今回は、ワイヤレスマイクの技適についてお話します。
B帯(800MHz帯)のワイヤレスが使えなくなる!?と話題の電波関連法令にも触れていますので、最後までお付き合いください。
ワイヤレスマイクはケーブルが無い分パフォーマンスの幅が拡がるため、バンドボーカルや、アイドル、司会など様々な用途で使用されています。
サウンドハウス取り扱い商品を見ていると、最近では1万円を切る非常に安いワイヤレスマイクが売られているのを見かけます。とても魅力的ですが、ワイヤレスマイクを使用するにあたり気をつけるべきことがあります。

このマーク見たことあるでしょうか?
これは技適マークといって、技術基準適合証明が取れていることを表します。このマークがついていない無線機を使用すると電波法違反になる場合があります。
お持ちの商品をチェックしてみてください。ワイヤレスマイクの場合は、電波を発信する側、すなわち送信機の型式名称や製造者が記載された銘板の中に表示されています。(メーカーによっては受信機に銘板が貼ってある場合もあります。)

技適マークの認証は総務省の管轄となります。詳しくは、以下のQ&Aを参照ください。
技適マークQ&A 総務省 電波利用ホームページ「技適マーク、無線機の購入・使用に関すること」
もちろん、サウンドハウスで扱っているワイヤレスマイクには技適マークが付いています。安心してお使いください。
下記のページに技適の番号を入れると詳細を調べることができ、最近よくお客様からも問い合わせを受ける、「新スプリアス規格」(詳細は後述)に適合しているか否かも確認できます。

画像は、JTS/SIEM-2のトランスミッターです。赤で囲った部分は送信機の裏側になります。上記の技適について調べてみましょう。
1. まず下記へアクセス
総務省 電波利用ホームページ「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」

2. 番号を入れた後に画面を下にスクロールし、送信ボタンを押すと結果が表示されます。

3. しっかり技適を取得していることが判ります。
結果に表示される、「スプリアス規定」について少し触れておきます。
電波法関連法令「無線設備規則の改定」により、旧規格のワイヤレスシステムは、2022年12月1日から使用できなくなります(2022年11月30日までは使用可)。もし使用すると電波法違反になり、罰則・罰金(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)の対象となります。上記でご紹介した技適検索結果のスプリアス規定欄が、「新規定」と表記されていれば、2022年12月1日以降も使用することができます。
◎最後に
お手元のワイヤレスマイク、一度確認してみてください。旧規格のワイヤレスシステムをお持ちの方は、ぜひこの機会に買い換えを検討されてはいかがでしょうか?
→ 新スプリアス規格についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。
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