
Vlog撮影用のカメラのマイク性能がいまいちだと思ってる方におすすめなのが、SENNHEISERのMKE200です。コンパクトで比較的安価でありながら音質がいいのでカメラ用マイクの最初の一本としてもおすすめです。そこで、このマイクの音質や防風性能などをご紹介します。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKE200 カメラ用マイク
SENNHEISER MKE200ってどんなマイク?

まず基本的なところで、SENNHEISER MKE200はどんなマイクかご紹介します。このマイクは動画撮影用カメラやスマホ用のマイクです。ファンタム電源などの外部電源を必要とせず、3.5mmTRSやTRRS接続によって簡単に使えます。カメラにはホットシューでセットでき、スマホならMobile Kitを購入すれば三脚にもなるし、スマホもセットできます。ジンバルを使う場合、ジンバルにホットシューが付いていればそこにセットする方法もあります。
さらに、とにかく小さいのがいいです。大きいとカメラとの見た目のバランスが悪いですし、ジンバルにカメラをセットして使うときなどは、ジンバルにひっかかって動きを妨げることもあります。
ホットシュー付きの自撮り棒にセットする方法もあります。

SENNHEISER MKE200の音質について

音質は、個人的には高音域が強い感じがしますが、そのおかげで声ははっきりと聞こえます。指向性はある程度あり、マイクの前方の音を録音したときが100%だとすると、後ろや横、上からの音を録音したときは60%くらいの音量になります。
Vlog用ということで考えると、自撮りで前から話しながら撮影することは多いので、前方に指向性が高いのはまわりのよけいな音が入らず使いやすいです。木の上の鳥の声など遠くの音もはっきりと録音することができます。ただ、撮影しながら後ろから説明を話すような場合は、話し声の音量が小さくなるので注意が必要です。編集のときに音量のレベルを上げてしまえばいいのですが、自撮りで前方から話した音もあるので、後ろから話した場合だけ選んでレベルを上げる必要があります。必殺技としては、マイクを前後逆さにセットするという方法もありです。ちょっとめんどくさいですが・・・。
SENNHEISER MKE200の防風性能について

SENNHEISER MKE200の一番のおすすめポイントは防風性能だと思っています。このマイクは筒状の形になっていますが、この筒状のものはケースで中にマイク本体が入っています。そして、このケース自体がウインドスクリーンの役割を持っています。さらに、ケースの上から被せる毛でモコモコしたウインドスクリーンも付属しているので、ダブルの防風効果があります。
私はNikonのZ30というカメラを使っていて、カメラ内蔵のマイクにスモールリグのウインドスクリーンをセットしています。正直、これでも防風性能はかなりいいです。

SENNHEISER MKE200の防風性能テスト

風の強い日の海岸で、SENNHEISER MKE200の防風性能のテストをしてみました。この日は本当に強風で、ウインドスクリーンなしで撮影したら、ほとんど声が聞こえない状態です。まず、Z30内蔵マイクプラススモールリグウインドスクリーンですが、だいぶ風の音が入ります。次に、SENNHEISER MKE200本体のみ(ウインドスクリーンなし)で試すと、Z30内蔵マイクプラススモールリグウインドスクリーンと同じくらいの防風効果がありました。これには、ちょっと驚きました。SENNHEISER MKE200本体のみだとかなりコンパクトで、しかも見た目がかっこいい!それでいて、風もある程度ガードできますからね。とんでもない強風だったので、普通の風のときに使ったら、ほとんど風切り音は聞こえないと思います。音質も高音域が強い感じなので、風の音のなかではよく聞こえます。

最後にフルセット、SENNHEISER MKE200本体プラスウインドスクリーンで撮影してみました。本体のみのときと比べて、風の音が半分くらいになりました。声もはっきり聞き取れます。これも驚きです。ウインドスクリーンをつけるとカメラの上にエスキモーの帽子でも乗っているようでかなり大きいですが、大きいだけあって防風効果は抜群です。屋外撮影でウインドスクリーンを常につけっぱなしにしていたら、風のことを気にする必要はなさそうですね。
ちょっと気になるのは、ウインドスクリーンをSENNHEISER MKE200本体につけるときに、けっこう入れ口が狭いこと。ぐいぐい引っ張ってもなかなかつかないので大変です。もう少しだけ入れ口が広くてもよかったかも。でも、この狭さのせいで外れることはまずないでしょう。
SONY ZV-E10にもおすすめ
SENNHEISER MKE200は、Vlog機の草分けSONY ZV-E10に取り付けるのもおすすめです。ZV-E10の音質向上に役立ち、防風効果も抜群です。SENNHEISER MKE200のかっこいいデザインが高級感のあるSONY ZV-E10によくあいます。SONY ZV-E10につける場合も電源は必要なく、3.5mmTRSにポン差しでOK、マイクをホットシューにセットして完了です。カメラでもスマホでも使える気軽さがSENNHEISER MKE200の魅力でもあります。ちなみに、付属の接続ケーブルはカメラ用とスマホ用の2本あります。ケーブルの種類をまちがえて取り付けると、上手く録音できないそうなので注意してください。
音にもこだわってVlogを撮影しましょう
Vlogにも慣れてくると、音質も気になってきますよね。気軽にVlogを楽しみたい方はぜひ、SENNHEISER MKE200を使ってみてください。音が変わるだけで映像の作品のレベルが上がったと感じられると思います。
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