私のお気に入り楽器のひとつ「三線(さんしん)」をご紹介したいと思います。
中国の三弦から伝わり、沖縄で独自に発展した楽器です。呼び名は「さんしん」「しゃみせん」と呼ばれます。いわゆる津軽三味線とは違い、棹が短くコンパクトな形状。立った状態で抱えて演奏するスタイルにちょうど良いサイズです。ちなみに奄美大島では主に三味線(しゃみせん)の他、蛇皮線(じゃびせん)などとも呼ばれます。
沖縄三線の胴部分には蛇皮が張られているのが特徴です。棹は短く、黒色。糸巻き部分はカラクイと呼ばれます。カラクイはヘッド部の穴に押し込んで固定するので、ギター用のマシンヘッドと比べるとチューニングがしづらいです。私はカラクイが穴にフィットしやすくなるよう先端を削っています。

棹は、中空になった胴の穴を通りエンド部まで貫かれ、糸掛と弦の張力によって固定されています。とてもシンプルですが、しっかりと固定されるものですね。

棹を外すと胴の部分は亀の甲羅のようです。胴を巻いている胴巻きと呼ばれる部分は、様々なデザインが販売されています。

写真は人工皮ですが、本皮はどんな蛇が使われているのでしょう?沖縄だからハブ?かと思いましたが、養殖されたビルマニシキヘビだそうです。
チューニングは、構えた状態で上からC、F、1オクターブ上のCとなります。チューニングのことを「ちんだみ」、上の弦から「男弦、中弦、女弦」といいます。こういった呼び方を覚えるのも楽しいものです。
沖縄音楽には欠かせない三線の音色には、癒し効果があるともいわれ、注目を集めています。サウンドハウスでも入門セットを販売していますよ~。