こんにちは!
“ギタリスト専門整体師”のフジオカタクトと申します。
いつもコラムを読んでくださりありがとうございます!
今回のお題は「ギターの上達の筋トレは必要かどうか」ということについてお話ししていきたいと思います。
結果から申し上げますと、筋トレはした方がいいです。
特に「自分は不器用だな〜、運動は苦手だな〜」と自覚されている方には効果的だと思います。
ただ、マッチョで筋肉があればギターが上手いという話ではありません。
厳密にはスポーツや筋トレなど身体を動かすことがギターの上達にも影響を与えうるということです。ここからはひとまとめにして「運動」と書かせてください。
ではなぜギターの上達に運動することがいいのかを今日は考えていきたいと思います。

ギター演奏も運動をすることも体を動かすということでは同じです。
我々が体を動かすための仕組みとして「脳からの神経伝達により筋肉に指令が届き運動が生じる」という流れがあります。運動神経といえば馴染みがあると思いますが、この「神経回路」をしっかり使ってあげることが大切だと考えます。
しかしこういうと「自分は生まれつき運動が苦手。運動音痴で才能がないから。」と思う人もいるかもしれません。僕もそうでした。
ここでちょっと脱線しますが神経とはなんぞや?というところにも触れてみます。
神経というのにも種類があり、命令の中枢となる「中枢神経系」(脳と脊髄)と、そこから出た信号を筋肉にまで送る「末梢神経系」に分かれています。運動神経は末梢神経系のことをざっくり一言で表したようなものと思ってください。他にも感覚なんかもいろいろ種類があり複合的に関わり合って運動が生じるのですがややこしいのでここでは置いておきます。
つまり、運動神経は誰もが持っているもの。「運動神経が鈍い人」はいますが「運動の才能がない」なんて人はいないのです。
そうなると「身体を自在に操れる」かどうかが運動神経の良し悪しを分けるポイントになってきそうですね。
運動することを通していろんな動きを経験し、動きのバリエーションを蓄えておくことは、あらゆる運動の基礎となる「神経回路」を育むことに繋がります。
運動が苦手な人はこの「神経回路の引き出し」が少ない、というイメージを持っていただくとわかりやすいかもしれません。
これはギター演奏においても同じことが言えるのではないでしょうか。
ギターそのものを上達するにはやはりギターを練習するしかありません。繰り返し練習することで脳が指令を出してギターを弾くための動作を学習していくからです。
しかし、ギターを弾くということは手先の運動だけではありません。プロギタリストを見るとわかりますが、全身をうまくコントロールして演奏に繋げています。つまりギターを弾くことも全身運動なのです。 運動することで自分自身の神経回路を育んであげて、引き出しを増やしていくことで身体を思い通りにコントロールできるようになればギターも上手くなりそうな気がしませんか?(もちろん例外もあり運動が上手でもギターが苦手ってケースはあると思います。あくまで仮説の話です…。)
かくいう僕自身も、昔から運動音痴で運動や筋トレは苦手というかもはや嫌いな方でした。しかし、最近あるきっかけからウォーキングや筋トレを始めるようになり、自分の体の衰えをひしひしと日々感じているところです。それと同時に毎日身体を動かすようになってからギターの練習が遥かに捗るようになってきたことを実感しています。もちろん急にギターが上手くなったりしないですが、前より練習に集中できるようになったり、演奏中の身体の状態に意識が向きやすくなりコントロールがしやすくなったように思います。一番実感したことはリズムが取りやすくなった点です。
ギター演奏において身体をコントロールしていくことは、楽に楽しく演奏する上で必須ですもんね。
もしこのコラムを読んでくださっている方で「最近運動不足だなぁ」と感じているギタリストの方がおられましたら、ウォーキングやラジオ体操など軽い運動でも結構ですので是非始めてみてください! こういう側面からギターを捉えると新たな発見があって面白いですよね!
興味が湧いた!なんて方はギターと身体の関係について書いたコラム「ギタリストは知っておきたいカラダのこと」他にもたくさん上っていますので是非読んでみてください。
また僕の公式ライン(https://lin.ee/6AGJ9JX)もあります。演奏についての身体の悩みや不調がありましたら是非ご相談ください。
それではまたー!
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