
個人でカメラを使って動画を撮影する機会が増えており、その際に音質もアップしたいという要望をよく頂きます。今回は狙った範囲の音をしっかりと集音できるステレオマイクSENNHEISER MKE 440を紹介します。
外部マイクの必要性

カメラになぜ外部マイクが必要なのか?まず、この点について説明します。
一般家庭用のカメラには基本的にマイクが内蔵されていることが多いです。しかし、映像を撮ってみると、映像の質は高いのに音質はイマイチといったことがよくあります。音声を十分なクオリティへと、手軽にアップできるのが外部マイクです。尚、外部マイクを使用する際は、外部マイク端子入力を装備したカメラであることが前提となります。
マイクの種類
カメラに接続できるマイクはいくつも販売されており、それぞれ用途に応じて選ぶマイクが異なります。マイク別に特徴を紹介していきます。
■ステレオマイク

2つのマイクを使い、広い範囲の音声を集音するのに適したマイクです。尚、マイクからステレオで音声が出力されるため、接続するカメラにステレオの入力端子が必要になります。
- 使用例
- コンクール、学芸会、ライブ演奏
■ショットガンマイク

離れた場所から狙った音声だけ集音したい場合に適したマイクです。テレビの音声さんがよく使っているのもこの種類のマイクです。
- 使用例
- ドラマや映画撮影、ロケでの撮影、YOUTUBEなどの動画配信
■ワイヤレスマイク

主に撮影ではピンマイクを使用することが多く、カメラとマイクが離れた位置にあってもワイヤレスで音声を送受信するため、明瞭な音質を得られます。一般的なワイヤレスマイクの受信機はコンセントから電源供給が必要となりますが、カメラ用はバッテリーで駆動します。
- 使用例
- テレビ番組の撮影、動きのある撮影
MKE 440について

MKE 440の魅力について迫っていきたいと思います。こちらはステレオマイクの分類となりますが、一般的なステレオマイクにはない優位性があり、その特性について詳しく紹介します。
■狙った音を画角に収める
一般的なXYステレオ集音では、カメラの画角外の音を収録してしまうほど広い指向性を持ち、映像に映っていない音声まで集音されてしまいます。
MKE 440ではマッチドされた2本のショットガンマイクを搭載し、一眼レフカメラ(35mm相当)の画角に最適化した集音を可能にします。

画角と集音範囲が不一致

画角と集音範囲が一致
■商品の特徴

ステンレススチールのマイクロメッシュ・ウィンドプロテクションはウィンドノイズを軽減し、高周波数のサウンドを保護。一般的なフォーム・ウィンドスクリーンと異なり、メタルメッシュでは高周波音を抑制することがなくサウンドに影響を与えません。さらにメタルメッシュは、電磁妨害から保護する役割も果たします。

一般的な35mmカメラレンズの画像と等しいステレオ範囲をカバー。音の拡広がりは極めて均一で、被写体のスピーチ明瞭度の高さも特長です。

特許取得済みショックマウント採用。ショットガンマイクロホンの重さとサイズに合わせて開発されたショックマウントは、ハンドリングノイズを最小限まで軽減。保護用メタルメッシュにはラバーサスペンションを用いています。

カメラの入力感度に合わせてMKE 440の出力信号を調節。あらゆるマイクの入力に対応可能。ローカットフィルターは低周波数のウィンドノイズを軽減します。
さらに単4形電池2個で100時間以上という超長時間連続使用が可能。
いかがでしたでしょうか。カメラ用マイクにもいろいろと種類があり、用途によって選定する幅のあることが確認できたと思います。MKE 440はステレオに最適なマイクで、狙った音声を正確にステレオで捉え、不要な音声の混入を抑えてくれます。これまで外付けマイクを使ったことがない方はこれを機に検討してみてはいかがでしょうか。