
楽器を持ち運ぶのに必要不可欠なケース。
ギターやベース、ドラム、キーボード、フルート、バイオリンなどは専用のハードケースが沢山ありますが、和楽器用、特に「尺八用」のケースは少ないです。あることはあるのですが、選択肢が少なく、本当に楽器を守るだけの、デザイン性に乏しいケースばかりです。
尺八は天然の竹(真竹)でできていて温度変化や乾燥に弱く、割れたり欠けたりヒビが入ったりします。一本何十万円もするような高価なものばかりです。しかし私の周りで尺八をやっている人は、特にハードケースなどには入れず、二本に分割して、このような袋に入れて持ち歩いている人が多いです。

布の袋は気軽にバッグに入れて持ち歩くにはコンパクトで便利ですが、高価な楽器を持ち運ぶのだから、ぶつかっても壊れないケースに入れたいものです。しかも、せっかく持ち歩くならデザインもカッコイイ方が良い!
というわけで、SKB製のケースに尺八を入れてみました。
今回使うのは標準的な尺八で長さが一尺八寸(D管)の二つに分かれるタイプのものです。延管という一本の竹で作られたものもありますが、今回は使用しません。一尺八寸は約54.5㎝で、上管と下管は大体30㎝くらいなので、少なくとも内寸の幅が35㎝以上は欲しいところです。それで一番合いそうなケースがコレです。
SKB (エスケービー) / 3I-1610-5B-C キャリングケース 防塵・防水ケース
これだと内寸の幅が40㎝なので二つに分かれた八寸管が入りそうです。
では早速入れてみましょう。
どの辺りに尺八を入れるか決めたら、まずウレタンフォームを切り抜きます。

ウレタンフォームには初めから切れ目が入っているので、カッターなど使わなくても手で簡単に切れます。一度切ってしまうと元に戻せないので最初は小さめに切ることをお勧めします。
尺八を入れてみるとこんな感じです。

竹の根の部分(管尻)は、大きくなっているので、その部分だけウレタンフォームを少しだけカットしても良いと思います。入れるものが尺八だけなら真ん中にドーンと入れていいと思いますが、他にも何か小物を入れたい場合は、お好みで少しずらすのも良いかもしれません。
もう一本尺八を入れたい、一尺六寸管(E管)を入れたい場合は、二段になっているウレタンフォームの下段をカットして上段の竹と重ならないようにすれば、なんとかギリギリ入りそうです。(画像は下段のウレタンフォームをカットしていません)

このように下段のウレタンフォームの下にもクッションが入っているので下段を切り抜いても大丈夫です。

このSKBの3Iシリーズは、アレンジ次第でいろんな入れ方ができ、サイズ展開が豊富で、繊細な楽器を守る為の強度はもちろん、デザイン性にも優れた万能ケースです。こんなカッコイイケースの中から尺八が出てきたら、演奏会で「オッ!」と注目を浴びるかもしれませんね。
きちんとサイズを選べば、尺八に限らず、篠笛、能管などの和楽器の収納にもお使いいただけるかと思います。是非、お持ちの楽器に合うSKBのケースを探してみてください。