

素晴らしい音楽を残したミュージシャンは素晴らしい言葉を残しています。そのお題を素敵に解釈。日々の生活に無理やりでも役立ててしまおうというコーナーです。
さて、今日のお題は?
- 人名
- カラヤン
- 名言
- 子供たちの前で演奏会をすることはとても意味があって
それはいい音を届ける以前に、
大人が子供たちの前で一生懸命やっていることを見せる事だ。

ヘルベルト・フォン・カラヤンはオーストリアの指揮者。生涯をかけ、クラシックの普及に努め、幅広いレパートリーで観衆を魅了しました。1955年から34年間、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者・芸術監督、それと同時期にウィーン国立歌劇場の総監督、ザルツブルグ音楽祭の芸術監督も務めました。まさにクラシック界の主要ポストを独占し、多大な影響力を誇ったと言えます。
カラヤンが指揮を振ると、すべての音楽が淀むことなく華麗に流れ出し、その統率・管理能力は芸術の域に達していたと言われるほどでした。日本で行われた公演では客席からすすり泣きまで聞こえたそうです。すべての団員に配慮し、その実力を引き出す才能の基本には、人を育てていく姿勢があったようです。
実際、日本を代表する指揮者:小澤征爾も彼の一番弟子。カラヤンの人柄を表わすエピソードとして、小澤自身、団員からボイコットされていた時期があったそうです。いじめみたいなものなのでしょうか。そんな小澤の実力を評価することで団員からのボイコットから彼を救ったのです。小澤征爾はずっとこのエピソードについて感謝しているそうです。

さて、今回の名言。団員にだけ言ったセリフだとしても素晴らしいセリフだと思いませんか。私たちは何のために音楽を演奏するのか?そこには大人たちが夢中に、一生懸命になって演奏してみせることが大事であり、子供たちはその姿に感動し、音楽の喜びと楽しさを実感するという強い説得力があります。
これは何に対しても言えることではないでしょうか?まじめに一生懸命な姿を見せる。そこから生まれるものや、取り組む意義や意味を子供は素直に感じ取ります。失敗しても大丈夫な気がしませんか?見た目じゃないんです。
あまりにも素敵な言葉に、久々にうるっと来ました。
ブラボー!座布団5枚!