バイオリンを初めて購入する方のほとんどは「バイオリンを弾いてみたい」から購入を検討されていると思います。
たくさん流通しているバイオリン、メーカーはもちろん、種類やサイズもいろいろあって迷いますよね。できる事なら予算も抑えられればいいなと思っていても、楽器店の店頭で「予算が無いんです」とは言いにくいのではないでしょうか。
そして、検索してたどりついたサウンドハウスのPLAYTECHのバイオリンたち。
安い!!と感じていただけるはずです。そう、間違いなく安いです。

だけど「安い楽器」には大きく分けて3つの不安があるようです。
- すぐに壊れて結局、損をするのではないか?
- まともに弾けないから上達できないのでは?
- 安すぎて買った値段を人に正直に言えない…
※不安の種類と数は個人によって異なります
さらに不安は後から後から湧いてきて、考えるほどに購入ボタンをクリック出来なくなっていきます。そんなみなさんの抱えている不安を「これなら安心」に変えてしまおうというのが今回のテーマです。
前半では3つの不安について考えて、後半ではどの楽器を選べばいいのかを説明します。
では始めましょう。
楽器が届く~開封~音を出す
ネット上では開封動画、レビューなど通販バイオリンのさまざまな紹介情報が見られます。
詳しくレポートしていただけるのはありがたいものの、そういった記事にはそれぞれの主観も絡んでいますから、内容については受け手側の自己判断という事になると思います。
通販で購入するバイオリンの多くは組み立てられていない状態で届くことがほとんどです。PLAYTECHはセットアップした楽器(画像右)をお届けします。左の画像もPLAYTECHですが、他の通販業者の楽器は大体こういう状態で届きます。

(検品前 駒は倒れている状態)

(検品後 セットアップ&養生済)
楽器が届く
↓
開封する
↓
組み立てる→PLAYTECHなら組み立て(セットアップ)が済んでいます※1
↓
弓に松脂を塗る→PLAYTECHならあらかじめ塗られています
↓
調弦する→PLAYTECHなら調弦は前もってされています(ご自身での調整はもちろん必要ですが)
↓
音を出す
こういう流れで初めて楽器の音を出せるのですが、組み立てや松脂の塗布、調弦などは初心者の方にとってはかなりの難関ではあります。
PLAYTECHのバイオリンは開封から音を出すまでの手間が相当省かれていますので、早く音を出す事ができます。
※1 一部の通販業者では「運送中の事故を防止するために駒を立てていません」と表記しています。これは検品の手間をかけていない業者の単なるトークです。
駒を立てて運んで何かトラブルが起きるのだとすれば、すべてのバイオリニストは駒を外して都度組み立てるはずです。実際にそんな事例はありません。
音は割と簡単に出せます。しかし演奏となるとやはり調弦ができなければいけません。
サウンドハウスのサイトには初心者用「虎の巻」をご用意しています。購入前、購入した後もきっと役立つ内容が書いてありますのでご一読ください。
いよいよ3つの不安の解消をめざします
「すぐに壊れて結局損をする?」
バイオリンはどこが故障する?どういう症状になるの?
バイオリンを始めて最初に遭遇する確率の高いトラブルには次のようなものが多いです
- ① 調弦ができない
- ② 弦が切れた
- ③ ペグが止まらない
- ④ 駒が倒れた
これらはどれも少し慣れればほぼ起きることは無いトラブルなのですが、楽器の使い始めは取り扱いがわからず「この楽器不良品なのでは??」という問い合わせは実に多く寄せられます。
① 調弦ができない
これは練習を繰り返すしかないのですが、調弦を始める際に下記のポイントに注意しましょう。
- 各弦を合わせる前に正しい音程を確認しておく
- ペグはゆっくりと動かす ゆるむ場合は押し込んで止める
と言ったコツがあります。これらも虎の巻、併載の動画も併せてご覧下さい。
② 弦が切れた
ほとんどの場合がペグを動かし過ぎての症例です。まれに弦の不良もあり得ますが、オクターブの誤認。つまり音程が取れずに音程を上げ過ぎて切れる場合がほとんどのようです。
これについても検証した動画をご覧下さい。
③ ペグが止まらない
ペグを押し込むと言っても目で見てはっきり分かるほどの押し込み加減ではなく、これは手で感じる摩擦を高めて止める、という事になります。
押し込む際に片方の手の指で力を受け止める感覚を身につけるよう練習をしましょう。
慣れるのにはそれほど時間はかかりませんし、慣れてしまうとなんでもないような動作ではあります。

