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リサイクルショップの謎のバイオリン 直してみる シリーズ その3 「ネックを外す」

2026-11-06

テーマ:弦楽器

合わせてお読みください。AIを使わないブログです。

ネックの入れ直し、「リセット」とも言いますが、作業自体は簡便ではありません。ましてやブログでネタにして、明解な説明を加えると、演出めいたレトリックが加わって正しい内容から外れたりします。今回はネックを外す手順の紹介ではなく、『こんな風に外れるものなんだ』くらいのご認識にとどめておいてください。
楽器がばらけた写真を眺めて『へえー』と言っているのが最も楽しい時間です。実際の作業はなかなか負荷が大きなものではあります。

① ネックヒール部分の塗装を処置する

ネックのヒール部分はヘラを入れていく過程で若干の損傷が見込まれます。最後に塗装をするわけですが筆者の場合、タッチアップできれいに仕上げる自信がないので塗装を処置します。

誤解、中傷を誘発する可能性があるので詳細な作業内容は秘密です。

② ナットを外す

ヘラ、アルコールなどを使いナットを外します。

い~ち

に~の

さん!

ナットが外れました

※これは外したナットを説明用に撮影したものです。実際には、「いちにのさん」では外せません。

③ 指板を外す

ヘラの入れ始め

少し入りました

さあ、いきますよ

いち

に~の

さんっ!!

こうやって、四コマ漫画のように(3コマですが)掲載すると、何という事もなく見えちゃいますね。

ここまでの作業で謎バイオリンの指板の接着はどうやらニカワを用いていたことが判明しました。

④ ネックを外す

ネックはジョイント近辺をヘラでグリグリしたり、色々やりますがそれを動画で撮って、客観的に見てみるとこういうものを一般の方にお見せしていいものかどうか、とためらわれる画になってしまいます。

さあ…いち

にの!

さんっっ!!

画像がイマイチで楽しくないかもしれませんね。
背景のT-fal、何?鍋、何?
これらはニカワをといたりするのに使います。

世の中には美しいライティングで撮影された「こだわり」「伝統の技術」「一流のマエストロ、ルシアー、ビルダー」映像がいくらでも見つかります。ステレオタイプなイメージ戦略は永遠に不滅のようです。そういうキラキラしたのをご覧になりたい方はAIにおたずねください。

このブログは極めて現実的な内容に終始しております。

指板の接着はニカワと申し上げましたが、ネックの仕込み口はどうやらボンドだったようで外すのはなかなか大変でした。恐らくボディの組み立てもボンドなのでしょう。80年代のドイツ量産品には珍しくない事です。

外すプロセスの動画でグリグリ、と書きましたがその箇所の映像をチラッとご覧に入れましょう。むやみにやっているのではありませんので、一般の方は絶対に真似しないでください。

そしてばらけた楽器の様子はこちら

もしこれが個人のお客様の楽器で、その方が自分の楽器がこうなっている姿を見たら、気絶してしまうかもしれませんね。

※指板をはがしたり、ネックを外したりするのは作業面の習熟が必要です。
また、楽器によっては使用しているボンドが強力で、容易に外れない事もあります。

一般の方は決して真似しないでくださいね。

次回は第4回 入れ直しを始めますよ~

技術 / 上野 眞文

ヴァイオリンの出荷検品を担当しています。
Jeff Beck(全作)からDavid Oistrakhのブラームス、Dinu Lipattiのショパン Jacqueline du Préのドボコンまで、音楽が好きです。
1979年製のTokai LS-80を当時から,Guyatone FLIP600F(全段Tube)を 1986年からずっと愛用しています。

 
 
 
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