があるので注意してください。(後で野外活動で焚火をする際にも必要になります)
ここまで紹介しておいてなんですが、調理器具は沢山あっても困りませんし、先ず失敗はありません、少なくとも何かを入れる器にはなります。
失敗を恐れず購入し、先ずは使ってみてください。
家で使いやすくても野外活動では使いにくかったり、その逆もあります。
そうしたデモを繰り返すことで良し悪しが分かりますし、緊急時にも対応できるようになるわけです。これぞ防災活動です。
■ 運搬
これが初心者の盲点です。
野外活動において、持ち出しの時は考えるのですが、「車に積む」事だけで頭がいっぱいになってしまって、現地についてからのことがおざなりになってしまうことがあるのです。
案外駐車場からキャンプ地まで遠かったりすることがあるので、ここで便利商品を見つけたので紹介!
私も必ず持っていくカートがこちら↓
MAGNA CART / MCI 折りたたみキャリーカート 耐荷重68kg スチール製
本当はエレキベースを運ぶために買ったのに、キャンプでしか使っていませんwww
便利なんです、クーラーボックスを運搬したり、薪を運んだり。
これ一台でずいぶん楽させていただきました。
ミュージシャンにもキャンパーにもお勧め。
お家に置いておくにも、車で野外活動をされる際にもお勧め。
LOGOS / アクションクーラー50 グレー
クーラーボックスは、単純に食べ物を冷やしておく意外にも、動物が匂いを嗅ぎつけてきても安心です。
考えたくないですが、災害時にも役に立ちます。
たった数日ですが、物を冷やして置けるメリットははかり知れません。
後、大型の物を運ぶ際にはこちら
LOGOS / ROSY ラゲージキャリー(Grロゴ)
これは持っていて損なし。
物資の運搬で役に立ちます。
最後に、基本的には1つのリュックにできるだけ収まるように、食器類、寝袋、着替えと500mlのペットボトルの水は入れておきましょう。
とっさに持って行く最低限のものだけでいいので、リュックに入れて置き、入りきらない他のものはできるだけ目につくところに置いておきましょう。
防災の基本としてこれだけあると安心ですね。
■ テント&タープ
待ちに待ったテント&タープ編です。
テントもまた、ソロとファミリーで変わってきますが、テントに関しましては大は小を兼ねます。(車などで移動手段がある方限定になりますが)
なので大きめを買っても移動に困らないのであれば、どんなものを買っても構いません。
逆に、車以外の電車、バイクで移動される際は、「重さ」特に「耐水性」にこだわる必要が出てきます。
また、経験上可能な限り「前室」があるものを購入するか、大き目(人数+1~2名)の物を購入することをお勧めします。
ソロだからといって、一人用で電車で行ってしまったら、人一人しかテントに入れなくて、荷物どこしまうねん!ってなってしまいます。(と経験者語る)
夜はできるだけ室内に荷物を引き込む必要があるので大き目を買った方が良いのです。
よくあるパターンだと、外に靴を置いたまま寝て、朝びしょびしょになっていたとか、ムカデが入っていて噛まれたとか、外に置いていた食べ物がなくなっていた(カラスや動物によって)という事がありましたので、野外活動の朝はトラブルがいっぱいなのです。
そうしたトラブルを避けるためにもテント内に荷物を引き込んでおく必要があるので「2ルーム」もしくは「人数+1~2名」のサイズをお勧めします。
〇 ソロ
LOGOS / neos ツーリングドゥーブル・DUO-BJ

いいですねー、ポールを2本多めに持っておけば雨天時は前室をタープにして調理ができます。
ツーリング&キャンプなんかにも最適ですね。
雨天時というのは厄介でして、この布一枚で明暗が分かれます。(と失敗した経験から語っております。)
〇 ファミリー
LOGOS / テントチャレンジセットneos PANELスクリーンドゥーブル XL-BJ
定番です。
エフェクターでいうところBOSS DS-1みたいなところです。
定番を紹介するには訳があります。
最初に購入するテントはみんなが使っている物がいいです。(人気商品はいろいろ便利です)
テントだけは家で開封からの設営!とは中々行かないからです。(広いお庭をお持ちならデモしてからキャンプ場に行くのはありありです!)
