80年代にメタルを聴いていたという人の中には、メタル=ヨーロッパとアメリカというイメージの人も多いのではないでしょうか。80年代は、イギリスのバンドが活躍した黎明期を経て北欧メタルやLAメタルと呼ばれるサブジャンルが生まれ、アメリカでスラッシュメタルが勢いをつけ始めた時代ですから無理もありません。
しかし!1993年デビューのANGRA、2004年デビューのHIBRIAなどを筆頭に、南米は素晴らしいメタルバンドを多数輩出しています!
というわけで前回の北欧特集から打って変わって、今回は南米フォークメタルを取り上げます!寒暖差がすごい!!
Sepultura / Ratamahatta
1986年デビューの大御所ブラジル産メタルバンド。「ブラジルのメタルバンド」と言われて最初に思い浮かべる人も多いかと思います。
初期はスラッシュメタルでしたが、90年代に入ってからはブラジルの民族音楽を取り入れたニューメタル的な音楽性へと変化していきました。ブラジルのミュージシャンと共演し、ブラジル音楽を積極的に取り入れたアルバム『Roots』(1996年)よりこの曲を紹介します。
Skiltron / Hate of my Life
2004年結成、アルゼンチンのフォークメタルバンド。バグパイプ専任のメンバーを擁する5人組のバンドです。
スタイルは正統派パワーメタル寄り。民族音楽由来のメロディとバグパイプのサウンドがキャッチーさを増強しています。2017年には、前回紹介したEquillibriumらと共に来日も果たしています。
Flor de Loto / El espejo del alma
ペルー産フォーク/プログレッシブメタルバンド。チャランゴというウクレレほどの大きさの弦楽器や、長さの異なるパイプを連ねたような笛・サンポーニャなどの民族楽器を使用。
アンデス地方の民族音楽フォルクローレの影響を強く感じさせます。影響を受けたバンドとしてIron MaidenやDream Theaterといったメタルバンドとともに、YesやGenesisといったプログレバンドを挙げているとおり、技巧的なキメや凝った展開が多用されるのも魅力。
前回まで取り上げた地域から大きく離れ、南米のバンドに絞って紹介しました!
南米ではいまメタルレーベルが多数生まれていて、フォークメタルはもちろん、様々な南米メタルの音源が日本でも簡単に入手できるようになっています。気に入ったバンドがいた方は、南米の若手メタルバンドを探してみるのもおすすめです!
(筆者の個人的おすすめはペルーのNAUTILUZ https://youtu.be/USpjwnU2rPg)
さて、そんな南米フォークメタルの演奏におすすめの機材がこちら↓
Sepulturaの創立メンバーにして現Cavalera Conspiracyのギタリストであるマックス・カヴァレラのシグネチャーモデル
■ESP / MAX CAVALERA RPR先日のアップデートで、さらに音色が追加!民族楽器の音色も強化されたデジタル管楽器
■ROLAND / Aerophone AE-10南米パーカッションのサウンドと演奏MIDIを収録したソフトウェア音源
■TOONTRACK / EZX LATIN PERCUSSION