こんにちは!
お疲れ様です、“姿勢がみれるギタリスト”ことフジオカタクトと申します。
以前に「あがり症は治るのか?」という記事を書かせていただき、そのときは演奏のミスや緊張に対してカラダの面から考察してみました。今回はカラダの構造的な話ではなく、メンタル面の考え方を皆さんと共有していければと思います
それではいきます!
まず「マインドセット」っていう言葉は聞いたことがありますか?
最近ではビジネス系の方が多く使っている印象ですので、どこかで聞いたことがあるかもしれません。
マインドセットとは簡単にいうと、「考え方の根本・思い込み」みたいなものだと思っています。これは習慣や好み、性格や価値観などが元になっており、僕たちのあらゆる言動に影響しています。
例えば、「ライブ本番でミスしてしまう」「カメラで自撮りをして演奏するとうまく弾けない」という人がいたとします。はい、かつての僕です、笑。でもこういう方多いのではないでしょうか?
「慣れればできるようになるよ!」ってアドバイスしてくれる人もいますが、そもそも慣れは根本的な解決にはならないと僕は思います。それにどれだけやっても慣れるどころかだんだんテンションが下がってきてしまい、「自分ってギター下手だな」と落ち込むことも…。
この問題を慣れという行動学習的な面ではなく、マインドセットの面から考えてみましょう。
「ライブ」「撮影」「カメラ」などというものを気にしてしまうということは、それ自体にストレスを感じていますよね。なぜストレスを感じるのでしょうか?
人によって性格や価値観などは異なるため一概には言えませんが僕の場合、「練習通り弾かなくちゃ」との思いにとらわれたり、「失敗して下手だとかカッコ悪いとか思われたら嫌だな」と失敗する未来を心配し、演奏している「今この瞬間」に目を向けられていないからだと分析しました。それが悪い意味でのストレスとなり、緊張を引き起こしていたのです。
つまり僕自身が不安なことにわざわざ目を向け、「失敗=悪いこと」だと決めつけていた(=マインドセットしていた)ことが根本の原因になっていたと考えられます。
ここで大切なのは「なぜそのように考えてしまうのか」と自分の思考を振り返ってみることだと思います。
失敗をすることがそんなにダメなことなのか?何がカッコ悪いと思っているのか?
振り返ってみると不安に思っていることよりも、もっと大切なことが自分の中にあるはずです。
またストレスは悪い面だけではなく良い面もある、ということも知っておいてください。
ストレスにまつわる研究を見てみると、ストレスを前向きに捉えて、無理に落ち着かせるよりも、この緊張は良いパフォーマンスをするために必要なものと捉えた方が良い結果が得られるということもあるそうです。
つまりドキドキしたり手が震えたりしても「これは悪いことじゃない、良い演奏のために必要なものだ」とストレスを利用することができれば、緊張自体は取り除けませんが、不安は取り除けます。
どんな人であれ、人前で演奏することはストレスになると思います。それを含めて今この瞬間を楽しめるか(良い面)、不安に思うか(悪い面)の違いだと思います。要は「考え方次第」っていうことです。
人間という生き物は考えを元に行動に移します。もしギターを弾く上で変えたいことがあり、それがなかなか変わらないと悩まれている方は自分のマインドセットを見つめてみると良いかもしれません!
僕自身、元々はかなりのマイナス思考で過去や未来に不安を感じながら生きていました。今はいろんな本を読んだり、人の話を聞いたり、自分の話を聞いてもらったりする中で少しずつ不安や恐れにとらわれなくなってきました。

最近読んだ本たちです。音楽以外のところからも学ぶべきことはたくさんあるな〜と常々感じております。
考え方ひとつで演奏が大きく変わることもあると思います。まずは楽しむ気持ちを大切にしていきましょうね( ^ω^ )
それではまたー!