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【ウクレレをもっと楽しむ!】ウクレレは近所迷惑!?

2022-02-28

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちはコンセルバリオです。
お家で楽しくウクレレを弾いている時にこんな不安が浮かぶ事はありませんか?
「練習の音がうるさいって思われていないかな…」
ウクレレの音はどのくらいお隣さんに聞こえているのか?何か対処法などはあるのか?ご紹介します。


■ ウクレレは近所迷惑!?

結論から言います。
"テレビの音やスピーカーやスマホで流した音楽で苦情が来た事がないならウクレレを練習してもほぼ大丈夫です"
実は騒音の苦情で一番多いのは子供の足音や話し声や生活音です。
調べるとすぐに出てくる情報です。
もちろん楽器の練習をする方というのがそもそも少ないので足音と比べるのは違うんじゃないの?という意見はあります。
しかしここでお伝えしたいのは"音量云々よりも振動の方が伝わりやすい"という事です。
ベースなどをアンプに繋いで弾いた場合、建物全体を震わせるくらいの振動が実は起こっています。
低音は高音よりも耳には痛くないのですがパワーが段違いで遠くまで伝わります。
なので即苦情がきます(私の知り合い情報)。
それと比べてウクレレはどうなのか?
アンプにも繋がず、手や体が振動を抑えているのでほとんど周りには聞こえないはずです。
弾いている人はウクレレが近くにあるので大きく聞こえますがそれは周りの聞こえ方とは違います。
スマホを最大音量にして音楽を流している方が間違いなく聞こえるし伝わります。
なので超神経質に気にしなくても大丈夫です。
しかし真夜中の練習は控えるなどマナーは守りましょう。

そうは言っても音が気になる…という方もいると思います。
そんな方のために素晴らしい道具があります。 ウクレレの穴にはめるゴム製のフタがあるんです。
ウクレレの音が出るまでには①弦が振動する②ボディーが共鳴する③穴から音が出る、という流れがあります(メチャクチャ簡略化しています)。
なので穴を塞ぐとかなりの消音になります。
完璧にゼロにはならないのですが音量を気にせず練習が出来るレベルに下がります。
ストロークなどはどうしても音量が出てしまうので動きを小さくしたり優しく弾いたりして練習する方が多いです。
その工夫や姿勢は素晴らしいのですがその弾き方が癖になってしまうのが問題なんです。
どんな明るい曲やテンポが早い曲でもその弾き方しか出来ない人になってしまいます。
ウクレレプレイヤー、ギタープレイヤーでこの弾き方が癖になっている方をレッスンした事がありますが音と動きですぐに分かります。
そして癖を取ろうとするのですが中々難しい…
ストロークはある程度の早さと音量を出しながら練習する必要がある技術です。
ストロークを小さく、軽く、優しく、という弾き方が癖になっている方は要注意なので今すぐ弾き方を変えて下さい。
サウンドホールにフタをする方法もありますが弦の振動自体を少なくする道具もあります。

GRAND GUITAR ( グランドギター ) / 弱音器

これは弦を挟む事によって振動を抑える道具です。 サウンドホールのフタよりかなり効きます。
ストロークの練習にはばっちりです。 しかしこの道具には一つ問題点があります。 振動が死にすぎるという点です。
「フタよりも音が小さくなるならそれでいいじゃん!」という声が聞こてきそうですが弾くジャンルによっては大きな問題なんです。
例えばソロウクレレを弾く時です。
メインのメロディーやコードを伸ばす時に全く伸びません。
一瞬で音が消えるという事はないのですが普段何も道具を使っていない時と比べると音が消えるのがかなり早いです。
当然ロングトーンの練習には使えません。
ストロークのような弾き続ける弾き方なら問題ないのですが、音を伸ばす練習の時は外した方がいいと思います。
この道具を付けっぱなしにしている人も独自の弾き方になります。
何を弾いてもやたらと音量がデカく弾き続ける弾き方です。
音が勝手に小さくなってくれるのでいつも全力でガシガシ弾く弾き方になります。
そして音が伸びないので右手を動かし続ける事になります。
音量を気にし過ぎる方は音量マナーは素晴らしいですが、ウクレレプレイヤーとしては少々癖のある弾き方になる可能性があります。
道具を使う時と使わない時をよく考えて使って下さい。


■ まとめ

ウクレレの音の聞こえ方や消音の道具や注意点を紹介しました。 私は個人的に騒音などに気を遣える方が最終的に一番成長すると思っています。
ウクレレはギターと比べてもかなり個人で弾く割合が多い楽器です。 ウクレレをやっている方でバンドをやった事がある方はかなり少ないです。
なので独りよがりなプレイになりがちです。 リズムや音量を好き放題に勝手に弾く方が多いです。
なのでそんなウクレレという楽器を選び、周りに気を遣える方は実はかなり珍しいんです!
すごく誇っていい事です。
フタでも弱音器でもどんな道具を選ぶかは読者の方次第です。
しかしウクレレは本来何も付けていないのが正常な状態です。
道具を使った時、何も道具を使っていない時、どちらの状態で弾く時も弾き方に違いがないようにして下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。

→ SOUND HOUSE ウクレレ一覧


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

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¥550(税込)

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