箏(こと)、三味線、尺八、大正琴など、古くから日本で演奏されてきた和楽器。日本の文化や気候、風土により生まれた独特な「和の響き」は、多くの人々を魅了し、貴重な民族楽器として世界的にも注目されています。既に和楽器を演奏されている方、これから和楽器を始めてみたいと考えている方のために……今回は、演奏やメンテナンスに役立つ小物をご紹介したいと思います。
1. 亀屋邦楽器 ( カメヤホウガッキ ) / らくらく椅子 三段階式 紺
正座して演奏する際におすすめの座椅子です。和楽器で奏でる曲は演奏時間が長いものが多く、正座をする機会が減ってしまった現代人にとって、正しい姿勢を長時間キープするのは難しいのではないでしょうか。この正座椅子を使うことで長時間の正座でも膝の痛みや足のしびれを軽減でき、楽器演奏に集中することができます。三段階で高さを変えられ、体形やお召し物に合わせた調整が可能です。袴や着物に隠れるコンパクトサイズのため、お稽古や演奏会できっと活躍することでしょう。
2. 亀屋邦楽器 / 桐譜面台 座奏用 透し彫り入り
正座をして三味線、箏(こと)、尺八などを演奏する際、床に置いて使える木製譜面台です。脚部には透かし彫りがあり、和楽器や和装に馴染む落ち着いたデザイン。脚部は取り外すことができるため、お稽古への持ち運びに便利です。桐材による自然な風合いは、使い込むごとに味わいが増し、経年による変化をお楽しみいただけることでしょう。
3. YAMAHA / CLSL2 クリーニングスワブ バスクラリネット用
尺八の演奏後に管内の水分を拭きとるためのクリーニングスワブです。露切(つゆきり)と呼ばれる尺八専用のガーゼ素材のスワブが一般的ですが、管楽器用のクリーニング用クロスもおすすめです。一つ小さめのMサイズでも使えますが、このLサイズ(バスクラリネット用)の方なら一度で水分を拭き取れるサイズ感でしっくり来ます。一尺六寸、一尺八寸管はもちろん、二尺一寸管くらいまでの長管にもお使いいただけます。
4. 亀屋邦楽器 / セーム革 ポリッシュクロス
箏(こと)、三味線、尺八、和太鼓などのメンテナンスに役立つポリッシュクロス。セーム革は宝石やカメラのレンズなどを拭く最高品質の素材と言われていますが、楽器のお手入れにも適しています。三味線の演奏後に棹を磨くとツヤが出てきます。大切な和楽器を普段からメンテナンスして美しく保つことで、きっと楽器への愛着も湧いてくることでしょう。
5. 亀屋邦楽器 / 滑り止めゴム 三味線撥用 透明
三味線の撥(バチ)に付ける滑り止めゴムです。津軽三味線のように力強く演奏される方や、演奏会本番での緊張、長時間の演奏で手に汗をかいて撥が滑りそうになった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。この滑り止めゴムを付けることにより、演奏本番で撥が滑ってしまうかもしれない、という不安から解消され、演奏に集中できることができます。透明なので撥に取り付けても目立ちません。
6. SUZUKI / SPC-500 大正琴ピックケース
ピックが3枚収納可能な大正琴用のピックケースです。ピックの保管や持ち運び用のケースとしてはもちろん、裏側にある両面テープにより、大正琴本体に取り付けることも可能です。大正琴の内側にケースを取り付けておけば、演奏中にピックを落としてしまった時でも落ち着いて対応ができます。和風の可愛らしいデザインも魅力の一つです。
7. TOMBO / P-13A 調子笛
箏(こと)や三味線の調弦に役立つ調子笛です。現代では便利な電子チューナーが主流になってきていますが、邦楽界ではまだ愛用されている方がいらっしゃいます。視覚的にではなく、ご自身の耳を頼りに、調子笛で正しい音を聴き分けられる耳を養うことは、和楽器奏者にとって大切なことだと思います。普段は電子チューナーを使われている方でも、急に電池が切れてしまった際の代用品として、楽器ケースに忍ばせておくのも良いでしょう。
いかがでしたか?このブログが和楽器を始めたばかりの方、これから始めてみたい、という方のお役に少しでも立てると嬉しいです。