定番品なら、キャンプ場で困った顔していたら設営を猛者達が助けてくれます。
若い女性なら困ってもいないのに助けてもらえます。(キャンプ場の七不思議ですね)
ということで、最後にタープです。
これに関しては賛否両論ありますが、四つ足が便利です。ソロの方は上記のテントで十分です。
ファミリーはこちらをどうぞ↓
LOGOS / QセットBlackタープ 270
実はこれ、子供たちの野外活動時に使ってます。
非常に便利です。
猛者達はこんなのと言いますが、便利なのです。
是非定番のヘキサタープとこの四つ足を使い比べていただきたい。
地面がアスファルトでも張れるのでペグを打たなくても張れる四つ足は万能です。
これはLOGOSさんの傑作だと思います。
また、これは夏の野外活動においては日陰を作る事の出来るオアシスの様な存在です。
これに何度助けられたことやら。
それと先ほどから何度も言いますが、これらの装備+ブルーシート又は、レジャーシートを持っていきましょう。
撤収時、荷物を置いておく場所にもなりますので必須です。
■ その他
「電池」です。
外で照明を使用する際に必要になります。
私はサウンドハウスさんで購入する際、電池を必ず購入するようにしています。
100均を越えるコスパです!
照明器具は山ほど持っていてもいいと思います。
なので、電池も備えを持っておきましょう、これも普段使い&野外活動&防災グッズです。
ポータブル電源もあればなおのこと良いです!
GIMMICK / GMP-2500BK ポータブル電源
そしてこちらの「ランタン」も必須です。
LOGOS / パワーストックランタン2300・フルコンプリート
生活防水を備えたものも↓
LOGOS / ROSY くるりんランタン(生活防水)

とにかく明かりは必要です。
何かと役に立ちます。
懐中電灯があるから大丈夫と言われる方が多いですが、意外と固定の光のほうが大事なので、ランタン+懐中電灯を強くお勧めします。
例えばランタンはもう少しお洒落なものを買って普段から使っておくとよいかもしれません。インテリアにしても良しですね。
LOGOS / LOGOS ビレッジランタン(2022LIMITED)
そして家ではランタンを玄関付近においておきましょう。
何かあって帰ってきたときにすぐ使えますし、建物の構造上玄関付近が強くなっていると建築関係の方に教えていただきました。
■ 最後に
近年、火山活動が地球規模で活発になり、いつ大きな地震に見舞われても不思議ではないと言われ続けている日本国ですが、そうしたことを普段から想定して生きている方がどのくらいいるでしょうか?
また、いざという時を想像してどれだけ備えられているでしょうか?
私の住む地域でも毎月「防災」について話し合う日があるのですが、関心を持って参加される方はごくわずかです。
今回は物ばかりの紹介でしたが、防災の基本はコミュニケーションです。
地域の方との連携があってこそ、上記の様な装備も生きてきます。
先ずは地域でどのような活動が行われているかの周辺情報も調べてみてください。
また今もしこの記事を読んで、そうした災害の備えがないなと思った方は是非「防災」と検索してみてください。
今行ったことや、これらキャンプ用品が防災グッズだったりします。
それに何度も言いますが、大の大人でも遊び心持たないとこうした活動は続けられません。(子供達もそう言っています)
今回紹介できなかった「カッパ(レインスーツ)」「長靴」など雨天を想定した装備も備えておく必要がありますのでお忘れなく。
雨の日に両手に荷物で歩く際傘は邪魔です。
近年、マンションなど頑丈な建物に住む方は自宅待機を強いられます。
その際、救援物資を取りに行くときに雨が降っていた場合、重い荷物を持ちながら傘をさすのは困難だと思いますので、雨具は必須です。
特に普段使わないこうした装備は意識して備えてくださいね。
これらを踏まえ、楽しい週末キャンプを始めることで災害時の備えになる、そんな機会にしていただけたらと思います。
「あなたの命を守れるのはあなただけ。あなたの家族をまもれるのはあなただけ」です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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