これまで、PAスピーカー(パッシブ)、PAスピーカー(パワード)、コラムスピーカー、スタジオモニター、さらにはパワーアンプまで、さまざまなカテゴリーの比較音源を録音しアップしてきましたが、ついに今回「ミキサー」にチャレンジしてみました。
ミキサーといっても、メーカー、アナログとデジタル、チャンネル数、シリーズ(グレード)、エフェクトの有無など、サイズの大小など、たくさんのモデルが存在しています。
いったいどれだけ音が違うんだろうという疑問を持っている人はたくさんいるのではないでしょうか?ただ、試したくても、そんな機材環境を持っている人は少ないでしょうし、お店に行っても比較できるような展示が無かったり、せいぜい置いてあっても2-3種類くらいというパターンが多いのではないかと思います。
というわけで、やってみました!ミキサーの比較音源の録音っ!!
今回はマイク、音源など、「ミキサー以外の要素を同じ条件」にして、ミキサーのメイン出力をオーディオインターフェイスに入力して録音を行いました。
【収録環境】
【音源再生】
USBメモリーの音源 → UCD200(USB入力のあるDJミキサー) → スプリッター → JBL/308P MKII
音源には、いつも何かとお世話になっているプロミュージシャンさいとうりょうじさんに、その昔、クラウドファンディングのリターンで目覚まし用の一曲というリクエストで作っていただいた曲を使用しました(笑)
【音源録音】
WARM AUDIO/WA-8000 → ミキサー → ZOOM/H6(オーディオインターフェイス)→PC(Audacity)
- WA-8000の高さは、308P MKIIのツイーター位置
- WA-8000のトップが地面から124cm
- WA-8000と308P MKIIの距離は100cm
- H6のGAINは2
【ミキサー設定】
- GAINをPFLで0位置付近に設定
- CHフェーダーを0位置付近
- マスターフェーダーを0位置付近
- Audacityの録音波形を目で見て、ヘッドホンで聞きながら、オーバーロードしない程度に各レベルを微調整
※SOLO、PFL、フェーダーが無いモデルは、PEAKインジケーターなどあれば見つつ、音が割れないギリギリを耳で判断して設定しました。(多少のもろもろはお許しください)
画像はSoundcraft/EFX12
録音して、ミキサーを替えて、レベル設定をして、録音して・・・・を繰り返すこと4時間。
その結果がこちらのSOUNDCLOUDになります。
まずは聴いてみてください。
いかがでしたでしょうか。
じっくり聴いてみると、低域であれば量感、中域であれば存在感、高域であれば抜け具合などに微妙な違いがあるように私(42歳)は感じました。どの音が好きかというのは、あくまで感覚的なものなので人それぞれ違うと思います。あくまで主観ですが、やっぱり価格が高いデジタルミキサーのBEHRINGER/X32、QSC/TouchMIx-16、Soundcraft/Si iMPACTは、頭一つ抜きんでていて、音に綺麗さがありつつ、スケールの大きな音がするように感じました。そして、価格が安い小型ミキサーのCLASSIC PRO/AM502やSoundcraft/NotePad-5も大健闘していることを改めて再認識しました。ぜひミキサーを選ぶ際の1つの判断材料として活用していただければと思います。