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マイクの極性とその重要性

2018-09-01

テーマ:Knowledge

極性パターン

マイクの持つ最も重要な特性は、指向性、すなわち「ピックアップパターン」です。マイクを音源に直接向けると、マイクは最高の周波数特性を示します。ピックアップパターンは、カプセルの設計により決まります。また、万能なピックアップパターンは存在せず、用途により使い分けます。

ピックアップパターンを選択する際、音源に対してマイクの位置を変えたときに生じる周波数特性の変化、いわゆる「近接効果」に留意する必要があります。ピックアップパターンにもよりますが、音源から30センチ未満の距離になると、低周波数特性が大きく変化します。近接効果を理解し、その使い方を知ると、求めているサウンドを得るための大きな助けとなります。次のセクションでは、最も一般的な3つのピックアップパターンについて詳しく説明します。

無指向性

無指向性マイクは前後左右、あらゆる方向からの音を等しく拾います。他の指向性パターンと異なり、無指向性マイクは周波数特性が滑らかで、ボーカリストがマイクの前方から外れてもサウンドが劣化しません。無指向性マイクは、1本のマイクの周囲にいる多くの人を録音するのに適しています。ラベリアマイク(胸の位置に装着するマイク)は、演奏者が左右に頭を動かしても均一に声が拾えるよう、無指向性のピックアップパターンになっています。

単一指向性(カーディオイド)

単一指向性とも呼ばれ、カーディオイド・パターンが最も一般的に使用されているピックアップパターンです。カーディオイドパターンは、マイクの正面の音に最も感度が高く、マイクの背後から来る音を排除し、ステージ上のモニターシステムからのフィードバックを防止します。カーディオイドマイクを使用する場合に注意すべき点として、マイクの中心軸から離れると低音レスポンスと忠実度が低下します。

超単一指向性(スーパーカーディオイドとハイパーカーディオイド)

スーパーカーディオイドは、カーディオイド・ピックアップ・フィールドを狭め、より高い指向性を提供し、マイクの側面の音を排除しますが、マイクの中心軸を外れた場合の収音能力は低下します。さらに、スーパーカーディオイドパターンは、標準的なカーディオイドパターンとは異なる後方特性があり、マイクの真後ろにピックアップポイントがあります。スーパーカーディオイドマイクは、一般に、通常(カーディオイド・マイク使用時)以上にマイク収音の被りを防ぎたいステージで使用します。

ハイパーカーディオイドパターンは、さらにタイトな前方のピックアップパターンを持ちますが、より長い後方のピックアップポイントもあります。

双方向性

8字型(双方向性)マイクは、マイクの前面と背面で直接音を拾い、左右の音は拾いません。このマイクのスタイルは、2つの同じカーディオイドマイクを背中合わせに置いているのと同じです。二人が完全に向かい合ってコーラスを歌う場合や、対面でのインタビューなどを撮影するのに理想的なセッティングです。また、双方向性マイクは、音源とスタジオ内の壁の間にマイクを配置して、壁面からの反響音を合わせて収音できます。リアカプセルは壁からの反射音を拾い、壁からのマイクの距離を変えて壁面からの反響音のディレイタイムをコントロールします。

SAMSON

米国ニューヨーク州に本社を置く、マイク、アンプ、スピーカー、シグナル・プロッセッサを扱っている音響機器メーカー。1980年にワイヤレスマイク・システムを手掛けたのをはじめとして、今では250以上の製品を世界140カ国以上で販売しています。

 
 
 
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