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ジャズマスターの定番改造、やってみた その②

2025-02-15

テーマ:ギター

みなさん、ちょっと見てください。ENKEI RPF-1というホイールを履かせてから、カッコよさに歯止めが効きません。

水も滴るイイクルマ。

……そんなこんなで年末年始の慌ただしさもひと段落してきた今日この頃ですが、今回は前回の続き、ジャズマスいじりです。
前回 は・サドル交換 ・トレモロユニット交換 ・バズストップバー取り付け の3つを行いましたから、今回は・コンデンサ/ポットの値変更 ・ネックポケットにシムを追加 となります。シムを追加したらそのまま組み上げ調整といった流れです。
では早速作業に移ります。

03 コンデンサ/ポットの値変更

特別なことはなにもなく、純粋にポットとコンデンサを交換するよ、という話なのですが、変更する数値にこの改造のミソがあります。ひとまず交換前がこんな感じ。

500kポットに0.047uFのフィルムコンデンサ。取り立てて特徴のあるところは何もありませんね。プリセット側はボリューム1Mポット、トーン50kポットに0.022uFのフィルムコンデンサでした。
今回は通常のボリュームとトーンはそれぞれ1Mポットに交換。プリセットボリュームはミニサイズのポットを使う必要があることから、サウンドハウス随一のズボラさを勝手に自負している筆者は交換なしで進めることにしました。

こんな感じにしました。ちょっとピンボケしてしまっているのは許してください。
1Mのポットに、コンデンサはサークルD。テレキャスなんかでも定番だったりするのですが、ポットの抵抗値を1Mに変更するのがミソ。今回は500k⇒1Mですね。こうすることで、より高域が出るようになるんです。コンデンサもフィルム⇒セラミックに変更することで音質の変化を狙います。
コンデンサはポット交換のついでな感じが強いですが、ポット交換に関しては筆者的にオススメ。配線を変えずにポットだけ入れ替える比較的難易度の低い作業なので、Fender系のギター、特にテレキャス、ジャズマス、ジャガー辺りを使っている人はぜひ試してみてください!

04 ポケットへのシム追加

先に謝らせてください。写真撮り忘れました。なので写真なしです。
シムの材質は正直なんでもいいと思っています。仕上がりの良さではボディかネックに合わせた木材を必要なネック角の分だけテーパーに加工して……というのが良いでしょう。さらに精度と強度を求めるならネックヒールに角度をつけてしまう、なんて手もナシではありません。しかし、サウンドハウス随一のズボラさを勝手に自負している筆者ですから、それらは今回ナシ。というわけで、一番お手軽な方法である、厚紙をネックポケットに合わせてカットしたものを使用します。この方法を10年近く続けていますが、これで不都合を感じたことは今のところありません。強いて言うなら、厚紙1枚程度で留めておきましょう、ということです。あまりシムの厚みを付けてしまうと、角度がつきすぎて予期せぬトラブルを引き起こしかねません。
弊社取り扱いの製品だと、これ(NECK SET SIM 0.25)これ(NECK SET SIM 0.5) でしょうか。違いは厚みなので、ちょうどいいほうを選択してくださいね。

05 調整

シムを挟んだ、それすなわちネックをセットしたということですから、いよいよ調整です。
弦を張る⇒ネック反り⇒回路チェック⇒ブリッジ位置⇒弦高⇒PU高さ⇒オクターブ の順に、必要であればこの後にアームの硬さの調整が入ります。テールピースのアームロックをする人は、ブリッジ位置調整の際に一緒にやってしまうとよいでしょう。

基本的には一般的な調整をしてもらえればそれでよいのですが、特筆すべきはブリッジ位置と弦高の調整でしょうか。
ブリッジ位置の調整ですが後ろに傾けてセッティングするのが基本です。ジャズマスターのブリッジ位置はこれが基本で、この状態にする前提で設計されたギターなんです。ブリッジを固定したりしていなければ、こうしておくのがベターでしょう。アームダウンをした際に弦と一緒にナット方向へ可動するため、というのが理由ですが、後ろに傾けておくとアームを使わなくても若干チューニングが安定したりもします。
そして調整前のものではあるんですが、この写真を見てください。

オクターブビスと弦が干渉しそうになっているのがわかるでしょうか。ブリッジ本体で高さを上げず、サドルだけで弦高を稼ごうとするとなりがちな状態です。こうなってしまうと弦が振動した際にビスと干渉し、異音や共振等の原因となりますから、調整の際はブリッジ本体とサドル、バランスよく上げて弦高を調整するようご注意くださいね。
そしてPUの高さ、オクターブを調整すれば作業はすべて終了です。お疲れ様でした!

実はペグとノブも交換してみたんですが、どうでしょうか?
いにしえのインターネットオタク属性も持つ筆者、青のジャズマスを見るとAngel Beats!しか出てきません。ひさ子がコンペティションラインの入ったモデルを使用していましたよね。
ひさ子のモデルはやはり田渕ひさ子でしょうから、ジャズマスもその影響でしょうか。

余談ではありますが、ジャガーに比べ平面的、ペラい、等々ひどい言われようなジャズマスですが、思い切って平面感を活かしたセッティングに挑戦してみてください。マーシャル系をSD-1でブーストして作った、ちょっとクシャっとした基本的な歪みサウンド。ジャズマスのセッティングが決まっているとめちゃ気持ちいいので、試してみてください!
といったあたりで、このあたりで!次のブログでお会いしましょう!
さよならのBGMはこれで!

曽根 涼太

初めて買ったギターを見て、弾き方よりも構造や仕組みに興味を持ち、その好奇心に突き動かされるままESPエンタテインメント東京卒業後にサウンドハウスに入社。NAMM等様々なイベントに参加したり、本体/パーツ問わず自分で使ってみて得た経験値には自信があります!それらを活かして、現在はギターの入出荷や修理を担当しています。サウンドハウス競馬部(非公認)とサウンドハウス自動車部(非公認)の部員でもあります。

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