はじめに
今回はWarm Audioから登場したアナログ・コーラス&ヴィブラートペダル、WA-C1をキーボーディストGakushiが徹底レビュー!
Boss CE-1スタイルのアナログモジュレーションを再現しつつ、独自の拡張機能も備えた1台。音質・操作性・競合との違いに触れながら、今回は、キーボーディストの方々が購入の判断材料に役立つ情報をお届けします。
基本情報・スペック
- 製品名:WA-C1 Chorus Vibrato
- メーカー:Warm Audio
- エフェクトタイプ:アナログ BBD コーラス/ヴィブラート(ステレオ出力)
- 価格帯:約 ¥27,800-
- 主な特徴:
- 深さと速度を独立して調整できる「Depth」「Rate」ノブ
- 100 %アナログ・プリプリアンプ搭載(ミッドレンジと若干のドライブ感)
- Hi-Z切替で入力インピーダンス(50 kΩ ⇔ 1.1 MΩ) 調整可能
- MN3007 BBDチップ採用、ステレオ出力対応
- コーラス/ヴィブラート切替スイッチ+エフェクトオン/ オフスイッチ
実際に使ってみた感想(サウンド編)
● コーラス時
- 70年代風の太く暖かいモッドと、80年代風クリア&ストリングスライクな響きが自在に得られる 。
- プリアンプの投入で「音が前に出る」「ミッドが濃くなる」自然な変化がアクセントに。
- エレピ音色はもちろん、シンセパッド、シンセブラスにかけてもすごく良いです。
● ヴィブラート時
- 回転スピーカー風のスウィル感が得られ、ゆったりめ設定でLeslieライクな揺らぎを演出できる。
● ステレオ出力の効果
- モノラルでも十分にリッチだが、ステレオ出力時はさらにリッチな広がり感が得られる。
- ヴィンテージエレピなどにかけてももちろん最高ですが、オールインワンシンセに入っているエレピ音色にかけてもめちゃくちゃ良い感じになります。
使い勝手・操作性
- 広めの筐体サイズでノブ・スイッチ操作がしやすく設計。
- Hi-Zスイッチでギターだけでなくキーボードやパッシブ楽器にもマッチ。
- LEDでモードやLFOスピードを視覚的に確認可能。
他機種との比較
● Boss CE-1 /CE-2互換モデルとの違い
- WA-C1ではコーラスの“Depth” と“Rate” が独立しているため、繊細~大胆なモジュレーション幅が自由に調整可能 。
- Hi-Z対応やプリプリアンプ搭載は差別化ポイント。
● Boss CE-2W Waza Craft との比較
- CE-2Wよりも安く(CE-2Wは+¥5,000ほど高価)、Hi-Zや独立ノブなどWA-C1 なりの拡張機能も嬉しい 。
どんな人におすすめ?
- 70年代~80年代風の厚みあるコーラス/ヴィブラートを求めるキーボーディスト
- ステレオ出力やシンセサイザー、エレピにも使う幅広い用途に対応したい人
- 音色の微調整を丹念に行いたいプレイヤー
動画
Warm Audio WA-C1 を使用し今回は、Rhodes、Prohet5、を使用し動画を撮らせていただきました。
■ WA-C1 CHORUS VIBRATO+RHODES
■ WA-C1 CHORUS VIBRATO Prohet5 Pad
■ WA-C1 CHORUS Prohet5 Bass
総評・まとめ
Warm Audio WA-C1 は、クラシックなアナログコーラスの“質感” を目指しつつ、現代的な拡張機能を加えた優秀な1台。
手ごろな価格帯でありながら音の深みは抜群、ステレオ/Hi-Z/プリプリアンプを活かしたプレイに最適です。
ヴィンテージサウンドを大切にしたいキーボーディストの方には特に強くおすすめします。
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