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FISHMANピックアップを知ろう(エレキギター編)

2026-10-20

テーマ:ギター

皆さんこんにちは。
釣り好きにとって、暑い夏が終わり水温が下がり始める9月以降は、魚のサイズも活性も上がり始める嬉しい季節。……のはずなのですが、9月は連日の雨、10月に入っても外洋の台風ラッシュによるうねりで海は大荒れと、すっきりしない状況が続いています。
7〜8月の残酷な釣果を巻き返そうと意気込んでいただけに、もどかしい毎日を過ごしているこの頃です。

ということで今回は、せめて名前だけでも釣りに思いを馳せようと(?)「FISHMAN(フィッシュマン)」ピックアップのモデルの違いについて解説してみようと思います。
※同名のベイトロッド専門メーカーさんの話ではありませんよ!

FISHMANのピックアップについて

まず、FISHMANのエレキギター用のピックアップには「Fluence(フルエンス)」という名称が付いています。
一般的なピックアップは銅線を巻く機構ですが、独自の特許設計である「Fluence Core」を採用したワイヤーレスのアクティブ・ピックアップが「Fluence」となります。
これによりワイヤー巻きピックアップで発生していたハムノイズやインダクタンスの問題を解決。1つのピックアップ内に複数のトーンを内蔵するマルチボイス機能など、本当に色々な恩恵がある革新的な技術になっています。

Fluenceのバリエーション

Fluenceは、主に下記のバリエーションで展開されています。

  • Fluence Modern
  • Fluence Classic
  • Fluence Single Width
  • Fluence Signature

サウンドキャラクターやピックアップのタイプによってこのように分類されています。
まずはこの4つの基本モデルの中から自分に合ったタイプを探していただき、色や対応弦数の違い、セットか単品かといったバリエーション展開から、ご自身のギターに合ったものを選んでいただくのが良いと思います。
それでは早速、それぞれの特色を見ていきましょう。

Fluence Modern

Fluence Modernは名前から想像ができるように、モダンなハイゲインサウンドや、タイトでアグレッシブなトーンを求めるプレイヤー向けに設計されています。
「Alnico V(アルニコ5)」と「Ceramic VIII(セラミック8)」の2種類のピックアップが用意されており、ネック側にアルニコ、ブリッジ側にセラミックを組み合わせるパターンが最も一般的です。
Fluence最大の特徴でもあるボイス機能は、このような切り替えになっています。

Alnicoモデルのボイス

Voice 1 (Modern Active High Output)
理想的なアクティブ・アルニコサウさとダイナミクスを持ちます。ピーク周波数:650 Hz。ンド。豊かで丸みがありつつ、かつてない明瞭
Voice 2 (Crisp, clean and fluid)
クリアで抜けが良く、流れるようなトーン。ネックポジションに最適です。ピーク周波数:420 Hz / 8 kHz。
Voice 3 (Single Coil)
ガラスのようにクリアなシングルコイルトーン。ピーク周波数:4.7 kHz。

Ceramicモデルのボイス

Voice 1 (Modern Active High Output)
理想的なアクティブ・セラミックサウンド。濁りのないタイトな低音と、鋭く焦がすようなクランチサウンドが特徴です。ピーク周波数:630 Hz。
Voice 2 (Modern Passive Attack)
オーガニックで高出力なパッシブ・セラミックトーン。優れたディストーション特性を持ちます。ピーク周波数:1.8 kHz。
Voice 3 (Single Coil)
ブライトでクリアなシングルコイルトーン。ピーク周波数:4.5 kHz。

文章で見るとややこしく感じますが、プッシュプルポットやセレクターと連動させることでこのバリエーションを任意に切り替えることができ、ピックアップ側での音作りが可能になっています。
以下の動画の2分頃から各ボイスの比較がされているので、見てみるととても分かりやすいと思います。

Fluence Classic

Fluence Classicは、伝統的なヴィンテージ・ハムバッカーのトーンをベースに、それを拡張するサウンドを持たせたモデルです。
アクティブピックアップならではのローインピーダンス信号で音痩せやノイズに強く、コイルレスの機構によりハムノイズやインダクタンスの問題を解決しています。
要約すると、ヴィンテージ・ハムバッカーのサウンドにFISHMANの技術力を注ぎ込み、豊富なサウンドバリエーションやノイズに強い設計にしたモデルです。「ゴリゴリのハイゲインサウンドは使わないけど、マルチボイスやノイズレスは体験したい!」という方にはこちらをおすすめします(もちろんメタルサウンドもバッチリいけます!)。

