こんにちは
sukuta takafumi(@sukutakafumi)です。
Twitter: https://twitter.com/sukutakafumi
今回は初心者向けに、マルチエフェクター、コンパクトエフェクターのそれぞれの利点と欠点について、話をしたいと思います 。
今回もYouTubeでトーク動画を作成しました。チャンネル登録いただけますと、嬉しいです。
個人的に私が思うそれぞれの利点、欠点を書いてみました。
○ コンパクトエフェクターの利点
-
1、マルチエフェクターに比べ、一個単位ならば、軽く小さい。
一般的なサイズと言えるBOSS製ですと、400gぐらいで、片手に収まるくらいの大きさです。
バンドのリハーサルでスタジオに行く時も、必要なものだけを持っていけばいいので、ある程度自分で重さをコントロールできます。 -
2、すぐに簡単にツマミをいじれば音を作れる。
マルチエフェクターのように、色々とボタンを押していじる手間がなく、時間をかけずに直感で音作りができます。
-
3、バンドサウンドに埋もれにくい。
基本的に回路がアナログゆえなのか、音が厚く設定がきちんとできていればバンドサウンドに埋もれにくいです。
-
4、好きなメーカーのエフェクターを、自由に選ぶことができるため、それが個性に繋がる。
エフェクターのサウンドはそのメーカーの個性が出ます。
コンパクトエフェクターは、一個一個バラバラにメーカーを選ぶことができるので、それぞれのメーカーの特徴を生かした音作りができます。
すなわち、最終的に自分だけの音を探しやすく、作りやすいです。
そうして作り出す音は長い目で見れば、最終的に自分のギタリストとしての個性に直結するものになります。
○ コンパクトエフェクターの欠点
-
1、何個も買わなくてはいけない。
色々な音を出すために、その分買わなくてはいけないので、コストがかかります。
またハンドメイド、ビンテージなどこだわりのものになると一つ買うだけで、数万単位でお金が出ていきます。 -
2、最終的に大きなエフェクター・システムを構築することになることも。
例えば曲をプレイするときに、Aメロは綺麗にコーラスやエフェクターをかけてソロはディレイや、ディストーションを掛けたいとなった時、
足元で直列で並べてしまうと、一発で何個ものエフェクターを足元で素早く操作しなくてはなりません。
そうなると、エフェクターを制御するためのプログラマー(プログラマブル・スイッチャー)が必要になったりします。
そうすると、規模の大きいエフェクト・システムを構築することになり、結局マルチエフェクターと変わらない、もしくは超えるような重さとコストになります。もちろんプレイスタイルや、やる曲によってはボードを構築する必要もありませんし、プログラマーも必要ないです。
○ マルチエフェクター、シミュレーターの利点
-
1、やりたいバンドの音楽がエフェクターを多用している場合、何を使っているかなど分かれば、すぐに再現がしやすいです。
なおかつ、いくつも設定を保存することができるため曲の最中にサウンド切替や曲ごとに違ったサウンドを呼び出すことも簡単です。
またきちんと設定し、(ギターアンプやマイクを通さず)ラインで出せば、ライブハウスやスタジオでの環境の影響を受けずに、いつも通りのサウンドを出しやすいです。 -
2、自宅でアンプを鳴らせなくても、ヘッドフォンで練習することができます。
そのマルチエフェクターに、アンプシミュレーターが搭載されていればヘッドフォンで練習ができます。
またパソコンに直接繋ぐことができれば、ラインで手軽に録音やレコーディングが可能です。
練習をする上で録音をするのは有効で、客観的に自分のギターを聴くことが大切です。 -
3、プリセットサウンドが最初から入っている。
基本的にプリセットという、予めメーカーが作ったサウンドが多く用意されているので、それだけで楽しいですし、音作りの勉強にもなります。
またそのプリセットを元に自分の好きなサウンドになるように設定していくのも良いと思います。 -
4、様々なメーカーのアンプやエフェクターを再現したものが入っている。
最近のマルチエフェクターには、いろんなメーカーのアンプ、エフェクターを再現したものが入っているので、それぞれの機材の基本的なサウンドの個性も知ることができます。
○ マルチエフェクター、シミュレーターの欠点
-
1、単体が重く大きい。
ものによりますが6kgとかkgの単位です。
もちろん軽くて小さいものもあります。 -
2、操作が複雑に感じることがあります。
操作が複雑なものが多く、コンパクトに比べると最初は大変です。
更に初心者だと各々のエフェクターで、どのような効果が出てくるのかわからないので尚更です。 -
3、デジタルのためか、音が薄く感じる。
音が薄く感じることが多く、バンドでいざ弾くと音が他の楽器にかき消されるような印象を受けることがあります。
もちろん設定をきちんとしたり、他のコンパクトエフェクターと組み合わせて使ったりすれば別ですが、対処法が難しいと思います。 -
4、どんどん新しいもの(多機能、品質が上がったもの)が出てくるため、徐々に価値が下がる傾向がある。
場合によっては、ビンテージ・エフェクターと呼ばれ、価値が上がることもあるアナログのコンパクトエフェクターと対照的です。
○ 結論
それぞれの利点、欠点を述べましたが、結論は、どちらを買っても正解です。
なぜならコンパクトエフェクターを先に買っても、後々マルチエフェクター欲しいなと思いますし、マルチエフェクターを先に買ってもコンパクトエフェクターが欲しくなります。
これはどちらが優れているかという理由より、その時の自分のやりたいことを再現するのにどちらを選択した方が良いかという選択になります。
ちなみに筆者は、コンパクトエフェクター派です。
▼レビュー動画では以下の機材を使用してます。
ギター:
Kanji Guitar STタイプ、TLタイプ
(https://twitter.com/KanjiKawabata)
エフェクター:
Ibanez TS-808、Ibanez TS-9
アンプ:
Fender Deluxe Reverb 1965年製
Silent Speaker Box(kanji Kawabata made)
空間系のエフェクトはパソコンで設定してます。
また私、sukuta takafumiはレビュー動画、記事作成のため機材をお貸しいただけるメーカーさん、個人ビルダーの方問わず募集しております。