④ 駒が倒れた
バイオリンの調弦は、「駒の姿勢の確認」がセットです。
常に表板に対して立っている駒の角度をチェック、修正しながら調弦を行いましょう。

バイオリンは木材ですので温湿度の影響は受けやすいとお考えいただき、極端な環境(暑すぎる、寒すぎる)でのご使用は避けましょう。
価格が安いからすぐに故障する、壊れるというのはイメージとして強い言い回しです。
或る意味においてはそういう見解も成り立つ程度に考えるにとどめて、普通に扱っていただければ問題なくご使用いただけるはずです。
「まともに弾けないから上達できないのでは?」
まともに弾けないというご指摘の中身を具体的に考えてみましょう
- ① 駒が全く調整されていない、隣り合った弦の音が同時に出てしまう
- ② 駒が高すぎて左の指が痛い 押さえるのも困難
駒の高さとRの調整は出荷時に検品して調整しています。入荷する楽器はこの作業が必要になるものがほとんどです。
この調整も行われない通販バイオリンは多数存在するようですが、購入後にご自身で、またはどちらか楽器店に持ち込んでその作業をする必要が出てきます。組み立てがされているか、されていないかでは大きな差があります。PLAYTECHは検品が済んだ状態のものをお届けしています。
「安すぎて買った値段を人に正直に言えない…」
バイオリンに限りませんが、他人の楽器の値段というのは気になるものです。
Aさんのお家はドイツ製の50万円のセットをお持ちなのよ、という情報を耳にするとPLAYTECHバイオリンを持つ事自体を考えあぐねてしまいますね。
しかし「一番安い楽器で出せる最善のパフォーマンス」という考え方に立てば、やはり楽器は調整による比重、弾き手の問題に集約されるものだと考えます。
1万円のバイオリンをできるだけ気持ちを込めて調整して出荷して届いた楽器は(どれくらいの期間か分かりませんが)、例え短い間でもそのお客様の「究極の一本」になるはずです。
手にした楽器で出せる最善の音が出せたらそれはとても楽しい時間になるはずです。
そして手にした楽器を大事に可愛がっていただく。それ以上に模範的な姿勢はないでしょう。
それでは後半は
『PLAYTECHのバイオリン「PVN244」「PVN344」「PVN544」どれを買えばいい?』
です。

左から PVN244 PVN344 PVN544 表側

左から PVN244 PVN344 PVN544 裏側
3器種を比較してみましょう。下の表を見ると意外にも極端な違い、というのは見られないものです。バイオリンの基本構造自体は高級品も低廉なものも基本的には一緒です。そのため、むしろ「値段で差をつける」というのはなかなか難しいものなのです。
楽器本体の仕様 | 付属品 | ||||||||||
器種 | 表板 | 裏板・側板・ネック | 指板・ペグ・顎当て | 塗装 | 塗装表面 | 色味 | 弓 | ケース | 松脂 | 肩当 | チューナー |
PVN244 | スプルース | メイプル | 1) 着色 | 合成樹脂 | 艶あり | 赤みのあるオレンジ | 付属弓 | シェイプ型 | 付属 | 付属 | クリップ式付属 |
PVN344 | スプルース | メイプル | 2) 黒檀 | 合成樹脂 | 艶消し | 焦げ茶 グラデーション | 付属弓 | シェイプ型 | 付属 | 付属 | クリップ式付属 |
PVN544 | スプルース | メイプル 3) 杢入 | 黒檀 | 合成樹脂 | 艶消し | 赤みのあるオレンジ グラデーション | 4) PVB300付属 | 5) オブロング型 | 付属 | 付属 | クリップ式付属 |
- 1) 着色 : 黒檀と見分けがつきにくいが黒い塗装がされているパーツ
- 2) 黒檀 : エボニーとも呼ばれる 黒い色の木材
- 3) 杢入 : いわゆる木の木目とは異なり、木目が蛇行する材料は光の当たり方でトラの縞模様に似た模様が見える事から「虎杢」と言った呼び方をする材料
- 4) PVB300 : 別売りもされている クオリティは他の2器種の弓と比べてもより良い
- 5) オブロング型 : 角型ケースがついています
それでも3器種の中では値の張るPVN544には杢の出た良材が使われていたり、弓やケースの内容がワンランク上のものが用意されていたりと違いがあります。

手前 シェイプ型ケース / 奥 オブロング型
一方PVN244は黒檀ではなく着色パーツではあるものの価格以上の音質を持った楽器で、ちょっと弾くだけならこの楽器で充分、とまで仰っていただいたバイオリンプレイヤーもいらっしゃいます。そしてどの器種も検品された楽器が届きます。

いかがでしたでしょう。あえてPLAYTECHに絞りましたが世の中にはいろんな通販バイオリンがあります。そんな中でサウンドハウスのPLAYTECHをお選びいただいて、届いた楽器でバイオリンを楽しんでいただければ幸いです。
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