ネック用モデルのボイス

Voice 1 (Vintage PAF)
理想的なヴィンテージPAFサウンド。ダイナミクスと出力のバランスが取れたトーンです。ピーク周波数:2.6 kHz。
Voice 2 (Clear, airy chime)
フルエンス独自のネックトーン。驚異的な高音域、ボーカルのような中音域、タイトな低音を持ちます。ピーク周波数:4.5 kHz, 350 Hz。
Voice 3 (Clear, Vintage Single Coil)
クリアで存在感がありつつ、甘い暖かみが融合したヴィンテージ・シングルコイルトーン。ピーク周波数:5 kHz。

ブリッジ用モデルのボイス

Voice 1 (Vintage PAF)
理想的なヴィンテージPAFブリッジサウンド。完璧にキャリブレートされています。ピーク周波数:2.25 kHz。
Voice 2 (Classic Hot Rod)
力強く(Beefy)ホットロッド化されたブリッジトーン。過剰な押し出し感はありません。ピーク周波数:1.6 kHz。
Voice 3 (Slightly Overwound Single Coil)
筋肉質で力強い「オーバーワウンド(巻き数多め)」なシングルコイルトーン。高音域やストラトらしさを失わないサウンドです。ピーク周波数:4 kHz。

こちらもサウンドをチェックしてみてください!
幅広い守備範囲がとっても魅力的です。

補足:「Open Core」シリーズについて

「Open Core(オープン・コア)」というシリーズがありますが、これは本質的には上記のModernやClassicと同じで、あくまでも外観がよりクラシックな「カバー無し(オープンボビン)」の見た目になっているシリーズとなります。
「ピックアップだけモダンな見た目にしたくない!」という方には、このOpen Coreシリーズがおすすめです。

Fluence Single Width

Fluence Single Widthは、見ての通りシングルコイルサイズのFluenceシリーズです。
通常のシングルコイルはどうしても「ジーッ」というハムノイズが発生しますが、Fluence Core機構はそもそも多層プリント基板ですので、そのノイズから解放されます。
これはハムバッカータイプでも同様ですが、シングルコイルは元来のノイズ量がハムバッカーよりも明らかに多いため、相対的により大きなメリットと言えるでしょう。
もちろんボイス切り替え機能も健在で、Single Widthでは2種類のサウンドを切り替えることができます。

Voice 1(Vintage Single-Coil)
澄み切ったヴィンテージ・シングルコイルトーン。クリアで存在感がありつつ、甘い暖かみが融合したクラシックなサウンドを出力します。ピーク周波数:4 kHz。
Voice 2(Hot Texas Single-Coil)
いわゆる「テキサス系」の、太く力強いオーバーワウンド(コイル巻き数多め)トーンです。筋肉質な中低音を持ちながらも、ストラトキャスター特有の高音域の抜け感やきらびやかさは失われないようにチューニングされています。ピーク周波数:3 kHz。

こちらも実際のサウンドを聞いてみましょう!

Fluence Signature

まずこちらをご覧ください。

Featured Artists

FISHMAN製品は世界中の多くのアーティストに愛用されており、Tosin AbasiやGreg Koch、Tim HensonやMick Thomsonなど、数多くのシグネチャーモデルもリリースされています。好きなアーティストがいれば、使用しているモデルやシグネチャーモデルを調べて同じものを使ってみるのも、出したい音を出すための近道ですね。

まとめ

今回は、FISHMANのエレキギター用ピックアップ「Fluence」の各モデルの特徴について解説しました。

単なる「ノイズレスなピックアップ」という枠にとどまらず、1つのピックアップで複数の本格的なトーンを切り替えられる「マルチボイス機能」は、これまでのギターの常識を覆す革新的な技術です。
王道のハイゲインを誇る『Modern』、伝統の音を拡張した『Classic』、ストラト派に嬉しい『Single Width』、そして憧れの音に近づける『Signature』と、どんなプレイスタイルにも対応できるラインアップが揃っているのがお分かりいただけたかと思います。

カバーのカラー違いや多弦ギター用のバリエーションも豊富に用意されていますので、きっとご自身の愛機にぴったりの機種が見つかるはずです。

⇒ FISHMAN ギターピックアップ 製品一覧

営業部 / 竹原 聡一

リッチーブラックモアの影響でギターを始めました。 次第にスキャロップ加工やピックアップ交換をするようになり、ギタークラフトの専門学校へ入学。営業の業務以外にギター、ベースの出荷検品も行っています。 ギターはワンハム フロイドローズ、車は軽量FRをモットーにしています。

 
 
 
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